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コミュニティ支援

最終更新日: 2024.02.09
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社会の未来を担う若者への支援を積極的に行っていきます。子どもや若者のエンパワーメントを後押しするための教育支援、社会進出支援を行います。

若者への支援

コミュニティエンゲージメント目標のひとつとして、子どもたちや若者への支援を掲げています。主な活動は教育支援、社会進出支援です。ファーストリテイリングの従業員が講師となって子どもたちに教える出張授業、ユニクロやジーユーの店舗で実際の店員の経験ができる職業体験、大学進学への奨学金プログラムなどを提供しています。

難民問題や服の大切さを教える“届けよう、服のチカラ”プロジェクト

日本のユニクロ・ジーユーでは“届けよう、服のチカラ”プロジェクトを2013年から開始しました。これは、UNHCR ( 国連難民高等弁務官事務所) とユニクロ・ジーユーが取り組む、小・中・高校生が対象の参加型の学習プログラムです。社員による授業を通じて難民問題への理解を深めた後、子どもたちが主体となって、校内や地域で着なくなった子ども服を回収します。回収した服は、難民などの服を必要とする人々に届けられます。活動終了後に各参加校には難民キャンプで服を寄贈している様子をまとめたフォトレポートが送られます。子供たちは自分たちの回収した服がどのように社会に役立つか、服の持つ大きな役割についても学ぶことができます。

【“届けよう、服のチカラ”プロジェクトのステップ】

  1. 1.ユニクロ・ジーユー従業員による授業
  2. 2.生徒たちの校内、地域への子ども服回収への呼びかけ
  3. 3.子ども服の回収と発送
  4. 4.服の寄贈レポートをお届け

2023年8月期は、全国744校、生徒約82,000人が"届けよう、服のチカラ"プロジェクトに参加し、715,000着以上の子ども服を回収し、その一部は難民キャンプに届けられました。

また、2021年度には、経済産業省主催 キャリア教育アワード 経済産業大臣賞(大賞)、文部科学省主催 青少年の体験活動推進企業表彰 審査委員会優秀賞、公益財団法人日本デザイン振興会主催 グッドデザイン賞を受賞しています。活動は海外にも広がり、2023年8月期は、台湾、シンガポール、マレーシアでも授業を実施し、参加した子供たちが地域コミュニティで服を必要とする方々に服のチカラを届ける活動を実施しました。

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職場体験

日本のユニクロとジーユーの店舗では、小・中・高等学校の生徒たちを対象とした職業体験を実施しています。店舗近隣の小・中・高等学校の生徒が、実際にユニクロやジーユーの店舗の業務を体験し、仕事の意義や、社会の一員として働くことの楽しさや責任を体験します。生徒たちは、お客様満足度アップへのサービスや、チームワークを体験しながら、社会で必要なモラルやマナー、コミュニケーションスキルを学びます。これらの活動は、参加するユニクロやジーユーの店長、店舗スタッフにとっても大切な学びの場となっています。

2023年8月期は、全国974校、2,806人が職場体験に参加しました。

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ベトナム人留学生奨学金

ファーストリテイリング財団は、志や情熱を持ったベトナム人の学生が日本の大学において、日本で学ぶ必要性のある知見を身に付けると同時に、日本の文化を理解し、お互いが知的につながり才能を活かし高めあうことを支援します。 将来、本奨学生が使命感を持って、ベトナム社会、日本社会及び世界の発展や成長に大きく寄与するとともに、当財団と共により良い社会を実現し、次世代へ継承していくことを期待します。
奨学金プログラム概要については、こちらをご覧ください。

Vietnamese students

アジア女子大学 奨学金プログラム

ファーストリテイリング財団は、世界を舞台に活躍するアジアの女性リーダーの育成と社会進出を支援することを目的にアジア女子大学への寄付を行っています。これにより、経済事情や文化的背景にとらわれることなく、学ぶ意欲のある多くの女性が大学で学ぶ機会を手にしています。

また、ファーストリテイリングは、2014年からアジア女子大学の奨学生に夏季インターシップのプログラムを提供しています。東京のファーストリテイリング本社で、特別講座(グローバル経営、インターネットビジネスなど)を受けたり、市場調査を行ったりしています。

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ASIAN UNIVERSITY

雇用機会の創出

ファーストリテイリングは、事業がグローバルに拡大するなかで、各地域での雇用創出に貢献するとともに、障がい者、難民・国内避難民の雇用を積極的に行うことで、地域との共存・共栄をめざしています。

ファーストリテイリンググループが創出する雇用

ファーストリテイリンググループは、世界中で事業を展開しており、店舗展開や調達を通じて現地の雇用創出や経済発展に貢献しています。2023年8月末現在、世界中で約11万人の従業員が働いています。取引先工場も世界中に存在しています。例えば、ユニクロの取引先工場は、中国、ベトナム、インドネシア、タイ、カンボジア、バングラデシュ、インドといった国々にあり、取引先工場への発注が、現地で多くの雇用を生み出すことにつながっています。さらに、主要生産拠点に生産事務所を置くことで、取引先工場の生産管理や労働環境整備などを支援しています。また、ダイバーシティ&インクルージョン推進の取り組みとして、障がい者雇用や難民雇用を積極的に推進しています。

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地域との共存・共栄をめざした出店

グローバルで展開しているユニクロは、各国や各地域の文化、歴史、環境を大切し、地域に根ざした店舗づくりを心がけています。また、出店した国、地域における経済発展への貢献もめざしています。

例えば、パリ、ボストン、バルセロナ、ストックホルムなどでは、歴史的建造物を大切に守りながらユニクロの大型店を出店することで、その地域の文化・歴史とユニクロが融合し、地域のコミュニティの場として歓迎される存在になっています。

また、出店における店舗の建設資材等は現地での調達を優先し、その地域の経済発展へ貢献しています。また、出店した地域では、多くの新しい雇用を創出しています。地域と密着し、長く愛される店舗づくりを行うことで、地域との共存・共栄をめざしています。

地域文化の尊重:ユニクロ パッセージ・デ・グラシア店(スペイン)

バルセロナにオープンしたスペイン1号店のパッセージ・デ・グラシア店は、スペインの文化とユニクロが融合した店舗として、バルセロナの方々から熱狂的に歓迎されました。1階から3階までの吹き抜け上部は、建造当時のステンドグラス窓で飾られ、カタルーニャ地方の伝統的なシャンデリアとともに、この店舗を象徴する一角となっています。1階と地下1階をつなぐ階段には、バルセロナの日常の風景のデザインで彩られています。また、オープン前のイベントでは、出店近隣のフードマーケットとコラボレーションを行ったり、店内でヨガイベントを開催するなど、地元の方たちに喜んでいただけるイベントを行いました。また、オープン時のショッピングバッグには、バルセロナのストリートタイルとユニクロのロゴを融合させたオリジナルロゴを採用し、スペインの文化とユニクロのコラボレーションを実現しました。

歴史的建造物の尊重:ユニクロ クングストラッドゴーダン店(スウェーデン)

2018年8月にストックホルムにオープンしたスウェーデンの1号店クングストラッドゴーダン店は、スウェーデンの著名な近代建築家であるSven Markelius 氏が1966年に設計した歴史的建造物に出店しています。ストックホルム市民の憩いの場であるKingstrad公園に隣接したこの店舗は、公園からユニクロの店舗につながる階段が地域の人たちのコミュニケーションスペースになるように設計されています。

出店に関わる店舗改装では、現地調達が可能な資材はストックホルムで100%調達しました。

この店舗はLEED(Leadership in Energy and Environmental Design=建物と敷地利用についての環境性能評価システム)認証を取得しています。

ユニクロ クングストラッドゴーダン店

世界各地の活動レポート

ファーストリテイリンググループがビジネスを行う世界各地の拠点では、さまざまな取り組みが行われています。

米国ユニクロ:ストリートサッカー USAへの支援

ストリートサッカーUSAは、経済的な問題のため、チームスポーツと無縁で過ごしてきたホームレスの若者たちに、スポーツの素晴らしさに触れる機会を与える活動をしている非営利団体です。

米国ユニクロは2013年からストリートサッカーUSAとパートナーシップを結び、2023年に10周年を迎えました。これまで、公式アパレルスポンサーとして、ストリートサッカーUSAのチームにウェアを提供してきたほか、お買い物体験イベントの開催、試合や練習でのボランティア活動、特別キャンペーンを通じた寄付金や商品の提供など、様々な形で同団体を支援しています。

この取り組みは2018年7月にESPNスポーツ・ヒューマニタリアン賞(コーポレート・コミュニティ・インパクト賞)を受賞しています。


ストリートサッカーUSAに参加している子どもたち

ユニクロ韓国:服のリフォームサービスで障がい者を支援

ユニクロは韓国で、地域に根差した活動を通じて、よりインクルーシブな社会を作っていくことを目指し、障がいのある方々を支える様々な取り組みを行っています。そのひとつが、オーダーメイド型の服のリフォームサービス「Clothing Reform Service for People with a Disabilityプロジェクト」です。

障がいのある方々の多くが、通常の衣類ではサイズが合わなかったり、着用しにくかったりといった不都合を感じています。障がい者にとって、ぴったりの既製服を探すのは難しいうえにお金もかかります。こうした問題点に着目し、2019年に韓国脳性マヒ福祉会(KSF)と協働し、「Clothing Reform Service for People with a Disabilityプロジェクト」を立ち上げました。専門知識や技術を持つ裁縫師やカウンセラーと綿密に相談を行ったうえで、一人ひとりの体の状態や好みを踏まえ、ユニクロの商品をカスタマイズするお直しサービスを提供しています。

2023年8月末の時点で、約3,400名のサービス利用者に約15,000着のお直し品が届けられました。2023年の調査では、利用者の95%が、特に衣服の着脱時など、日常生活が楽になったと回答しています。

セオリー:「Be Heard. 」プログラム

セオリーでは、女性のエンパワーメントプログラム「Be Heard.」を実施しています。このプログラムは、女性のお客様を参加者として迎え、女性リーダーや起業家などのロールモデルとの対話を通じ、起業家精神に触れていただくことで、女性のリーダーシップの可能性を広げることを目的としています。

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ファーストリテイリング財団による支援

一般財団法人 ファーストリテイリング財団は、より良い社会を実現するための研究、技術開発の支援や人材育成、社会的に弱い立場におかれた人々への支援を通じて、あらゆる人々が共生できる持続的に発展可能な社会創りとアパレル業界の新しい未来創りに貢献していきます。

次世代育成支援

  • 奨学金支援
  • 教育交流支援
  • スポーツ次世代育成支援

自立支援

  • 難民支援
  • 盲ろう幼児児童療育支援

環境保護支援

  • 植林支援

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