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廃棄物管理と資源効率の向上

最終更新日: 2024.12.27
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ファーストリテイリングは、資源の使用量削減やリユース・リサイクルの促進などに取り組み、地球環境への影響を最小限に抑えていきます。

廃棄物管理と資源効率の向上方針

廃棄物は、適切な処理をすることで再利用可能な貴重な資源になります。事業活動から排出される廃棄物(お客様のご不要になった商品の廃棄を含む)について、排出量の削減をめざすとともに、再利用および適切な処理を推進し、資源の循環利用に取り組みます。循環経済(サーキュラーエコノミー)の実現と資源効率の最大化を追求するため、資源の使用量削減やリデュース・リユース・リサイクルの促進などに取り組んでいきます。資源効率を向上させるうえで最も大切なのは、長期にわたってお客様が服をご愛用くださることです。高品質で長くご使用いただける服をお客様に提供することで、資源効率性の高い社会の実現に貢献します。

目標

ファーストリテイリングは、製品としての服だけではなく、服を生産する過程や販売方法、販売後の服にまで踏み込んだ「新しい産業」を創出し、これまでにない服のあり方を世界に提示することで、持続可能な社会への貢献と事業の成長の両立をめざしています。

「LifeWearを生み出す」過程では、服の生産から輸送、販売まですべてのプロセスにおいて、資源効率を向上させるとともに、廃棄物ゼロをめざし、できる限り廃棄物を削減した環境負荷の少ないモノづくりを実現します。具体的には、商品輸送時に使用する梱包用プラスチック袋、段ボール、ハンガーなどの資材、商品パッケージの削減・切り替え・再利用・リサイクルを通して廃棄物を削減します。 さらに販売後も、RE.UNIQLOなどの取り組みを通じたリデュース・リユース・リサイクルなどを通して「LifeWearを活かし続ける」ための新たなサービスや技術の開発に取り組みます。

資源を無駄にしないビジネスモデルの追求

ファーストリテイリングは、シンプルで高い機能性を持ち、お客様に長くご愛用いただける、質の高い服づくりに努めています。お客様から寄せられたご意見を分析し、商品の細部に至るまで改良を加えるとともに、生産数量の予想精度の改善や物流改革などにより、お客様が求める本当に良い商品を、必要な量かつ最適なタイミングでお届けし、生産や販売における無駄をなくす取り組み(有明プロジェクト)を進めています。この取り組みを通じて、最終的にすべて売り切ることで廃棄はしない方針としています。販売後の商品についても責任を果たすため、リデュース・リユース・リサイクルする取り組みを進めています。また、リサイクル素材の導入も推進しています。

LifeWearを生み出す取り組み

商品企画

ファーストリテイリングは、LifeWearとしてのタイムレスなデザインと耐久性を追求し、お客様に長く愛用していただける服を企画・生産・販売することで、資源がより効率的に使用される社会の形成に貢献します。

原材料調達・生産

商品の企画および調達する原材料の選定において、リサイクル素材の活用など、資源効率の向上につながる原材料の利用を促進します。2030年8月期までに全使用素材の約50%をリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材に切り替えることをめざしています。ファーストリテイリンググループ全体で、全使用素材に対するリサイクル素材など温室効果ガス排出量の少ない素材の使用割合は2024年商品全体で18.2%に上昇し、目標達成に向けて着実に取り組みを進めています。化学繊維はリサイクル技術が比較的発達しているため、リサイクル素材への切り替えが進めやすく、特にポリエステルにおいて取り組みが進んでいます。2024年商品では、ポリエステルの全使用量の47.4%でリサイクルポリエステルを使用しました。
コットン、ウールなどの天然素材については、研究開発を外部パートナーと進めており、既存商品と同等の品質、着心地のよさを実現できるリサイクル素材の開発に取り組んでいます。
また、生産工程においても、廃棄物の抑制や繊維くずの再利用などの新しい技術を研究しています。

関連リンク

物流・店舗・オフィス・Eコマース

・プラスチックの適正利用に向けた取り組み
ファーストリテイリングは、地球環境に配慮した持続可能な事業の構築に向けた取り組みの一環として、2019年7月に、「サプライチェーン全体で不要な使い捨てプラスチックを原則として撤廃、使わざるを得ないものについては環境配慮型素材に切り替える」グループ方針を策定しました。商品パッケージに使用するプラスチック(素材)の削減、商品輸送時に使用する梱包用プラスチック袋の使用量削減、環境配慮型素材への切り替えを進めています。

商品パッケージ:紙タイプのパッケージの導入(ヒートテックやエアリズムなど)や、リサイクルプラスチックを使用した店頭資材(パッケージやハンガー)などへの切り替えを進めています。

梱包用プラスチック袋:商品輸送時に個包装していた商品の一部について、複数の商品をまとめて梱包し輸送しています。また、生産工場において、回収・分別やリサイクルを容易にするため、梱包用プラスチック袋を単一素材に順次切り替えています。2023年より、国内の一部の倉庫を対象に、梱包用プラスチック袋のリサイクルを行っており、年々リサイクル率が向上しています。また、海外の一部店舗では回収した梱包用プラスチック袋を、プラスチックの椅子やガーデン用品、舗装材などにリサイクルする取り組みも行っています。

・紙の適正利用に向けた取り組み
ファーストリテイリングは、森林資源の持続可能な利用と生物多様性の保全の観点から、持続可能な原料で生産された紙の使用を推進しています。具体的には、責任ある紙の調達に関するグループ方針を定め、2023年12月末時点で、日本国内で調達する紙製品は可能な限り、持続可能な紙素材に変更しました。海外における調達については、この方針に沿った調達が困難な地域もあるため、継続的に取り組みを推進しています。ショッピングバッグなどに使用する紙もこの方針に則って持続可能な紙素材に変更しています。

関連リンク

・段ボール使用量の削減に向けた取り組み
日本のユニクロ、ジーユーでは、倉庫から店舗向けの配送について、工場から倉庫までの輸送で使用された段ボールのうち使用可能なものを再利用するよう努めるとともに、段ボールの代わりに、繰り返し利用可能な折り畳み式のコンテナ(オリコン)の使用も推奨しています。

LifeWearを活かし続ける取り組み―循環型社会への移行にむけて

ファーストリテイリングでは、服を活かし続けることで、循環型社会に移行するための取り組みを推進しており、REDUCE(服のリペア・リメイクサービスの提供など)、REUSE(衣料寄贈・古着販売など)、RECYCLE(リサイクル素材を使用した商品開発など)の活動を行い、服を長く着続ける楽しさを提案するとともに、環境負荷低減を図っています。

取り組みの詳細は、下記の関連リンク「LifeWearを活かし続ける取り組み」をご覧ください。

関連リンク

廃棄物量

自社

単位:トン

対象範囲 小項目 分類 2019年
8月期
2020年
8月期
2021年
8月期
2022年
8月期
2023年
8月期
店舗 国内ユニクロ
とジーユー
廃棄物排出量*1 廃プラスチック類 廃棄物量
(一部店舗実績値)
3,580 2,947 3,018 2,662 2,766
リサイクル率(%)*2 17.0 15.0 10.0 8.6 8.9
廃棄物量
(全店舗推計値)
5,930 8,008 7,127 8,469 9,294
*4
段ボール 廃棄物量
(一部店舗実績値)
11,721 11,208 11,253 10,206 6,366
リサイクル率(%)*2 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
廃棄物量
(全店舗推計値)
25,833 29,080 26,481 25,376 25,389
その他 *1 廃棄物量
(一部店舗実績値)
2,463 2,745 2,744 2,190 1,932
廃棄物量
(全店舗推計値)
5,738 7,258 6,815 5,791 6,002
合計(全店舗推計) 37,501 44,346 40,423 39,636 40,685
倉庫 国内FRグループ 廃棄物排出量*1 廃プラスチック類 廃棄物量 - - - - 524
リサイクル率(%)*3 - - - - 34.7
段ボール 廃棄物量 - - - - 12,668
リサイクル率(%)*3 - - - - 100.0
その他*1 廃棄物量 - - - - 420
合計 - - - - 13,612
本社 山口本社・
六本木本部・
有明本部
廃棄物排出量*1 合計 185 138 115 133 225
*4

*1 可燃物や混合廃棄物が含まれます
*2 有価物として売却している比率。集計範囲は実績値を特定できる店舗のみ
*3 有価物として売却している比率
*4 精度向上を目的に対象廃棄物または算定方法を見直しました

サプライチェーン

単位:トン

対象範囲 小項目 分類 2020年1月-12月 2021年1月-12月*2 2022年1月-12月
縫製工場:
ユニクロ・ジーユー
廃棄物排出量*1 合計 76,353 77,732 76,280
うち、繊維系廃棄物排出量 50,816 49,285 50,079
素材工場:
ユニクロ
廃棄物排出量*1 合計 - 104,553 107,860
うち、繊維系廃棄物排出量 - 11,006 10,539

*1 アパレル業界標準の工場環境影響評価ツールであるHigg Facility Environmental Module (Higg FEM)に各工場が報告した数値に基づき、一部推計し算出しています

*2 精度向上を目的に収集データの再見直しを行い、遡及修正しています

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