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ユニクロのビジネスモデル

最終更新日: 2025.02.28
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ユニクロは、お客様の声から商品の開発・改善が始まります。企画、生産、物流、販売を一貫して自社で管理していることが強みです。着心地が良く、快適な時間を過ごせる服へのニーズの高まりに伴い、世界各地でLifeWearへの支持が高まっています。

 

R&D(デザイナー/パタンナー)

  • 多くのラグジュアリーブランドでの類いまれなキャリアをもつクレア・ワイト・ケラー氏は、2023年9月に「UNIQLO:C」のデザイナー、2024年秋冬よりユニクロのクリエイティブ・ディレクターに就任。

  • R&Dでは常にお客様の声を吸い上げ、新素材や世界のファッショントレンドをリサーチしています。お客様のご要望にお応えする商品を開発するほか、新しいニーズを発見することも、R&Dの重要な仕事の一つです。ユニクロでは、商品が発売される約1年前に、R&D、マーチャンダイジング、マーケティング、素材開発などの部門が集まって、「コンセプト会議」を開き、デザインや、環境負荷の低い素材の使用を含めた素材、商品構成を検討します。決定されたコンセプトに沿って、デザイナーがデザインを起こし、そのデザインを基にサンプルを作製します。サンプルを基に、さまざまな検討を重ね、色やシルエットなどの微調整を複数回にわたって行った後、実際に販売するデザインが決定されます。

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マーチャンダイジング(商品企画)

  • マーチャンダイザーは、商品の企画から生産までの過程で、重要な役割を担っています。R&Dや生産部など各部署と密接にコミュニケーションを取りながら、シーズンごとの商品のデザインと素材を決定しています。また、戦略的に打ち出す商品のマーケティングを担当部署と連携しながら決定しています。加えて、秋冬春夏の各シーズンの商品構成や、生産数量を決定するのも、マーチャンダイザーの重要な仕事です。ユニクロの商品は、1品番の生産数量が100万着単位になることが多いため、シーズン中も販売状況に照らし合わせながら、生産部と連携し、工場に増減産の指示を出します。商品の過剰や欠品を極力減らし、商品を売り切るところまで責任をもつのも、マーチャンダイザーの大切な役割です。

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素材開発・調達

  • ユニクロは、世界の素材メーカーと直接交渉することで、高品質な素材をローコストで大量に安定調達しています。この際、スケールメリットを活かすことで、どのメーカーよりも有利な条件を得ることが可能になっています。
    コア商品の素材開発は、特に重要だと考えています。お客様からの声をもとに、機能性、着心地、風合いなどを徹底的に検討し、毎シーズン改良を重ねています。デニムを例にとると、世界中のジーンズメーカーから高い評価を得ているカイハラ株式会社から、ユニクロ仕様で紡績・染色したデニム生地を調達しています。東レ株式会社とは協業で、新たな素材を糸から開発しています。そうした取り組みから、ヒートテックをはじめとする、これまでにない機能性素材の商品を生み出しています。

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生産工場

  • ユニクロの取引先のニット工場

  • ユニクロは、ほとんどの商品の生産を、中国大陸、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、インドの工場に委託しています。取引先工場とは長年の強い信頼関係を築いており、ファーストリテイリングの経営者と工場の経営者が本音で議論する「工場コンベンション」を毎年開催しています。また、すべての縫製工場と主要な素材工場に、人権、労働環境、管理体制などの定期監査を実施し、商品が適切に製造されていることを確認しています。定期監査の評価が低い工場には、改善に向けたサポートも実施しています。2023年からは、一部の素材を対象に、紡績工場にも定期監査を導入しました。工場とのWin-Winの関係を継続することで、責任ある調達を実現し、高品質な商品を生産し続けています。

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生産部

  • ユニクロ生産事務所

  • 上海、ホーチミン、ダッカ、ジャカルタ、ベンガルールの生産事務所には、品質・生産進捗管理の生産部や匠チームが常駐しています。生産部は毎週、工場を訪問して、直接工場の現場に入り込むことで、課題解決、品質管理を行っています。また、お客様からの品質に関するご要望は、即座に生産部に伝えられ、問題があった場合は速やかに工場と連携し、改善を図ります。

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匠チーム

  • 匠は、工場へ直接出向き、技術アドバイスを行うことで、徹底した品質管理や強い信頼関係の構築を行っています。
    「ユニクロの生産工場で、私は、染色技術を指導しています。技術だけでなく、工場で働く人々の生産管理に対する心構えを変え、より良い工場に成長させることが大切です。日本の優れた技と心を伝承していくことに、やりがいと誇りを感じています」

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在庫コントロール

  • 新聞折り込みチラシ

  • 在庫コントロールの役割は、個店ごとの販売力や商品ごとの売れ行きに応じて、店舗へ在庫を投入し、経営効率を上げることです。日々、各店舗の販売状況と在庫水準を確認し、必要な在庫を各店舗に送り、適正な在庫を保ちます。また、店舗からの発注要望にも応えます。シーズン終盤には、マーチャンダイザーや営業部門と連携し、継続販売する商品と売り切る商品を特定、売価変更のタイミングを図ります。

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マーケティング

  • テレビCM

  • 季節ごとにコア商品(ヒートテック、ウルトラライトダウン、エアリズム、ブラトップなど)を対象に、キャンペーンを実施しています。キャンペーン期間中は、商品の特性や機能性などを、テレビやウェブ CMで広く告知します。また、新聞折り込みチラシ、ユニクロアプリ、Eメール、SNSなどを通して、シーズンごとの新商品を「期間限定価格(通常価格の約2~3割安いお試し価格)」で提供することで、集客を図ります。

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店舗

  • ロードサイド型店舗

  • 2024年8月末の国内のユニクロ店舗は797店舗、海外のユニクロ店舗は1,698店舗と、海外は国内の2倍以上に達しています。地域別では、グレーターチャイナが1,032店舗、韓国が126店舗、東南アジア・インド・豪州が380店舗、北米が84店舗、欧州が76店舗です。世界中で質の高い店舗へのスクラップ&ビルドを行いながら、旗艦店の出店を加速することで、LifeWearのブランディングを強化します。

    ユニクロの「店舗検索」はこちらをご覧ください。

    海外ユニクロの「店舗検索」はこちらをご覧ください。

    国内ユニクロの出退店情報は「IR情報 l 国内ユニクロ出退店情報」をご覧ください。

    国内ユニクロの店舗写真は「フォトライブラリー|国内ユニクロ事業」をご覧ください。

    海外ユニクロの店舗写真は「フォトライブラリー|海外ユニクロ事業」をご覧ください

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Eコマース

  • Eコマースと店舗の両方を利用するお客様が増えるにつれ、Eコマースの重要性がより高まっています。2024年8月期の売上収益に占めるグローバルでのEコマースの売上構成比は約15%でした。地域別では、日本で14.7%、グレーターチャイナ、韓国、北米、欧州で約20%、東南アジア・インド・豪州では約10%です。お客様のニーズに合わせ、さまざまな購買・配送の形に対応できるサービスの拡充や、ライブコマースなど、情報発信基盤としての役割も強化しています。

    ユニクロオンラインストア」のサイトはこちらをご覧ください。

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カスタマーセンター

  • お客様のご要望などの情報を、自社のカスタマーセンターで分析し、社内に共有することで、商品やサービスの開発・改善に役立てる重要な役割を担います。AI(人工知能)やチャットボット、音声認識の最新技術も導入し、電話やメール、チャットなど、さまざまなコミュニケーションツールを提供しています。お客様のご要望を受けて改善した商品は、特設ウェブサイト「UNIQLO UPDATE」でご紹介しています。

    ユニクロアップデート」のサイトはこちらをご覧ください。

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