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環境マネジメント

最終更新日: 2020.03.23
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ファーストリテイリングは、環境マネジメントシステムの継続的な改善に努め、サプライチェーンとともに環境マネジメントを推進していきます。

ファーストリテイリングの環境方針

ファーストリテイリングは、事業活動における自社とサプライチェーン全体であらゆる無駄をなくし、資源の有効活用を推進していきます。地球環境の負荷の低減に貢献すると同時に、革新的な技術を積極的に活用することで、持続可能なビジネスを構築します。

【環境分野における、5つの注力領域】

・気候変動への対応
・エネルギー効率の向上
・水資源の管理
・廃棄物管理と資源効率の向上
・化学物質管理

アプローチ

推進体制

環境方針のもと、環境活動の重要課題を、サステナビリティ委員会で特定し、各社・各担当部署が具体的な環境活動を実行しています。特に5つの重点領域、「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「水資源の管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」「化学物質管理」について、ファーストリテイリングが取り組む目標、具体的な施策を議論しています。サステナビリティ委員会は社内取締役、社外取締役、常勤監査役、執行役員、社外有識者が委員として参加しており、多面的な意見を交わしています。具体的な環境活動は、ファーストリテイリンググループの各社および商品開発、生産、物流、営業、マーケティングなどの各担当部署が実行しています。

取引先工場が多い中国や東南アジア諸国の生産事務所には、サステナビリティ部のメンバーが常駐し、取引先工場の環境マネジメントの改善に取り組んでいます。

情報開示

ファーストリテイリングは、環境方針に基づき、活動を確実に実行し、環境パフォーマンスの向上に取り組むとともに、ウェブサイトやサステナビリティレポート、サステナビリティデータブックなどを通じて積極的に情報を開示することにより、社会からの信頼の向上に努めています。
環境パフォーマンスに関する情報開示については、国際的な非営利団体であるCDP※の気候変動、水セキュリティ、および、森林保全に関する設問書に回答しています。ステークホルダーの関心が特に高い気候変動対応については、今後、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に沿った開示に向けて取り組んでいきます。

※CDPは、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つです。環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求めています。CDP回答企業のスコアについては、CDPのウェブサイト(英語)をご覧ください。

店舗での環境配慮

ユニクロは、店舗設計および運営を通じた環境負荷の低減を推進しています。2019年10月、ユニクロ川越店は、建物と敷地利用における国際的な環境性能評価システムLEED(Leadership in Energy & Environmental Design)の既存建物の運用・保守(O+M: Operation and Maintenance)分野において、ゴールド認証を取得しました。ユニクロは、1985年のロードサイド店の出店を契機に店舗仕様の標準化を進め、高品質建材や断熱材の導入、シンプルな店舗設計を通して、耐久性とエネルギー効率の高い店作りを行ってきました。ユニクロ川越店の認証取得では、こうした店作りと運営手法が評価され、なかでも、高効率空調機の採用や、LED照明の導入と効率的な運用による省エネルギーへの取り組み、廃棄物の分別管理、節水型トイレの採用による水資源の保全への取り組み、適切な空調・換気による空気質の維持管理などが高い評価を受けました。ユニクロは、川越店と同水準の国内主要ロードサイド店舗でもLEED O+M認証取得を目指すとともに、これらの取り組みを通して得られた知見を他の店舗に展開することにより、店舗の環境負荷の軽減を推進していきます。この取り組みに関し、2019年10月、ユニクロは環境負荷の低減に向けて先駆的な取り組みを行っている企業として、NGO米国グリーンビルディング協会よりIndustry Pioneer賞を受賞しました。

取引先工場の環境マネジメント

「生産パートナー向けのコードオブコンダクト」に基づき、取引先の縫製工場および素材工場を対象に労働環境モニタリングと同時に環境監査も実施しています。工場の排水処理などの環境対応について、第三者の専門機関が定期的に監査し、改善が必要な工場については、ファーストリテイリングの従業員が直接訪問し、工場とともに改善活動に取り組んでいます。また、新規に取引を開始する縫製工場に対しては「事前モニタリング」を実施しています。

【環境監査の主な項目】

・環境保護に関する工場の規定が現地の法令に則しているか
・工場の排水処理設備が、現地の環境保護当局の認可と定期的検査を受けており、許可証などを取得しているか
・排水処理が適正に行われているか
・化学物質・廃棄物の取り扱い手続きが定められているか
・廃棄物の取り扱いと処理に関わる従業員はそのトレーニングを受けているか
・工場は危険廃棄物の処理を認可取り扱い業者に委託しているか

【監査結果】

監査結果の詳細については、こちらをご覧ください。

素材工場における環境負荷低減への取り組み

アパレルの素材工場では、生産工程で多くの水やエネルギーが必要とされ、環境への負荷が高いため、ユニクロでは、主要素材工場を対象とした「素材工場環境プログラム」を通じて、環境負荷低減に取り組んでいます。ユニクロの主要な素材工場の水・エネルギー使用量については、具体的な削減目標を掲げています。水は2016年の実績値の15%、エネルギーも同10%にあたる量を2020年末までに削減することをめざしています。

「素材工場環境プログラム」

  • 対象工場の水・エネルギーの使用状況を把握し、2020年までの削減計画を策定
  • 削減計画と達成の見通しが十分ではない工場に対しては、外部の専門家の協力のもと、ボイラーの更新やインバーターの導入などの設備更新および工場内設備の運用改善など、削減余地のあるポイントを実地で検証
  • 削減計画の修正や新規立案を支援
  • 定期的に削減状況を確認

・取り組みの進捗
これまで、「素材工場環境プログラム」の参加工場で、水とエネルギーの削減プロジェクト計画が策定され、実行されました。参加工場のうち、削減の余地が大きいと判断された一部の工場に対しては、外部の専門家と削減可能性の実地検証を行い、各工場の削減余地に応じた目標設定と削減施策を実施しました。全参加工場の削減量を集計した結果、2018年末時点で、水は2020年末までの削減目標15%に対して9.9%、エネルギーは10%の目標に対して2.2%の削減を達成しています。

・素材工場との取り組み事例
2017年3月、ユニクロは外部の専門家を招き、中国江蘇省の素材工場に対し、水とエネルギーの削減可能性の実地検証を行いました。検証の結果、同工場の照明・熱・圧縮空気・水システムおよび加工工程において、節水と省エネルギーの余地があるとし、具体的な削減施策の提案を行いました。この提案に基づき、同工場は、2017年に復水回収(生産設備などで使用した蒸気を水として回収し、熱エネルギーも再利用すること)、LED照明の導入、高効率モーターへの切り替えなど、複数のプロジェクトを実施し、2018年に合計93,000トンの節水と26,044 GJの省エネルギーを達成しました。これは中国の全参加工場による2018年の水とエネルギー削減量のうち、それぞれ3.5%、4.5%に相当します。同工場の水・エネルギーの削減プロジェクトの投資は1年以内に回収できており、工場の環境負荷の低減と同時に、経済的な効果にも貢献しています。

素材工場にHIGGインデックスを導入

2014年に、アパレル業界の環境負荷低減を推進するNPOであるサステナブル・アパレル連合(SAC)に加盟しました。2015年からは、SACが開発した環境評価基準であるHIGGインデックスをユニクロの主要素材工場に導入しました。HIGGインデックスの導入により、素材工場の環境負荷に関する調査・評価を行い、工場とともに改善に取り組んでいます。

【HIGGインデックスの7つの環境テーマ】

・環境マネジメントシステムの評価(環境の目標など)
・エネルギー使用・温室効果ガス排出
・水の使用
・排水
・大気への排出
・廃棄物
・化学物質管理

主要素材工場を対象にトレーニングを実施

環境への知識や認識を高めてもらうために、HIGGインデックスのトレーニングプログラムを主要素材工場で実施しています。特にエネルギーと水の使用、化学物質の管理などの項目を中心に、理解を深める内容です。このトレーニングを継続的に提供することで、素材工場の適正な環境マネジメントを推進していきます。

HIGGインデックスのトレーニングプログラム

HIGGインデックスのトレーニングプログラム
を受ける素材工場管理者

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