最終更新日: 2018.03.30
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スペシャルオリンピックス 細川佳代子氏
ユニクロと提携して活動することになった理由・経緯を聞かせて下さい。
2001年春、スペシャルオリンピックス日本の協賛企業である日本オラクル(株)様から、柳井会長兼CEOをご紹介していただき、初めてお会いいたしました。以前から、急成長された御社の営業展開や企業方針には個人的に興味をもっていたので、ぜひ、そのトップの方に、直接、私どもの活動を知っていただきたいと思っておりました。
なぜスペシャルオリンピックス(SO)なのですか?
スペシャルオリンピックス(SO)は、活動が生まれた本国アメリカでは社会的認知度の高い活動なのですが、残念ながら日本では全くといっていいほど知られておりません。SOは、運動不足になりがちな知的発達障がいのある人たちに、さまざまなスポーツトレーニングや、成果発表の場である競技会を提供するボランティアによるスポーツ組織で、その活動は1年をとおし継続的に行われています。普通なら、一生懸命説明してもご理解いただくまでは時間がかかるのですが会長は、10分程度の私の説明でSO活動の核心をつかまれ、「日常のスポーツトレーニングを継続しているところが、本当に素晴らしいですね。」とおっしゃったことに、驚き、本当に感動いたしました。会長自らが、私どもの活動趣旨をご理解いただいている会社ならば、きっと、その精神は社員の皆さんにも受け継がれている、そう感じました。
今後、ユニクロに期待することはなんですか?
SOにとって、ボランティア、特に次の世代を担う若い方々の存在は重要です。まだまだ認知の低いこの活動を広め普及していくために、ぜひ、全国にある店舗スタッフの皆さんに活動に参加していただければ、たいへんうれしいです。アスリートたちとともに汗を流し、交流していただきたい。また店舗で培われたリーダーシップ、皆さんの行動力と柔軟な発想を、ぜひSO活動に活かしていただきたい。社員の皆さん、そして、このホームページを通じて知っていただいた皆さんが、一人でも多くスペシャルオリンピックスにかかわっていただけることを心より願っております。
公益財団法人
スペシャルオリンピックス 日本
名誉会長 細川 佳代子氏
上智大学英文科卒業。1971年細川護煕氏と結婚。1994年「スペシャルオリンピックス日本」設立。全国で講演活動などを行なっている。
また、途上国の子どもたちにワクチンをおくるNPO法人「世界の子どもにワクチンを」日本委員会理事長、知的障がいのある青年たちを追ったドキュメンタリー映画『エイブル』などを制作した「エイブル」の会代表も務めている