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最終更新日: 2008.01.10

2008年8月期第1四半期の決算を発表(決算サマリー)

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績
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【サマリー】 2008年8月期 第1四半期は増収増益

2008年8月期の第1四半期(2007年9月~11月)の業績は、売上高1,604億円、前年同期比10.6%増、営業利益281億円、同12.1%増、当期純利益154億円、同8.7%増と増収増益の決算となりました。

主力の国内ユニクロ事業は、ヒートテックインナー、カシミヤ、ダウンジャケットなど冬物のコア商品の売上が好調だったこと、値引き販売が減少したことなどから、売上高、営業利益ともに計画を上回り、増収増益を達成いたしました。海外ユニクロ事業は、ニューヨークのグローバル旗艦店の業績が好調に推移したこと、中国、香港、韓国が引き続き順調に業績を拡大したことから、海外ユニクロ事業としては、初めて黒字を計上することができました。国内関連事業、グローバルブランド事業も計画通りの業績を達成いたしました。
 
最大の需要期である12月にも、国内ユニクロ事業は好調な売上高を確保することができ、業績は順調に推移しております。ただし上期、通期の業績予想については、冬物商品の欠品も多く見られることから、1月、2月の販売を慎重に予測し変更しておりません。このため、2008年8月期の連結業績予想は売上高5,700億円、前期比8.5%増、営業利益728億円、前期比12.1%増、1株当たり利益は380.95円と期初計画とおりとしております。また、1株当たり年間配当金の予想も期初計画とおり130円としております。

 国内ユニクロ事業

連結売上高の約81%を占める国内ユニクロ事業の2008年8月期第1四半期の売上高は、前年同期比6.4%増、営業利益は同10.3%増となりました。好調な売上高と売上高総利益率の改善により、第1四半期の業績は計画を上回りました。

既存店ベースの売上高は前期比0.0%と横ばいでしたが、直営店が前年期末比で25店舗増加したことが増収に寄与しました。2007年11月期末の直営店数は739店舗となっております。(フランチャイズ店含む:758店舗)既存店ベースの売上高は、9月は気温が高く秋物の立ち上がりが遅れたことから減収となりましたが、10月は中旬以降の冷え込みにより、カシミヤ、フリース、ヒートテックインナーなどの冬物が好調に売れ、11月はキャンペーン商品として打ち出したヒートテックインナーやダウンジャケットが集客に寄与したことで増収となり、9月の落ち込みを挽回しました。この結果、第1四半期の売上高は計画を上回りました。秋冬シーズンでは、ヒートテックインナーのように、ユニクロが強みとしている「機能素材」がお客様のニーズにマッチし、キャンペーンもうまく合致したことが好調な売上の要因だと考えております。

一方、収益面では、冬物コア商品の好調な売上を反映し値引き販売が減少したこと、「限定販売」をコントロールしたことなどで、売上高総利益率が前年同期比2.4ポイント改善いたしました。経費面では、採用拡大などによる人件費増、ショッピングセンター・都心ビルイン型店舗の積極的な出店にともなう家賃比率増、広告宣伝・販促費等の経費増により、売上高販管費比率は1.7ポイント上昇しております。

2008年8月期の国内ユニクロ事業は、500坪規模の大型店を成長エンジンと位置づけ、スクラップ&ビルドを進めております。第1四半期は計画通り大型店9店舗を出店しましたが、2008年春の出店時期が予定されていた新規ショッピングセンター建設が「建築基準法」の改正の影響によりオープンが延期されたことで、通期の大型店の出店数は期初計画の40店舗から25店舗へ変更しております。

年間で最大の需要期である12月の商売も既存店増収率も前年比6.4%増と、国内ユニクロ事業は順調な業績トレンドが続いております。ただし、すでに1月上旬に冬物商品の欠品も見られることから、1月~2月の商売を慎重にみて、上期、通期の業績予想は変更しておりません。2008年8月通期では、売上高4,480億円(前期比5.5%増収)、営業利益710億円(前期比10.9%増益)を見込んでおります。

 海外ユニクロ事業

2008年8月期第1四半期の海外ユニクロ事業の売上高は前年同期に比べほぼ倍増、この四半期は初めて黒字を計上いたしました。これは、2006年11月にニューヨークのグローバル旗艦店をオープンした米国ユニクロの業績が順調に推移したこと、中国、香港、韓国が引き続き順調に業績を拡大していることが要因です。

海外ユニクロの戦略としては、ユニクロの知名度を高め、ブランド力を強化するために「旗艦店戦略」に転換しており、ニューヨークのグローバル旗艦店に続き、2007年11月にはロンドンのオックスフォードストリートにグローバル旗艦店をオープンいたしました。また、12月にはパリ近郊のラ・デファンスにフランスでの第1号店をオープンし、パリにおけるグローバル旗艦店オープンに向けての準備を開始しました。2008年8月期の海外ユニクロ事業の売上高は300億円、営業損失は4億円へ縮小の予定です。

 国内関連事業

2008年8月期第1四半期の国内関連事業は計画通りの業績を達成しております。キャビンは9月の商売の立ち上がりは弱かったものの、エレガンス系の「ザジ」が好調で、計画通りの売上高、営業利益を達成することができました。ジーユーもほぼ計画通りの業績となっています。ウィメンズのファッション商品の売上が好調であり、採算性は改善しております。靴事業のワンゾーンは厳しい競争環境の中、店舗オペレーションの標準化、オリジナル商品の強化など進め、計画通りの業績となりました。

2008年8月期の国内関連事業は売上高470億円、営業損失は縮小する見込みです。キャビンは今期より主力4ブランドへの集約など抜本的な改革に着手し、黒字化をめざします。ジーユーとワンゾーンは1店舗あたりの売上を改善させると同時に、本部のスリム化による経費減により、営業損失を半減させる計画です。

 グローバルブランド事業

2008年8月期第1四半期のグローバルブランド事業も計画通りの業績を達成しております。フランスを中心にフレンチカジュアルブランドを展開するコントワー・デ・コトニエ事業は、パリにおけるストライキが客数に影響したものの、スペイン、イタリアなどのフランス以外のヨーロッパで売上が好調に推移いたしました。また、ランジェリーブランドを展開するプリンセス タム・タム事業も引き続き順調に推移しております。

2008年8月期はコントワー・デ・コトニエ事業においてフランス以外のヨーロッパ各国への積極的な出店をすすめ、プリンセス タム・タム事業ではフランス市場での基盤を強化する計画です。2008年8月期のグローバルブランド事業は売上高430億円、営業利益74億円を見込んでおります。

 2008年8月期の業績予想

2008年8月期の連結業績予想は、期初計画どおり、売上高5,700億円、前期比8.5%増、営業利益728億円、前期比12.1%増、1株当たり利益は380.95円を見込んでおります。1株当たり年間配当金は130円を予想しております。

 決算説明会の資料についてはこちらをご参照ください。

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