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商品の開発

最終更新日: 2024.04.15
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水の使用量を削減したブルーサイクルジーンズやリサイクル素材を使用した商品の開発など、取引先との強固なパートナーシップを活かし、社会・環境に配慮した商品開発を進めています。

ブルーサイクルジーンズの開発

ファーストリテイリングは、米国カリフォルニア州ロサンゼルスのジーンズ研究・開発施設「JEANS INNOVATION CENTER (ジーンズイノベーションセンター)」で、ジーンズの仕上げ加工工程における水使用量を最大99%*削減する技術「ブルーサイクル」を開発しました。この先進技術は、ナノバブルやオゾンでジーンズを洗うウォッシュマシーンと、ジーンズデザイナーの熟練技術をかけ合わせ、品質やデザインを保ちながらも、従来の生産方法に比べ、仕上げ加工工程の水使用量を最大99%*削減させることに成功しました。また、加工工程で使用する軽石を半永久的に使える人工石に変えることで、水質汚染を軽減するほか、伝統的な生産方法では手作業で行ってきた「擦り」の工程にレーザー機械を導入することで、工場従業員の負担も軽減します。
ファーストリテイリングはすべてのブランドで、この取り組みを進めています。

*ユニクロの2017年メンズレギュラーフィットジーンズ(68 BLUE)と2018年同型商品を比較した場合。商品により水使用量の削減率は異なります。

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ジーンズイノベーションセンター

ジーンズイノベーションセンターは、ファーストリテイリングが2016年11月、米国カリフォルニア州ロサンゼルスに設立したジーンズの研究・開発を行う専門施設です。同センターには、当社グループからジーンズの専門家が集結し、ジーンズの伝統を守りつつ、革新的な技術や素材を活用したジーンズの開発を進めています。

ユニクロダウンリサイクル

ユニクロの店舗では2019年より、お客様がご不要になったユニクロのダウン商品を回収しています。2022年4月末時点で、お客様から回収したダウン商品は100万着(累計)を超えました。東レが開発したダウン分離システムによってダウンとフェザーを取り出し、その後洗浄工程を経て、新しいダウン商品の素材として活用します。ダウンとフェザーをリサイクルすることによって、生産過程における温室効果ガス排出量を、約20%削減*することが可能になります。
従来、布団などのダウンが含まれる製品のリサイクルは、解体を手作業で行うことが一般的でしたが、東レが新たに開発したダウン分離システムによって、ダウン商品の切断、攪拌分離、回収までを完全自動化させ、従来の手作業に比べて約50倍の処理能力を実現しました。また、ダウンやフェザーが舞い飛ぶ環境下での手作業を廃止することにより、作業者の負担軽減にも配慮しています。
2020年秋冬シーズンに、活動初の商品化となる「リサイクル ダウンジャケット」を発売し、それ以降も、継続的に販売しています。

*ユニクロの21FWリサイクルダウンジャケット 羽毛製造工程におけるLCA算出値(東レ調べ)

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リサイクル素材から生まれた服

2030年8月期の温室効果ガス削減目標の達成に向けて、商品の企画の段階、原材料の選定において、より少ない温室効果ガス排出量で生産される原材料の利用を推進しています。2030年8月期までに全使用素材の約50%をリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材に切り替えることをめざし、温室効果ガス排出量削減が期待される原料への切り替えを順次行っています。これまで、ユニクロのドライEXやファーリーフリースといった商品群でリサイクルポリエステル、エアリズムブラトップやUVカットパーカでリサイクルナイロン、一部のUT商品でリサイクルコットンを採用しています。

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