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最終更新日: 2024.11.13

「LifeWear = 新しい産業」 説明会を開催 有明プロジェクトで事業成長とサステナビリティの両立を推進

年間3,000万件超のお客様の声をもとに、必要とされる商品だけを作り・販売する
無駄を排除したビジネスモデルへの転換を加速

株式会社ファーストリテイリング
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株式会社ファーストリテイリングは本日、「LifeWear = 新しい産業」メディア・アナリスト説明会を開催しました。事業成長とサステナビリティが完全に連動したビジネスモデルへの転換を目指す、「LifeWear = 新しい産業」というビジョンを掲げてスタートした説明会の第4回では、2017年8月期から推進する全社改革「有明プロジェクト」の取り組みを中心に紹介。グローバルで年間3,000万件を超えるお客様の声を収集・分析し、そのニーズやライフスタイルの変化に応じて、本当に必要とされる商品だけを作り、必要なタイミングで販売する、あらゆる無駄を排除したビジネスの実現に向けた進捗を説明しました。

株式会社ファーストリテイリング 取締役 グループ上席執行役員 柳井康治のコメント
お客様が本当に必要とされる商品だけを作り、販売することを追求すると同時に、安心してお買い物いただくために、環境と人権にも配慮したサプライチェーンの構築を着実に進めています。また、チャリティTシャツプロジェクトPeace For Allや、100万点のヒートテック・エアリズムを世界中の本当に必要とされる方々、難民や子ども、災害被災者に届けるThe Heart of LifeWearといった社会貢献の取り組みでは、お客様や当社コラボレーターの方々、各国事業やその地域のパートナー様・コミュニティと連携した活動が大きく育ってきていることも大きな成果と捉えています。今後も、商品や店舗、従業員、そして私たちが持つグローバルなネットワークを通じて、持続可能な社会と、世界の人々の平和で安定した暮らしの実現に貢献してまいります。

取り組みのハイライトと、サステナビリティ主要領域の2030年8月期目標に向けた進捗は、以下の通りです。

お客様の声を起点とした商品の開発と改良、商品構成

  • 2024年8月期に全世界で収集したお客様の声(VOC)は3,140万件。カスタマーセンターに寄せられるご意見のほか、オンラインストアの商品レビュー、店舗スタッフを通じた声を分析し、商品の開発や改良に活用。2023年に導入した、経営に関する様々なデータを一元的に確認できる全社プラットフォーム「経営コックピット」を通じて、VOCをグローバルでリアルタイムに可視化し、より迅速に商売への反映することが可能に。
  • VOCデータを活かし、独自の新素材「スフレヤーンニット」の開発、ブラトップの改良、ウォッシャブルニットリブパンツやパフテックなどお客様のライフスタイルの変化を捉えた商品を開発。
  • 2024年8月期の、春夏・秋冬商品を併せた商品レビュー点数は、5点満点中平均4.5点以上と高い水準に。
  • グローバルで事業の柱として販売する商品の品番数は、2024年8月期で50品番以上と、有明プロジェクトを開始した2017年8月期から3倍以上に拡大。不要な品番数を減らして、お客様が必要な商品を中心とした商売が実現できつつある。
  • 夏の長期化や暖冬により変化するお客様のニーズに対応し、年間定番商品を拡充。従来の春夏/秋冬というシーズンでの分け方から、ニーズが高い商品を年間通して提供する商品構成を強化。

求められるものを必要なタイミングで必要なだけ作り・運び・販売する生産・物流体制の構築

  • アルゴリズムを活用した需要予測で販売計画の精度を向上。生産計画と連動させることで、週次の生産調整が可能に。
  • 工場との間で生産計画や生産進捗を共有することで、効率的な素材の備蓄、生産キャパシティを確保し、生産リードタイムを短縮。物流でも輸送パートナーと協業し出荷・着荷作業時間を短縮、オペレーション効率化で輸送リードタイムを短縮。
  • 倉庫自動化の推進により、必要な商品を必要なだけ店舗に配送するオペレーションで、店舗在庫の最適化と業務の効率化につなげている。

2030年8月期主要目標の進捗

  • 自社領域(店舗、主要オフィス)における温室効果ガス排出量は、2023年8月期に2019年度比で69.4%の削減を達成。2030年度8月期までに90%削減の目標に対して順調に進捗。再生可能エネルギーの調達比率は、2030年度100%の目標に対して、2023年8月期で67.6%に上昇。
  • サプライチェーン領域の温室効果ガス排出量は、2023年8月期までに10%削減。工場の設備入れ替えや、低環境負荷素材の採用拡大などにより、今後、削減が加速する見込み。
  • リサイクル素材など温室効果ガス排出量が少ない素材の使用割合は、2024年商品全体で18.2%と、2023年の8.5%から大きく伸長。ポリエステルは、リサイクル素材比率が47.4%に上昇。

商品・サービス領域の主な進捗

  • 2022年にスタートした服のリペア・リメイクサービスを提供するRE.UNIQLO STUDIOは、2024年10月までに22の国・地域で51店舗に拡大。2024年12月末までに60店舗に拡大予定。
  • 2023年10月から古着販売のトライアルを開始。2024年10月からユニクロ 前橋南インター店でも販売をスタート。先行してトライアル販売を行っているユニクロ 世田谷千歳台店、ユニクロ 天神店と併せて3店舗で継続的に展開中。
  • スウェーデンオリンピック・パラリンピック委員会に提供する公式ウェアの一部で、ユニクロ店舗で回収したポリエステルの服からリサイクルした素材を初めて採用。服から服へのリサイクルの研究開発を継続中。

サプライチェーン領域の主な進捗

  • 自社で定める「サステナブル素材」を再定義し、商品への採用拡大を後押し。温室効果ガス排出量、水使用量、生物多様性、人権、動物愛護を配慮すべき項目として定め、素材ごとにその定性的・定量的基準を明確化する新たな枠組みの整備に2024年8月期から着手。綿素材で今期中に基準の策定を終え、2026年8月期から生産に適用予定。先行して今期から新たに環境再生型(リジェネラティブ)コットンを「サステナブル素材」に追加。
  • トレーサビリティの継続的な強化: 綿で先行して進めていたトレーサビリティの強化を、カシミヤやウールなど他素材にも拡大。紡績工場など上流の工程で工場と長期的なパートナーシップを構築していく取り組みを推進。カシミヤでは、2024年秋冬シーズンから、カシミヤ100%商品の洗毛工場と紡績工場への定期トレーサビリティ監査を導入。ウールでも同様の枠組み作りを推進中。

【参考情報】

  1. 「LifeWear = 新しい産業」 説明会 プレゼンテーション資料(PDF 4.9MB)
    https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/presen241113_LifeWear-aNewIndustryBriefingSession_jp.pdf
  2. 「LifeWear = 新しい産業」 説明会を開催 (2023年11月7日発表)
    https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/news/2311071510.html
  3. 「LifeWear = サステナビリティ」 第2回説明会を開催 (2022年11月16日発表)
    https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/news/2211161500.html
  4. LifeWearは「新しい産業」へ 2030年度目標とアクションプランを策定 (2021年12月2日発表)
    https://www.fastretailing.com/jp/sustainability/news/2112021500.html

 

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