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最終更新日: 2017.10.12

ファーストリテイリング 2017年8月期 決算サマリー

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績

グループ事業別業績

【決算ハイライト】

■2017年8月期の連結業績実績:過去最高の売上収益、営業利益、当期利益を達成
・売上収益が1兆8,619億円、前期比4.2%増、営業利益は1,764億円、同38.6%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,192億円、同148.2%増と、過去最高の業績を達成。
・海外ユニクロ事業の増益が連結業績に大きく貢献したこと、減損損失が大幅に減少したこと、為替差益を計上したことで、当期利益は前期比2.5倍となる。

■国内ユニクロ事業:粗利益率は改善も、経費比率上昇により、営業利益は減益
・売上収益は8,107億円、前期比1.4%増、営業利益は959億円、同6.4%減と増収減益。
・通期の既存店売上高は同1.1%増。特に下期が好調で同2.4%増。ワイヤレスブラ、感動パンツなどの話題性のある商品の販売が寄与。
・収益面では、売上総利益率は0.3ポイント改善した一方で、人件費や物流費の増加により、売上販管費比率は1.3ポイント上昇。

■海外ユニクロ事業:営業利益がほぼ倍増。東南アジアが成長ステージに突入
・売上収益は7,081億円、前期比8.1%増、営業利益は731億円、同95.4%増と、営業利益はほぼ倍増。各エリアでの売上総利益率の大幅な改善、経費削減の効果に加え、米国の赤字幅が半減したことによる。
・特に、東南アジア・オセアニア地区が好調で、営業利益は倍増。コア商品のラインナップ拡充に加え、東南アジア企画商品が好調で、売上総利益率が大幅に改善。
・グレーターチャイナ、韓国も大幅な増益を達成。

■グローバルブランド事業:増収増益も、ジーユー事業は減益
・売上収益は3,401億円、前期比3.5%増、営業利益は140億円、同47.5%増と、増収増益。
・ジーユー事業は、売上収益が1,991億円、前期比6.0%増、営業利益が135億円、同39.0%減と増収減益。売上が計画を下回ったことにより売上総利益率が低下、売上販管費比率が上昇したことにより、減益。
・セオリー事業は大幅な増益。コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセス タム・タム事業は赤字。J Brand事業は減損損失36億円を計上。

■2018年8月期の連結業績予想: すべてのセグメントで増収増益、過去最高の業績を見込む
・2018年8月期の連結業績は、売上収益2兆500億円、前期比10.1%増、営業利益2,000億円、同13.4%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,200億円、同0.6%増を見込む。全セグメントで増収増益、過去最高の業績を見込む。
・海外ユニクロ事業の売上収益が、国内ユニクロ事業の売上収益を初めて上回り、営業利益も国内ユニクロ事業に迫る水準に達する見込み。引き続き、海外ユニクロ事業の利益拡大が連結業績を牽引する見込み。
・1株当たり年間配当金は、前期と同額の350円を予想。

業績概要

■国内ユニクロ事業:粗利益率は改善も、経費比率上昇により、営業利益は減益

国内ユニクロ事業の売上収益は8,107億円(同1.4%増)、営業利益は959億円(同6.4%減)と増収減益となりました。通期の既存店売上高(Eコマース含む)は、客数増により、同1.1%増でした。上期は売上規模の大きい12月に気温が高かった影響により、同0.1%増にとどまりましたが、下期はワイヤレスブラ、感動パンツ、イージーアンクルパンツ、UTなどの話題性のある商品の販売が好調だったことにより、同2.4%増となりました。また、Eコマースの販売は通期で15.6%増となり、売上構成比は6.0%へ上昇しました。
収益面では、売上総利益率の改善が0.3ポイントにとどまった一方で、売上販管費比率が1.3ポイント上昇したことにより営業利益は減益となりました。販売費及び一般管理費については、広告宣伝費等の経費削減対策を進めたものの、人件費や物流改革に伴う一時的な物流費の増加がありました。

■海外ユニクロ事業:営業利益がほぼ倍増。東南アジアが成長ステージに突入

海外ユニクロ事業の売上収益は7,081億円(同8.1%増)、営業利益は731億円(同95.4%増)と、営業利益はほぼ倍増しました。これは、各エリアで値引きを抑えた商売に転換したことで、売上総利益率が大幅に改善したこと、経費削減の効果がみられたことに加え、米国の大幅な赤字が半減したことによります。
特に東南アジア・オセアニア地区の業績が好調でした。ポロシャツ、ドライTシャツなどのコア商品のラインナップの拡充に加え、気候や文化に合わせた東南アジア企画商品が好調で売上総利益率が大幅に改善しました。韓国では経営改革を進めたことにより、下期の既存店売上高が増収に転じ、通期の営業利益は大幅な増益となりました。また、中国大陸では、時節や祝日に合わせたキャンペーンで集客できたことにより、既存店売上高の増収が継続したことから、グレーターチャイナ全体の営業利益は大幅な増益を達成しました。
米国では地域の特性に応じた商品構成や販促活動が奏功したことに加え、経営改革が進んだことから、赤字幅が半減しました。欧州は、ロシア、フランスを中心に20店舗の出店と、出店数が増えたことによる経費増により、営業利益は若干の減益となりました。なお、2017年9月に、スペイン初の店舗をバルセロナにオープンし、好調なスタートとなっています。

■グローバルブランド事業:増収増益も、ジーユー事業は不振で減益

グローバルブランド事業の売上収益は3,401億円(同3.5%増)、営業利益は140億円(同47.5%増)と増収増益となりました。増益となった要因は、セオリー事業が大幅な増益になったこと、J Brand事業の減損損失が縮小したことによります。
ジーユー事業の通期の売上収益は1,991億円(同6.0%増)、営業利益は135億円(同39.0%減)と増収減益となりました。デザインブラウスやビッグシルエットトップス、デザインボトムス、パジャマ、シューズなど好調な商品に欠品による機会ロスが生じた一方で、想定したほどのヒットにならなかった商品もあったため、既存店売上高は通期で3%の減収となりました。売上が計画を下回ったことにより売上総利益率が低下、売上販管費比率が上昇したため、営業利益は減益の結果となりました。なお、2017年3月に初出店した香港は、成功を収めています。
セオリー事業は大幅な増益となりました。これは、米国のセオリーブランドが好調だったことに加え、PLST(プラステ)ブランドの収益性が改善したことによります。コントワー・デ・コトニエ事業は減収となりましたが、経費削減を進めたことで、赤字幅が縮小しました。プリンセス タム・タム事業は赤字が継続、J Brand事業は減損損失36億円を計上しました。

■2018年8月期の業績予想:すべてのセグメントで増収増益、過去最高の業績を見込む

2018年8月期の連結業績は、売上収益2兆500億円、前期比10.1%増、営業利益2,000億円、同13.4%増、税引前利益2,000億円、同3.4%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,200億円、同0.6%増、基本的1株当たり当期利益は1,176.66円を見込んでいます。いずれのセグメントも増収増益、過去最高の業績を見込んでいます。
国内ユニクロ事業は、既存店売上高(Eコマース含む)は約1.9%の増収を見込んでいます。粗利益率は若干の低下を予想するも、人件費、物流費の効率化を図るなど、経費削減策を継続し、若干の増収増益をめざします。海外ユニクロ事業は、大幅な増収増益、売上金額では初めて国内ユニクロ事業の売上を上回り、営業利益も国内ユニクロ事業に迫る水準に達する見込みです。特に、グレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア地区の大幅な増収増益が寄与し、北米事業(米国・カナダ)も赤字が半減する見込みです。
グローバルブランド事業は、ジーユー事業は増収増益、セオリー事業は大幅な増収増益を見込んでいます。
2018年8月期末の店舗数は国内ユニクロで831店舗(フランチャイズ店含む)、海外ユニクロで1,246店舗、グローバルブランドで1,425店舗、合計3,502店舗を予想しています。
なお、1株当たり年間配当金は、中間配当金175円、期末配当金175円を合わせて350円、前期と同額の配当金を予想しております。

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