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社外取締役メッセージ

最終更新日: 2020.03.23
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独自性のあるサステナビリティで「世界を変えていく」企業へ

社外取締役 名和 高司

サステナビリティに企業がどう取り組んでいくかは、3つのレベルで考えることができます。まず1つめは、リスク対応です。緊急時や災害時においてこそ、ビジネスを継続できるレジリエンス(強靭性)が備わっているかが問われます。2つめは、世の中の関心と要求、特に人権・環境といったテーマに対して、自社の責任を果たせているか。3つめは、既存の枠組みを超えた、自社の独自性に基づく新しいサステナビリティの提案です。

私は、ファーストリテイリングの社外取締役およびサステナビリティ委員会、リスクマネジメント委員会、人権委員会の委員を務めています。普段の活動を通じて、ファーストリテイリングは、上記3つのレベルのいずれにも、感度高く対応していると思います。今後は、どのテーマにどのレベルで注力していくのか、絞り込みが必要です。

特に、リスクマネジメントの面では、日本国内だけではなく、グローバルにも視点を広げていくこと、また、今話題になっているテーマだけではなく、より将来的なリスクやチャンスをとらえていくことが求められます。そのためには、多様性を尊重し、チャンスや課題をとらえる感度を高めていくとともに、課題に対して、特定の部署や委員会に閉じることなく、各部署の役割と責任を明確にし、全社で取り組む必要があります。

世の中の関心と要求という意味では、「人権」「環境」というテーマが大きなものとしてあります。人権に関して、ファーストリテイリングは、人権方針を策定し、人権デューディリジェンスやホットラインの運営、教育などの取り組みを行っています。特に取引先工場の人権課題に対して、一次取引先の縫製工場、二次取引先の素材工場まで注力していますが、工場以外の取引先も含めて、自社が優越的な立場になりうることを常に自覚し、人に対するリスペクトを持つこと、また、社内では、多様性やエンパワーメントの観点で、特に女性への感受性をもっと高めていくべきです。

環境に関しては、環境方針のもと、気候変動への対応、エネルギー効率の向上、水資源の管理、廃棄物管理と資源効率の向上、化学物質管理の取り組みを進めています。今後は生物多様性なども含めてやるべきことは当然実施しつつ、LifeWearを提供する企業としての先進的な取り組みに非常に期待しています。これは、顧客(特に若い世代)や社会の要望に応え、新しい価値を提供することでもあります。例えば、循環型社会の実現に向けて、無駄を徹底的に排除し品質にこだわり続けるとともに、リサイクル素材の活用や、商品から商品へのリサイクルを推進することがあげられます。まだまだ技術・コストにおいて難しい面はありますが、使命感をもって取り組んでいくことで、世の中に新しいモデルを打ち立てるチャンスにもなります。また、気候変動は、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の削減に加えて、ファーストリテイリングの影響力や貢献度をより広く世の中に意識していただけるような取り組みが必要です。例えば、暑さ・寒さに耐えられる服を今までにない形で提供していけば、冷暖房の節減にもつながり、エネルギー消費ひいては温室効果ガス排出量の削減に貢献できます。こうした取り組みが、より広い意味でのLifeWearの実現につながるのではないでしょうか。

グローバルな事業展開、取引先との強固なパートナーシップ、LifeWearという独自のコンセプト、こういった強みを活かして、ファーストリテイリングがサステナビリティを高いレベルで実践し、世界を変えていくことを期待しています。今後も社外取締役として、社会のさまざまな動きを経営に反映し、ファーストリテイリングが正しい方向に進めるよう、独立した立場から働きかけを行っていきます。

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