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ユニクロの事業戦略

最終更新日: 2020.02.19
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グレーターチャイナ

グレーターチャイナでは、No.1アパレルブランドとして高い成長を維持

2019年8月期のグレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)は、過去最高の業績を達成しました。売上収益5,025億円(前期比14.3%増)、営業利益890億円(同20.8%増)となり、営業利益率も17.7%と、前期比で改善しました。業績が好調な背景は、ユニクロのLifeWear (究極の普段着)のコンセプトが浸透し、中国大陸でNo.1アパレルブランドとして確かなポジションを確立しているからだと思います。ユニクロの機能性商品は人気が高く、品質への信頼もあり、生活に欠かせない必需品として、高い支持を得ています。

特に人気を集めているのはフリース、UT(グラフィックTシャツ)、ヒートテック、ウルトラライトダウン、UVカットパーカ、ジョガーパンツなどです。2019年2月の春節シーズンに行ったUTの大々的なマーケティングは、お客様から大きな反響がありました。日本文化を代表するUTのコンテンツ(漫画、浮世絵など)も大人気です。

グレーターチャイナでは、「お客様がお客様を呼ぶ」というマーケティングの好循環があります。ユニクロ商品を気に入ったお客様が、新商品やイベント情報などをSNSや動画で発信し、それを見た別のお客様がユニクロで商品を購入するという現象です。こうした積極的な個人のネット発信は、特にファッションに敏感な若いお客様の間で活発に行われています。

2019年8月期のEコマースの売上収益は約3割増収となり、売上構成比は約20%に達しました。この比率はさらに高くなっていくと思います。中国大陸では、O2O(Online to Offline)と呼ばれる、オンラインでオーダーして近隣の店舗で商品を受け取るというサービスが普及しています。国土の広い中国大陸では、店舗がEコマースの倉庫の役割も担っているため、Eコマースでオーダーしたお客様にいち早く商品を届けるためのサービスを充実させています。店舗とEコマースを成長の両輪として、お客様にとって利便性が高いアパレル製造小売業をめざしていきたいと考えています。

今後の出店戦略としては、北京・上海・広州・深圳といった1級都市への出店を継続すると同時に、杭州・南京・武漢・鄭州・昆明・西安・成都・重慶といった2級都市にも積極的に出店していく計画です。経済発展が目覚ましい中国大陸では、2級都市のお客様のファッションへの関心が向上するとともに、その購買力にも期待が高まっています。

グレーターチャイナの売上収益は、近い将来、日本を超えて、1兆円を上回る見込みです。ユニクロは、グレーターチャイナの14億人のお客様はもとより、世界中のお客様に喜ばれるLifeWearを提案し続けます。アジア発のNo.1グローバルブランドをめざし、これからも努力を続けていきます。


ユニクロ上海店(グローバル旗艦店)

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東南アジア・オセアニア

インド、ベトナムに初出店 躍進する東南アジア・南アジア市場

2019年10月にはインドに初出店し、同年12月にはベトナムと、東南アジア・南アジア地区で出店エリアを拡大しています。これらのエリアは、気候、文化、宗教が異なるため、ユニクロというブランドイメージを守りながら、現地のお客様のニーズにお応えできる商品構成になるように工夫をしています。インド進出を例にとると、インド人の日常着である伝統服クルタを、インド人デザイナーのリナ・シン氏とコラボレーションしたクルタ・コレクションが人気です。

インド人デザイナー、リナ・シン氏とコラボレーションした
クルタ・コレクションの売場

2019年8月期の東南アジア・オセアニア地区(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア)の業績は非常に好調で、前期比20%以上の増収増益を達成しました。全体の売上収益は、約1,700億円に達しています。特に好調だったのは、人口が多いインドネシア、フィリピン、タイの市場です。所得が増えている中産階級のファミリー層が、ユニクロへの共感を強め、品質や着心地を高く評価してくれていることが好業績に結びつきました。

東南アジア・南アジア地区の気候は常夏のため、ユニクロが強みとしている夏のコア商品のポロシャツ、ショートパンツ、UT(グラフィックTシャツ)が人気で、秋冬商品ではフランネルシャツ、ソフトタッチT、ウルトラライトダウン、レーヨンブラウスなどが好調です。肌寒い日のバイク乗車や、冷房の強いオフィスでの冷え予防など、現地特有のニーズに応える商品構成にしています。売場の鮮度を上げるため、新商品や新色を意識した商品投入も行っています。

これらのエリアでの成長ドライバーは、新規出店です。2018年10月にフィリピンのマニラに出店したグローバル旗艦店をはじめ、大きな商業施設への出店が増えています。
年間40~50店舗の出店を計画していて、Eコマース販売にも力を入れていきます。現在のEコマースの売上構成比は約5%と低いのですが、今後の成長に期待がもてる分野です。

東南アジア・南アジア地区での最大の課題は、人材育成です。将来的には各国からCEOや経営幹部になる人材が育ってくれば、グレーターチャイナのように継続的かつ安定的な事業拡大ができると思います。課題を着実に解決しながら、各国でNo.1アパレルブランドになることを目標に、事業拡大を続けていきます。

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北米

エリアに合わせた商品構成で事業規模は1,000億円を超える


UT(グラフィックTシャツ)とコラボレーションした、NY現代アートを象徴する アーティストKAWS氏のイラストが目を引くユニクロ ニューヨーク5番街店

2019年8月期の北米(米国・カナダ)事業の売上収益は1,000億円を超え、順調に事業拡大しました。Eコマース販売は、年率30%の成長を見せ、売上収益の約25%を占める規模になりました。将来的には、この比率は30%以上に高まることが予想されます。Eコマースのみで買える特別サイズ、セミオーダー商品などの商品ラインナップを拡充することで、リピーターの獲得に成功しています。ユニクロのLifeWearのコンセプトが浸透したことも、Eコマース販売に好影響をもたらしました。Eコマース販売は利益率が高いため、米国事業への利益貢献も年々大きなものになっています。

米国市場は、多くのアパレルブランドが出退店を繰り返す、競争が激しい市場です。家賃が高く、商業施設の環境変化が大きいため、我々も店舗ロケーションの選定、家賃交渉を慎重に進めながら出店しています。新たな出店地域でユニクロのファンになっていただき、Eコマースも利用していただくという好循環をつくりたいと思っています。そのために、お客様のニーズにお応えするサービスや商品をしっかりと提供していきます。

国土が広い米国市場では、東海岸と西海岸での気候や文化が異なるため、求められる商品が異なります。2019年春から、ニューヨークの本部に加え、西海岸のロサンゼルスに新たに本部機能を置いたことで、地域に合った商品構成をよりきめ細かく行うことができるようになりました。西海岸と一言でいっても、ロサンゼルスは冬でも暖かく、サンフランシスコは寒い、さらにシアトルはもっと寒いという気候の違いがあります。

そうした気候に配慮して、ロサンゼルスには冬でもショートパンツを置き、サンフランシスコではフリースの販売を増やし、シアトルではダウンウエアに力を入れ、気候にマッチさせました。その結果、1店舗ごとの売上アップが実現しています。 また、ICタグ(RFID)技術の導入で、商品管理、レジ作業などの店舗オペレーションの効率化が進み、スタッフの接客時間が増え、より魅力的な売場づくりができるようになりました。

LifeWearのコンセプトに基づき、ライフスタイルの変化に対応した商品を開発していくのがユニクロの強みです。 米国では、エアリズム素材のレギンスパンツが、ヨガパンツとして人気を博しています。スポーツ商品への関心が高い人々の需要を取り込み、商売の成功につながりました。

米国人のライフスタイルの変化は、仕事場で着る服にも変化をもたらしています。スーツではなく、カジュアルウエアに身を包む人が主流となっています。ユニクロはLifeWearの強みを生かし、人々の変化に対応した商品を提案していくことで、必要とされるブランドになっていきます。これからもお客様のご要望を先取りし、ご要望以上の商品をお届けするための挑戦を続けていきます。

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