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環境マネジメント

最終更新日: 2021.09.30
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ファーストリテイリングは、環境マネジメントシステムの継続的な改善に努め、自社とサプライチェーン全体で環境マネジメントを推進していきます。

環境方針

ファーストリテイリングは、自社とサプライチェーン全体であらゆる無駄をなくし、資源の有効活用を推進していきます。地球環境の負荷の低減に貢献すると同時に、革新的な技術を積極的に活用することで、持続可能なビジネスを構築します。

【環境分野における、5つの注力領域】

・気候変動への対応
・エネルギー効率の向上
・水資源の管理
・廃棄物管理と資源効率の向上
・化学物質管理

【関連方針】

アプローチ

推進体制

環境方針のもと、環境活動の重要課題を、サステナビリティ委員会で特定し、各社・各担当部署が具体的な環境活動を実行しています。特に5つの重点領域、「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「水資源の管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」「化学物質管理」について、ファーストリテイリングが取り組む目標、具体的な施策を議論しています。サステナビリティ委員会は社内取締役、社外取締役、常勤監査役、執行役員、社外有識者が委員として参加しており、多面的な意見を交わしています。具体的な環境活動は、ファーストリテイリンググループの各社および商品開発、生産、物流、営業、マーケティングなどの各担当部署が実行しています。

中国や東南アジア諸国などの生産事務所には、サステナビリティ部の専任チームを設置し、取引先工場の環境マネジメントの改善に取り組んでいます。ファーストリテイリングは、2014年に、アパレル業界の環境負荷低減を推進するNPOであるサステナブル・アパレル連合(SAC)に加盟しました。自社とサプライチェーンにおける環境影響を評価するため、SACが開発した業界標準ツールHiggインデックスを活用し、環境負荷やリスクを把握し、改善に努めています。

情報開示

ファーストリテイリングは、環境方針に基づき、活動を確実に実行し、環境パフォーマンスの向上に取り組むとともに、ウェブサイトやサステナビリティレポート、サステナビリティデータブックなどを通じて積極的に情報を開示することにより、社会からの信頼の向上に努めています。
環境パフォーマンスに関する情報開示については、国際的な非営利団体であるCDP*の気候変動、水セキュリティ、および、森林保全に関する設問書に回答しています。ステークホルダーの関心が特に高い気候変動対応については、2021年6月、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同を表明し、TCFDに沿った開示に向けて取り組んでいます。

*CDPは、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つです。環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求めています。CDP回答企業のスコアについては、CDPのウェブサイト(英語)をご覧ください。

自社における取り組み

店舗

・LEED認証取得による環境配慮
ユニクロは、店舗設計および運営を通じた環境負荷の低減を推進しています。2019年10月、ユニクロ川越店は、建物と敷地利用における国際的な環境性能評価システムLEED®(Leadership in Energy & Environmental Design)の既存建物の運用・保守(O+M: Operation and Maintenance)分野において、ゴールド認証(LEED Gold®)を取得しました。ユニクロは、1985年のロードサイド店の出店を契機に店舗仕様の標準化を進め、高品質建材や断熱材の導入、シンプルな店舗設計を通して、耐久性とエネルギー効率の高い店作りを行ってきました。ユニクロ川越店の認証取得では、こうした店作りと運営手法が評価され、なかでも、高効率空調機の採用や、LED照明の導入と効率的な運用による省エネルギーへの取り組み、廃棄物の分別管理、節水型トイレの採用による水資源の保全への取り組み、適切な空調・換気による空気質の維持管理などが高い評価を受けました。この取り組みに関し、2019年10月、ユニクロは環境負荷の低減に向けて先駆的な取り組みを行っている企業として、NGO米国グリーンビルディング協会よりIndustry Pioneer賞を受賞しました。その後2021年度末までに、ユニクロは、川越店を含む国内主要ロードサイド8店舗でLEED O+Mゴールド認証を取得しています。これらの取り組みを通して得られた知見を他の店舗に展開することにより、店舗の環境負荷の軽減を推進していきます。

サプライチェーンにおける取り組み

取引先工場

・環境コミットメント
「生産パートナー向けのコードオブコンダクト」に基づき、2020年に、取引先工場が最低限遵守すべき環境保護に関する基準を示した「環境コミットメント」を制定し、取引先工場への遵守を要請し、遵守を誓約いただける工場とのみ契約しています。

【環境コミットメントの主な項目】

  • 環境保護に関する工場の規定が現地の法令に則している
  • 現地の法令で求められた場合、環境影響評価を実施している
  • 排水処理が適正に行われている
  • 化学物質・廃棄物の取り扱い手続きが定められている
  • 化学物質を使用するすべての従業員はその危険性、取り扱い、緊急時・漏出時の対処方法についてトレーニングを受けている
  • 工場は有害廃棄物の処理を認可取り扱い業者に委託している

・取引先工場に環境影響評価ツール(Higg FEM)を導入
主要な縫製工場と素材工場に対して、SACが開発した業界標準の工場環境影響評価ツールであるHigg Facility Environmental Module(Higg FEM)の定例アセスメントを通じ、環境コミットメントへの遵守状況を確認しています。Higg FEMの導入を通じて、素材工場と縫製工場の環境負荷に関する約130の質問から構成される調査を実施し、スコア化された結果に基づき課題の明確化を行っています。定例アセスメントを行った主要素材工場に対しては、第三者の専門機関による検証を義務付けています。さらに、定例アセスメントの結果、改善が必要な工場については、素材・縫製を問わず、SACからFEMトレーナーとして認定を受けたファーストリテイリングの従業員が直接訪問し、工場とともに改善活動に取り組んでいます。この取り組みを通じて、取引先工場とともに環境リスクを把握・低減し、取引先工場自身による自主的な改善を推進しています。

【Higg FEMの7つの環境テーマ】

  • 環境マネジメントシステムの評価(環境の目標など)
  • エネルギー使用・温室効果ガス排出
  • 水の使用
  • 排水
  • 大気への排出
  • 廃棄物
  • 化学物質管理

・素材工場における環境負荷低減への取り組み
アパレルの素材工場では、生産工程で多くの水やエネルギーが必要とされ、環境への負荷が高いため、ユニクロでは、主要素材工場を対象とした「素材工場環境プログラム」を通じて、環境負荷低減に取り組んでいます。ユニクロの主要な素材工場の水・エネルギー使用量については、水は2016年の実績値の15%、エネルギーも同10%にあたる量を2020年末までに削減することをめざし、取り組みを実施しました。プログラムの実施期間中に、「素材工場環境プログラム」の参加工場で、水とエネルギーの削減プロジェクト計画が策定され、実行されました。参加工場のうち、削減の余地が大きいと判断された一部の工場に対しては、外部の専門家と削減可能性の実地検証を行い、各工場の削減余地に応じた目標設定と削減施策を実施しました。全参加工場の削減量を集計した結果、2020年末時点までの累計で、水は2020年末までの削減目標15%に対して22.4%、エネルギーは10%の目標に対して12.1%の削減を達成しました。

素材工場との取り組み事例
ユニクロは、2017年から2019年の間、7つの素材工場に対し、外部専門家を招き、水とエネルギーの削減可能性の実地検証を行いました。例えば、2017年に検証を実施した3工場の1つである中国江蘇省の素材工場に対し、検証の結果、同工場の照明・熱・圧縮空気・水システムおよび加工工程において、節水と省エネルギーの余地があるとし、具体的な削減施策の提案を行いました。この提案に基づき、同工場は、復水回収(生産設備などで使用した蒸気を水として回収し、熱エネルギーも再利用すること)、染色排水工程における熱回収、LED照明の導入、高効率モーターへの切り替えなど、複数のプロジェクトを実施し、2020年末までに合計215,869トンの節水と165,137 GJ(ギガジュール)の省エネルギーを達成しました。これは中国の全参加工場による2020年末時点での水とエネルギー削減量のうち、それぞれ1.8%、3.4%に相当します。

・主要素材・縫製工場を対象にトレーニングを実施

環境への知識や認識を高めてもらうために、Higgインデックスのトレーニングプログラムを主要素材工場および縫製工場で実施しています。特にエネルギーと水の使用、化学物質の管理などの項目を中心に、理解を深める内容です。このトレーニングを継続的に提供することで、素材工場の適正な環境マネジメントを推進していきます。2020年度は、約330工場に対し、トレーニングを実施しました。

HIGGインデックスのトレーニングプログラム

Higgインデックスのトレーニングプログラム
を受ける素材工場管理者

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