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環境マネジメント

最終更新日: 2024.12.27
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ファーストリテイリングは、環境マネジメントシステムの継続的な改善に努め、自社とサプライチェーン全体で環境マネジメントを推進していきます。

環境方針

ファーストリテイリングは、自社とサプライチェーン全体であらゆる無駄をなくし、資源の有効活用を推進していきます。地球環境の負荷の低減に貢献すると同時に、革新的な技術を積極的に活用することで、持続可能なビジネスを構築します。

【環境分野における、6つの注力領域】

・気候変動への対応
・エネルギー効率の向上
・生物多様性への対応
・水資源の管理
・化学物質管理
・廃棄物管理と資源効率の向上

【関連方針】

アプローチ

推進体制

環境方針のもと、環境活動の重要課題を、サステナビリティ委員会で特定し、各社・各担当部署が具体的な環境活動を実行しています。特に6つの重点領域、「気候変動への対応」「エネルギー効率の向上」「生物多様性への対応」「水資源の管理」「廃棄物管理と資源効率の向上」「化学物質管理」について、ファーストリテイリングが取り組む目標、具体的な施策を議論しています。サステナビリティ委員会は社内取締役、社外取締役、常勤監査役、執行役員、社外有識者が委員として参加しており、多面的な意見を交わしています。具体的な環境活動は、ファーストリテイリンググループの各社および商品開発、生産、物流、営業、マーケティングなどの各担当部署が実行しています。

中国大陸や東南アジア諸国などの生産事務所には、サステナビリティ部の専任チームを設置し、工場の環境マネジメントの改善に取り組んでいます。ファーストリテイリングは、アパレル業界の環境負荷低減を推進するNPOであるCascale(旧サステナブル・アパレル連合(SAC))に加盟しています。自社とサプライチェーンにおける環境影響を評価するため、Cascaleが開発した業界標準ツールHiggインデックスを活用し、環境負荷やリスクを把握し、改善に努めています。

情報開示

ファーストリテイリングは、環境方針に基づき、活動を確実に実行し、環境パフォーマンスの向上に取り組むとともに、ウェブサイトやサステナビリティデータブック、統合報告書などを通じて積極的に情報を開示することにより、社会からの信頼の向上に努めています。
環境パフォーマンスに関する情報開示については、国際的な非営利団体であるCDP*の気候変動、水セキュリティ、および、森林保全に関する設問書に回答しています。ステークホルダーの関心が特に高い気候変動対応については、2021年6月、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同を表明し、2021年12月、TCFDの枠組みに基づく開示を行いました。

*CDPは、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの一つです。環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求めています。CDP回答企業のスコアについては、CDPのウェブサイト(英語)をご覧ください。

サプライチェーンにおける環境マネジメント

生産パートナー

・環境コミットメント
「生産パートナー コードオブコンダクト」に基づき、2020年に、生産パートナーが最低限遵守すべき環境保護に関する基準を示した「環境コミットメント」を制定し、工場への遵守を要請し、遵守を誓約いただける工場とのみ契約しています。

【環境コミットメントの主な項目】

  • 環境保護に関する工場の規定が現地の法令に則している
  • 現地の法令で求められた場合、環境影響評価を実施している
  • エネルギー使用量を適切に把握し、エネルギー効率を改善するための取り組みを実施している
  • 取水量と排水量、水消費量を適切に把握し、効率的に水を利用するための取り組みを実施している
  • 排水処理が適正に行われている
  • 化学物質・廃棄物の取り扱い手続きが定められている
  • 化学物質を使用するすべての従業員はその危険性、取り扱い、緊急時・漏出時の対処方法についてトレーニングを受けている
  • 工場は有害廃棄物の処理を認可取り扱い業者に委託している

・工場に環境影響評価ツール(Higg FEM)を導入
主要な縫製工場と素材工場に対して、Cascaleが開発した業界標準の工場環境影響評価ツールであるHigg Facility Environmental Module(Higg FEM)の定例アセスメントを通じ、環境コミットメントへの遵守状況を確認しています。Higg FEMの導入を通じて、素材工場と縫製工場の環境負荷に関する約200の質問から構成される調査を実施し、スコア化された結果に基づき課題の明確化を行っています。定例アセスメントを行った主要素材工場に対しては、第三者の専門機関による検証を義務付けています。さらに、定例アセスメントの結果、改善が必要な工場については、素材・縫製を問わず、CascaleからFEMトレーナーとして認定を受けたファーストリテイリングの従業員が必要に応じて直接訪問し、工場とともに改善活動に取り組んでいます。この取り組みを通じて、工場とともに環境リスクを把握・低減し、工場自身による自主的な改善を推進しています。

【Higg FEMの7つの環境テーマ】

  • 環境マネジメントシステムの評価(環境の目標など)
  • エネルギー使用・温室効果ガス排出
  • 水の使用
  • 排水
  • 大気への排出
  • 廃棄物
  • 化学物質管理

・主要素材・縫製工場を対象にトレーニングを実施

環境への知識や認識を高めてもらうために、Higgインデックスのトレーニングプログラムを主要素材工場および縫製工場で実施しています。特にエネルギーと水の使用、化学物質の管理などの項目を中心に、理解を深める内容です。このトレーニングを継続的に提供することで、素材工場の適正な環境マネジメントを推進していきます。2024年8月期は、421工場に対し、トレーニングを実施しました。

HIGGインデックスのトレーニングプログラム

Higgインデックスのトレーニングプログラムを受ける素材工場管理者

国連環境計画(UNEP)サステナビリティアクションへの参画

ファーストリテイリングは、国連環境計画(UNEP)が運営する「UNEPサステナビリティアクション」に賛同しています。「UNEPサステナビリティアクション」は、市民、企業、政府、国連機関などが参画し、地球環境問題、特に資源循環の観点からサステナビリティを促進することを目的とした、新たなプラットフォームです。本プラットフォームでは、サステナブルな暮らしの提案に向けた国際的なネットワーキングの場を構築し、トップ会談や消費者向け啓発活動、UNEPの開発途上国プロジェクトへの支援などを行います。こうした取り組みを一体化させることにより、各参画者の発信力を最大化し、持続可能な開発目標(SDGs)の達成と持続可能な社会の構築に貢献します。

関連リンク

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