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LifeWearを活かし続ける取り組み

最終更新日: 2024.02.29
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ファーストリテイリングは、お客様に長く着ていただける服を生産し販売するだけでなく、より長くご使用いただくための取り組みや、服を捨てずに、服の価値を最大限活かしていく取り組みも、重要な責務だと考えています。

より服を長くご使用いただくための取り組み―服のお手入れ動画の公開

私たちが考える良い服は、ご購入いただいたお客様に、より長くご使用いたただけることが大前提にあります。ユニクロでは、お客様にご購入いただいた服をより長く着ていただけるよう「ニットの洗い方」や「ウールコートのお手入れ」など様々な洋服のお手入れ動画を公開しています。

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Reduce-服の廃棄をできる限り減らす取り組み-リペア・リメイク・アップサイクリング

  • 2021年8月、ユニクロとドイツのNGO、Berliner Stadtmissionは、共同でベルリンのタウエンツィーンシュトラーセにあるユニクロ旗艦店に、「セカンドライフスタジオ」を設立し、無料のワークショップを開催しました。このワークショップでは、スタジオのデザイナーチームが、お客様が店舗に持ち込んだ古着をパッチワークのデニムバッグや刺繍入りのTシャツなどのアップサイクル品に生まれ変わらせ、お客様に提供しました。また、2022年1月に、米国ニューヨークのソーホーにあるユニクロ旗艦店に有料のリペアサービスを設立し、シャツのボタン交換、縫い目修復、穴あき補修、ファスナー交換などのサービス提供を開始しました。さらに、2022年4月には、英国ロンドンのリージェントストリートにあるユニクロ店舗にリペアスタジオを設置し、ジーンズの穴を刺し子の技法を使って直すリペアサービスや、ユニクロ商品に刺し子や刺繍をすることで自分好みにカスタマイズできるリメイクサービスも提供しています。その他、ハサミや針、糸など日本の刺し子道具も販売しています。国内でも2022年10月より、ユニクロ世田谷千歳台店でトライアルを開始し、2024年1月末時点で18の国と地域・41店舗にまで拡大しています。ユニクロの服づくりのコンセプトであるLifeWearを進化させ、愛着ある服を大切に着続けていただくためのサポートを行う場として、2024年12月末までにグローバルで50店舗以上へサービスを拡大していく予定です。

  • *日本の伝統的な刺繍「刺し子」

Reuse-服を再利用する取り組み-寄贈活動・古着の販売

ファーストリテイリングは、お客様のもとでご不要になった服を世界各地の店舗で回収し、リユースする活動を2006年から行っています。お客様のご協力のもと、2023年8月期は約1,500万点*を回収しました。
まだ着用できる服は、服を必要としている人々に寄贈しています。ユニクロ、ジーユー、セオリー、プラステ、コントワー・デ・コトニエ、プリンセス タム・タムでは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)やNGOなどとのパートナーシップを通じ、世界の難民・国内避難民への寄贈、女性や若者の自立支援、緊急災害時の救援衣料として役立てています。服のニーズのあるところに確実に届け、活用していただく取り組みを推進しています。2025年8月期までに、社会的に弱い立場にある人々に対して年間1,000万点(新品およびお客様から回収した服を含む)の衣料を寄贈することをめざし、2023年8月期は、約416万点の寄贈要請に応えました。活動開始以降の累計寄贈点数は、約5,463万点にのぼります(2006年~2023年8月末)。また、2023年10月には、回収した服を染加工などした上で販売し、古着再販売の事業化検証を実施しました。

*回収量は200グラム/点での概算。寄贈はニーズに応じて18のカテゴリーに選別し、カテゴリー毎に平均入り数を設定した上で、圧縮梱包(ベール梱包)し、ベール単位で寄贈しています。寄贈量はカテゴリーごとの平均入り数をベースに算出しているため、回収量と寄贈量で算出方法が異なります。

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Recycle-服をリサイクルする取り組み

回収した服から新しい服へのリサイクルを行い、再びお客様にお届けする取り組みを進めています。
具体的には、ユニクロでは、回収したダウンジャケットのダウンとフェザーを抽出し、新しいダウンジャケットの原材料として活用しています。ジーユーでは商品を回収する際にポリエステル素材を分別し、新しい商品の素材にリサイクルする取り組みも行っています。

また、服へリサイクルできないものは、断熱材や防音材などの資材として活用します。例えば、2023年4月にオープンした、消費電力を抑えるためにさまざまな工夫を実現したユニクロ 前橋南インター店では、外壁の断熱材の約30%に、回収したユニクロの服を細かく裁断したリサイクル素材を使用しています。また、自動車用防音材は、約22枚のTシャツ(約4.3kgの古衣料)*1が、裁断・反毛されたのちに、車1台分に使われる防音材にリサイクルされ、自動車のエンジン音や電気自動車の高周波を低減する役割を果たします。
さらに資材として活用できない場合は、固形燃料(RPF*2)に転換しています。RPFは、服や廃プラスチック・紙や木のくずを原料とし、石炭など化石燃料の代替として、製紙会社などの専用ボイラーなどで使われています。

*1 Tシャツ1枚200gの場合(情報提供元:日本特殊塗料株式会社)
*2 RPF :Refuse Paper and Plastic Fuelの略

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