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ステークホルダーエンゲージメント

最終更新日: 2019.09.04
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国際的なNPOやNGOなどのステークホルダーとの対話を通じて、グローバルな社会的課題への理解を深め、事業活動の継続的な改善を図っています。一企業では対応しきれないアパレル業界全体の課題解決に貢献することをめざし、さまざまな業界団体とパートナーシップを結び、活動を行っています。

ステークホルダーとの連携

ファーストリテイリングが連携する主な組織と取り組みは、下表の通りです。

名称加盟時期ミッション組織の主な活動内容

バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(通称:アコード)

2013年8月

アコードは、バングラデシュの縫製工場の安全性確保のために複数のブランド、労働組合が創設した協定で、法的拘束力がある。防火・安全対策により、工場従業員が火事や建物の倒壊などの事故に巻き込まれないこと、安全な労働環境を実現することを目的としている。
http://bangladeshaccord.org

縫製工場の防火・電気保安・建物安全性検査の実施、職業安全衛生委員会など工場の管理体制強化支援を行う。工場従業員が安全性の問題を通報できるホットラインの運営や、工場従業員に対する防火・建物安全のトレーニングも実施している。

サステナブル・
アパレル連合(SAC)

2014年9月

アパレルやフットウエア、テキスタイル業界の主要企業が地球環境や社会的課題に共同で取り組む連合。アパレルやフットウエア、テキスタイル業界のサプライチェーンにおける環境負荷を低減し、生産活動に関わる人々やコミュニティの発展に貢献することを目的としている。
https://apparelcoalition.org

サプライチェーンの環境負荷・社会的影響を測定する業界共通ツール(HIGGインデックス)を開発・普及させる。

公正労働協会(FLA)

2015年7月

企業、市民団体、大学などの協働により、労働者の権利を保護し、労働環境を国際標準に適合するよう改善することを目的としている。
http://www.fairlabor.org

加盟ブランドおよび工場に対し、サプライチェーン全体にわたりFLAの労働環境基準を導入するための支援を行う。加盟ブランドおよび工場の労働環境モニタリングを評価し、改善のための指摘を行う。また、労働環境の課題解決に向け、加盟ブランドや工場と市民団体など、さまざまなステークホルダーとの連携を促進する。

ベターワーク

2015年12月

国際労働機関(ILO)と世界銀行グループの国際金融公社(IFC)の共同プログラムで、政府、グローバルブランド、工場経営者、労働組合や工場従業員など、さまざまな企業や団体、人々と協働し、アパレル、フットウエア業界のサプライチェーンの安定性や競争力を高め、工場労働者の権利向上や労働環境の改善を実現する。
https://betterwork.org

加盟工場に独自の監査、トレーニングや改善提案を行い、労働環境管理の方針や体制の強化を促進する。また、各国における現地活動で得た知見を活用し、各国政府に対する政策策定や計画立案なども支援する。

国連女性機関
(UN Women)

2019年5月

ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための機関で、2010年7月の国連総会決議により、世界全域で女性と女児のニーズに応じた変化をさらに加速させるために、関連する4つの国連機関を統合して創設された。
http://asiapacific.unwomen.org

国連加盟国がジェンダー平等の達成をめざし、国際基準を策定する支援を行う。また、こうした基準を履行し、世界中の女性と女児が真に恩恵を受けるための法律、政策、プログラム、サービスなどの企画立案を政府や市民社会と協力して行う。持続可能な開発目標のビジョンを女性と女児にとって現実のものとするために世界全域で活動し、「女性のリーダーシップの向上と参画の増加」「女性に対する暴力の撤廃」「平和と安全保障のあらゆる局面における女性の関与」「女性の経済的エンパワーメントの推進」「国家の開発計画と予算におけるジェンダー平等の反映」の5つの活動領域に優先的な取り組みを行って、あらゆる分野における女性の平等な参画を支援する。

国際労働機関(ILO)

2019年9月

国際労働機関(ILO)は、幅広い労働の問題に取り組む国際連合の専門機関。
https://www.ilo.org/tokyo/about-ilo/lang--ja/index.htm

仕事の創出、社会的保護の拡充、社会対話の推進、仕事における権利の保障の4つの主要戦略目標に基づき、ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する。

ステークホルダーとの協働事例

  • 2017年10月、ILOなどによりタイのバンコクで開催されたワークショップ「ILO-Sweden Regional Meeting on Promoting Decent Work in Garment Sector Supply Chains in Asia」に参加しました。このミーティングには、縫製産業を重要と位置づける国の政府関係者、雇用者・労働者団体などのステークホルダーが参加し、アジアの縫製産業における労働・人権関連の課題について議論を行いました。

    関連リンク

  • 2017年11月から2018年6月にかけて、取引先工場のある中国、ベトナム、インドネシア、カンボジア、バングラデシュ、ミャンマーについて、ビジネスおよび社会・環境課題に関するリスクアセスメントを実施しました。アセスメントの過程では、 2017年10月に参加したワークショップ「ILO-Sweden Regional Meeting on Promoting Decent Work in Garment Sector Supply Chains in Asia」で討議された課題を取り入れ、 重要なステークホルダーである現地のNGO、FLA、ベターワーク、他ブランドなどにも意見を聞き、アセスメント結果に反映させました。

バングラデシュの建物安全性への取り組み(アコード)

ファーストリテイリングは2013年8月から、ビルの崩壊や火災事故から縫製工場の労働者を守ることを目的とした「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定(Accord on Fire and Building Safety in Bangladesh)」(アコード)に加盟しています。また、アコードで推奨されている、工場における職業安全衛生委員会設置や、適正な労働環境維持にも取り組んでいます。

アコードは、ファーストリテイリングのバングラデシュにおける取引先工場の検査を実施すると同時に、火災予防、電気保安、建物の安全性に関するトレーニングを継続的に実施しています。アコードの活動により、バングラデシュの工場における労働環境の安全性は向上し、取引先工場ではアコードの初期評価*で指摘された改善点は、概ね解決されています。ファーストリテイリングは、バングラデシュのアパレル産業全体において、さらなる労働環境の改善が必要と考え、アコードの支援を2021年5月まで延長しています。

*アコードの未解決項目と職業安全衛生委員会の設置状況は、アコードの公式ウェブサイト(http://bangladeshaccord.org/)で確認できます。

女性のキャリア形成を支援する共同プロジェクトを推進(国連女性機関)

国連女性機関とのパートナーシップにより女性の地位向上に貢献

2019年5月、ファーストリテイリングと国連女性機関(UN Women)は、アパレル産業における女性の地位向上に貢献することを目的としたグローバルパートナーシップを締結しました。ジェンダー平等と女性のエンパワーメント推進に特化した国連機関であるUN Womenとのグローバルパートナーシップ締結は、アジアのアパレル企業として初となります。

このグローバルパートナーシップの下、ファーストリテイリングは2019年から2年間で160万米ドル(約1億7,000万円)を拠出する意思を表明し、UN Womenとの共同プロジェクトを発足。ファーストリテイリングの主要生産拠点であるアジアの取引先縫製工場で働く女性を対象に、キャリア形成を支援する独自のプログラムを開発、展開します。また、ファーストリテイリンググループ内でも、女性の一層の活躍とダイバーシティ推進を目指し、UN Womenと共同で管理職を対象としたトレーニングプログラムを実施します。多様な価値観を持つ従業員が安心安全な環境で能力を発揮できる企業風土の醸成を推進します。

関連リンク

アジアの労働者の社会保障充実と労働環境整備に取り組む共同プロジェクトを推進(国際労働機関)

2019年9月、ファーストリテイリングと国際労働機関(ILO)は、アジアで労働者の社会保障の充実と労働環境の整備に取り組むことを目的としたパートナーシップを締結しました。ファーストリテイリングが生産拠点を置くバングラデシュ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ミャンマー、ベトナムの7カ国を対象に、労働市場と社会保障制度の比較調査を実施し、労働者の保護水準の向上につながる政策対話を促進します。

このプロジェクトの主な対象となるアジアでは、急速な経済発展にともなう産業構造および労働市場の変化に起因して、特に縫製産業に従事する労働者の突発的な失職のリスクが高まっています。一方で、アジア諸国における既存の社会保障制度と労働市場政策は、失業のリスクや長期失業に伴う生活困窮のリスクに十分に対応していないという課題があります。

ファーストリテイリングは、2019年9月から2年間(同年から2021年まで)で180万米ドル(約1億9千万円)の資金を拠出し、ILOによるアジア各国を対象とした労働市場と社会保障制度に関する調査と、インドネシアでの雇用保険の導入促進および失業時の労働者支援を強化するプロジェクトを支援します。具体的には、インドネシアで、失業期間中の最低収入を保障する雇用保険の創設に向けた政府、労働者団体および雇用者団体の三者間協議を促進します。同時に、失業者向けにIT産業など新興成長産業へのキャリア転換を支援するトレーニングプログラムの開発と、再就職支援の充実を図ります。

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