HOME > サステナビリティ > News & Updates > 中国のユニクロ取引先Tomwell社における労働環境改善の進捗について

News & Updates

最終更新日: 2018.03.22

中国のユニクロ取引先Tomwell社における労働環境改善の進捗について

株式会社ファーストリテイリング
to English page

香港を拠点とするNGO、Students & Scholars Against Corporate Misbehaviour(SACOM)が2015年1月11日に公表した報告書などで、中国でユニクロ商品の縫製を行っているDongguan Tomwell Garment Co., Ltd.(Tomwell社)の工場における労働環境に関する問題が指摘されました。これを受けて、弊社は当該工場と共に改善計画を策定し、労働環境の改善を推進してまいりました。さらに、2017年11月、弊社サステナビリティ部社員が当該工場を直接訪問し、従業員インタビューや工場の資料などで、指摘された内容の改善状況の確認を行いました。その結果、以下の表の通り、労働環境の改善が確認できました。

ファーストリテイリンググループはこれからも、サプライチェーン全体の労働環境の改善に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。

指摘内容改善確認事項
当該工場では、重機械によるケガが報告されているにもかかわらず、健康安全研修が実施されていない。当該工場は、従業員に健康安全研修を実施しています。
当該工場は、従業員に健康診断の結果を提供していない。当該工場は、従業員に健康診断の結果を提供しています。
当該工場では、住宅積立金が納付されていない。当該工場は、管理職に対し、住宅積立金制度の説明をしており、加入を希望する従業員は全員加入できるようになっています。また、当該工場は、同制度に加入している従業員の住宅積立金を、政府機関に納めています。
当該工場の基本給は最低賃金であり、生活賃金の半分以下である。当該工場では、基本給(除く残業代)に、生産性ボーナス(出来高に応じたボーナス)を含めた従業員の平均給与額が、最低賃金の約2倍となっています。
当該工場で、違法な80-100時間の長時間残業がある。当該工場では、工場の生産キャパシティなどの見直しを実施した結果、全工程の全従業員の労働時間が2015年2月以降、弊社の定める規定内(週60時間)で管理され、2017年11月時点でも、その規定内で管理されています。
当該工場の賃金は法律で求められている残業代ではなく、出来高制で計算されている。当該工場の労働契約は、時給ベースで締結されています。従業員には、基本給と労働時間に応じた残業代(土日祝日手当て含む)、および生産性ボーナス(出来高に応じたボーナス)が、中国の労働法にのっとって支払われています。
当該工場の従業員代表は民主的な選挙で選ばれておらず、十分に従業員を代表できていない。当該工場は2015年3月の労働者選挙で、従業員代表を選出しました。また、半年に1度、従業員代表による工員大会が実施されています。2017年11月には、従業員代表と経営陣との直接対話も行われました。

関連情報
中国のユニクロ取引先縫製工場および素材工場における労働環境に関する指摘について(2015年1月11日)
中国のユニクロ取引先工場における労働環境の改善に向けた弊社行動計画について(2015年1月15日)
取引先工場労働環境改善に向けた新たな取り組みについて(2015年2月18日)
取引先工場労働環境改善に向けた取組みの進捗について(2015年7月31日)

 

ページトップへ