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商品の開発

最終更新日: 2020.11.11
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水の使用を大幅に削減できる画期的なジーンズ生産技術の開発など、取引先との強固なパートナーシップを活かし、社会・環境に配慮した商品開発を進めています。

サステナブルなジーンズ生産技術の開発

ファーストリテイリングは、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのジーンズ研究・開発施設「JEANS INNOVATION CENTER(ジーンズイノベーションセンター)」で、ジーンズの加工工程の水使用量を最大99%*削減する技術「ブルーサイクル」を開発し、2020年までに、グループ傘下の全ブランドで生産・販売するジーンズにこの技術を導入し、生産を拡大することとしました。
この先進技術は、ナノバブルやオゾンでジーンズを洗うウォッシュマシーンと、ジーンズデザイナーの熟練技術をかけ合わせ、品質やデザインを保ちながら、従来の生産方法に比べ、加工工程の水使用量を大幅に削減することに成功しました。また、加工工程で使用する軽石を半永久的に使える 人工石に変えることで、水質汚染を軽減するほか、伝統的な生産方法では手作業で行ってきた「擦り」の工程にレーザー機械を導入することで、工場従業員の負担も軽減します。
ファーストリテイリングはすべてのブランドで、この取り組みを進めています。

*ユニクロの2017年メンズレギュラーフィットジーンズと2018年同型商品を比較した場合

ジーンズイノベーションセンター

ジーンズイノベーションセンターは、ファーストリテイリングが2016年11月、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立したジーンズの研究・開発を行う専門施設です。同センターには、当社グループからジーンズの専門家が集結し、ジーンズの伝統を守りつつ、革新的な技術や素材を活用したジーンズの開発を進めています。

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ユニクロダウンリサイクル

ユニクロの店舗では2019年より、お客様が着られなくなったユニクロのダウン商品を回収しています。東レが新たに開発したダウン分離システムによってダウンとフェザーを取り出し、その後洗浄工程を経て、新しいダウン商品の素材として活用します。
従来、布団などのダウンが含まれる製品のリサイクルは、解体を手作業で行うことが一般的です。東レが新たに開発したダウン分離システムによって、ダウン商品の切断、攪拌分離、回収までを完全自動化させ、従来の手作業に比べて約50倍の処理能力を実現しました。また、ダウンやフェザーが舞い飛ぶ環境下での手作業を廃止することにより、作業者の負担軽減にも配慮しています。
2020年秋冬シーズンに、活動初の商品化となる「リサイクル ダウンジャケット」を発売します。この商品は、クリストフ・ルメール率いるパリR&D(リサーチ&ディベロップメント)センターのデザインチームによるUniqlo Uより生まれました。2019年にお客様から回収した62万着のダウン商品のダウンとフェザーを100%使用したダウンジャケットです。

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リサイクルポリエステル繊維の活用

ユニクロの高機能速乾ウエア「ドライEX」は、東レの新しい高付加価値ペットボトルリサイクルポリエステルを素材の一部に使用しています。

回収したペットボトルから作られるリサイクル繊維はこれまでも存在していましたが、回収されたペットボトルへの混入異物により、特殊な断面を持つ繊維や極細繊維の生産は困難でした。また、従来のリサイクル繊維ではペットボトルの劣化などによる黄ばみの問題があり、その克服が課題となっていました。

東レが開発したリサイクル原料中の異物を除去する独自のフィルタリング技術により、バージン原料同様に特殊な断面や多様な繊維の製造が可能となりました。さらに、東レ独自のリサイクル識別システムで、ペットボトルリサイクル繊維のトレーサビリティも実現しました。

2020年秋冬シーズンに、回収したペットボトルから作られるリサイクルポリエステルを生地の30%に使用した、ファーリーフリースのジャケットとプルオーバーをメンズで発売します。

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