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従業員エンゲージメント方針

最終更新日: 2024.01.31
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ファーストリテイリングの成長の原動力は、世界中で活躍する従業員です。すべての従業員が健康で安全に活躍できる職場環境を提供するとともに、一人ひとりの能力・キャリア開発の促進、ダイバーシティを推進しています。

従業員エンゲージメント方針

企業活動の主役は人です。ファーストリテイリングは、FAST RETAILING WAY(FRグループ企業理念)のなかで、従業員が共有すべき価値観として、「個の尊重、会社と個人の成長」を掲げています。会社が成長するとともに、従業員一人ひとりが仕事を通じてプロフェッショナルな能力・スキルを高め、いきいきと働くことで、個人としての成長をめざします。これを推進するために、「従業員エンゲージメント方針」を策定しています。

【従業員エンゲージメント方針の3つの柱】

・機会均等と多様性の推進
・人材確保と育成
・従業員の健康と安心・安全な職場環境

機会均等と多様性の推進

グローバルに事業を展開しているファーストリテイリングにとって、多様性の推進は最も重要であり、企業文化の重要な価値の一つと考えています。人種や国籍、宗教、年齢、性別、性自認、性的指向、障がいなどにかかわらず、「あらゆる差別を容認しない」という原則のもと、公正な人材登用・評価およびグローバルで統一された評価・報酬制度の整備に努めています。

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人材確保と育成

ファーストリテイリングが求める水準の優秀な販売員やグローバル経営人材、高度専門人材を確保し、従業員一人ひとりを育成し、能力を高めることが、会社の持続的な成長につながります。さまざまな教育プログラムを従業員に提供することで、グローバルに活躍するリーダー人材の育成に取り組んでいます。例えば、「FRコンベンション」を年2回開催し、全世界からオンラインでの参加も含めて集まる約8,000人の従業員にファーストリテイリンググループのビジョンを共有しています。また、社内の教育機関である「FR-MIC(Fast Retailing Management and Innovation Center)」では、長期的な視点で経営者の育成をめざしています。

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従業員の健康と安心・安全な職場環境

従業員が健康で安心・安全に働ける職場づくりを進めています。例えば、「ファーストリテイリング ウェルネスセンター」は、健康に関する情報や、健康を維持するためのさまざまなプログラムを提供しています。また、人事部が中心となって過剰労働を防止するための制度や、生産性を高めるためのIT活用の促進にも積極的に取り組んでいます。加えて「従業員向けホットライン」を設置することで、パワーハラスメントなどの職場での問題を早期に発見し、解決につなげることで、職場環境の改善を図っています。

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人的資本に関する情報開示

ファーストリテイリングは、「グローバルワン 全員経営」の方針の下、全ての従業員に対し、人種、国籍、宗教、年齢、性別、所属、在籍期間などの属性に関わらず成長機会を提供し、多様な人材が主役となって能力を発揮できる環境をつくることで、企業理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を実現し、広く社会に貢献していきます。

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ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト

ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト」は、すべての従業員が遵守すべき人権尊重や、企業理念などの基本的な事項を明文化したものです。コードオブコンダクトの理解と浸透を促進するために、ビデオやEラーニングなどを通じた定期的な研修を実施しています。従業員には、入社時と年1回、コードオブコンダクトの遵守を誓約する署名を求めています。

人権尊重への取り組み

ファーストリテイリングは2018年6月、人権尊重の取り組みを推進するため、国連が定める「ビジネスと人権に関する国連の指導原則(UNGP)」に則り、人権方針を策定すると同時に、人権委員会を発足させました。自社従業員や、サプライチェーンで働く人々を含め、自社事業によって影響を受ける人々の人権を尊重するため、UNGPに基づいた人権デューデリジェンスを継続的に実施しています。

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従業員向けホットライン

ファーストリテイリングは、職場・仕事に関する悩みの相談やコードオブコンダクト違反の通報ができる従業員向けのホットラインを設置しています。ホットライン窓口の連絡先は、店舗の休憩室やオフィスの執務スペースに掲示されているほか、社内イントラネットにも掲載されています。
パート・アルバイトや派遣社員を含むすべての従業員は、電話、メール、ウェブ、手紙などの手段で、匿名かつその国・地域の言語で、24時間365日通報することができます。寄せられた案件については、コンプライアンスの担当者が詳細をヒアリングし、実態調査を行っています。従業員の人権が侵害される疑いがある場合、もしくはコードオブコンダクト違反の疑いがある場合には、法務・コンプライアンス部の責任者や社外監査役が参加するコードオブコンダクト委員会に上程します。審議の結果、就業規則あるいはコードオブコンダクト違反が認められた場合には、懲戒委員会でも審議するなど、是正に向けて適切に対応しています。違反事案の再発防止策としては、懲戒処分の社内公表のほか、研修内容への反映などを行っています。
また、通報者のプライバシーを保護するとともに、報復行為を禁止し、不利益な取り扱いを一切認めていません。相談内容はホットラインの運用事務局の社員のみがアクセスできるデータベースに記録されます。報復や詮索行為を行った従業員には、懲戒処分を含む厳しい処分が科せられる場合があります。報復行為を受けた場合、従業員はホットラインに通報することができます。
毎年、相談件数や全従業員数に対する相談人数の比率を前年と比較し、ホットライン運用の有効性を評価しています。寄せられた問題が他部署でも発生すると考えられる場合は、店舗や関連部署に防止と状況改善を要請します。コードオブコンダクト委員会からホットラインの運用や調査方法などについての改善提案がなされた場合は、手順の見直しなどの改善を行っています。

2023年8月期は、ファーストリテイリンググループで合計1,484件の相談が寄せられました。

ホットラインに寄せられた相談件数(2023年8月期)

※当社では、ハラスメントの疑い、労務問題などに関する相談などが人権に関連するリスクがあるものとしています。

ホットラインに寄せられる問題の未然防止策

役職ごとの研修や各部署への事例の共有、管理職層への働きかけなどに取り組んでいます。例えば、「ファーストリテイリンググループ コードオブコンダクト」の理解促進を図るため、全従業員を対象にしたEラーニングを毎年実施しており、コードオブコンダクトの内容更新などに合わせ、新しいコンテンツを作成しています。また、国内ファーストリテイリンググループでは、役職者を対象としたハラスメント研修を行い、国内外および社内外のハラスメントを取り巻く状況、未然防止策、事案が発生した時に上司として取るべき対応(プライバシーへの配慮など)について教育しています。

従業員エンゲージメント調査

従業員一人ひとりが意欲的に業務に取り組み、スピード感をもって成長する環境づくりを推進するために、グローバルの従業員を対象としたエンゲージメントサーベイを毎年実施しています。調査結果は、事業別、部署別に分析し、課題を特定することで、改善策のKPIを設定し、環境改善に向けた取り組みを推進しています。また、その進捗と効果の測定を行い、改善につなげています。
2023年8月期の調査結果では総合指数74.3%*(対象人数はグローバルで35,058名、回答人数32,115名、回答率92%)となりました。この結果を踏まえ、エンゲージメントの観点で課題調査とその改善活動に取り組んでいます。今後も調査を継続する予定です。

*エンゲージメントに関する設問の内、肯定的な回答をしている社員の割合

2023年8月期 従業員エンゲージメント調査の項目

  • 1. 会社へのエンゲージメント
  • 2. ファーストリテイリングの価値への共感
  • 3. 経営陣への信頼
  • 4. 上司への信頼
  • 5. 権限委譲/自律性
  • 6. 顧客志向
  • 7. チームワーク
  • 8. キャリア・自己啓発
  • 9. ワークライフバランスの充実度
  • 10. ダイバーシティ
  • 11. 評価制度
  • 12. 安心安全

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