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最終更新日: 2017.04.13

ファーストリテイリング 2017年8月期 第2四半期決算サマリー

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績

グループ事業別業績

【決算ハイライト】2017年8月期上期は増収増益

■2017年8月期上期の連結業績:連結営業利益は31.5%増
・売上収益は1兆175億円、前年同期比0.6%増、営業利益は1,306億円、同31.5%増と増収増益を達成。営業利益は計画を上回る。
・金融損益に為替差益154億円を計上した結果、親会社の所有者に帰属する四半期利益は972億円、同106.7%増と大幅な増益。

■国内ユニクロ事業:値引き率のコントロールにより粗利益率が改善
・売上収益は4,551億円、同0.3%増、セグメント営業利益は687億円、同7.3%増と増収、計画通りの増益を達成。
・既存店売上高は同0.1%増。12月が減収となったものの、ユニクロ感謝祭(11月)、春物商品の立ち上がりが好調。
・値引率のコントロールにより、売上総利益率は同2.1ポイント改善。物流改革に伴う一時的な物流コストの増加により、販管費比率は同0.8ポイント上昇。

■海外ユニクロ事業:セグメント営業利益は大幅増益
・売上収益は3,928億円、同0.9%増にとどまるが、為替の影響(11%押し下げ)による。現地通貨ベースの売上収益はほぼすべてのエリアで増収。セグメント営業利益は487億円、同65.9%増と、計画を上回る大幅な増益を達成。
・特に中国大陸、東南アジアの業績が好調。米国事業も赤字幅が大幅に縮小。

■グローバルブランド事業:ジーユー事業が減益
・セグメント営業利益は100億円、同29.7%減と計画を下回り減益。これは主にジーユー事業の減益による。
・ジーユー事業は、秋冬商品の販売が計画を下回り、在庫処分を進めたことで、売上総利益率が低下。

■2017年8月期の連結業績予想: 大幅増益を見込む、期初予想から変更なし
・売上収益1兆8,500億円、前期比3.6%増、営業利益1,750億円、同37.5%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円、同108.1%増、EPSは980.74円と、期初予想から変更せず。
・国内ユニクロ事業は通期で増収増益、通期の既存店売上高は約1.8%の増収を見込む。
・海外ユニクロ事業はグレーターチャイナ、東南アジアがけん引し、通期で大幅な増益を予想。
・グローバルブランド事業は通期で増収増益を予想。ジーユー事業は、下期は増益の見込みだが、通期は減益の予想。
・1株当たり年間配当金は350円を予想。

業績概要

■国内ユニクロ事業:値引き率のコントロールにより粗利益率が改善

国内ユニクロ事業の上期の売上収益は4,551億円(同0.3%増)、営業利益は687億円(同7.3%増)と増収増益となりました。既存店売上高(Eコマース含む)は同0.1%増でした。2月期末の国内ユニクロの直営店舗数は791店舗(フランチャイズ店41店舗除く)と、前年同期末比で14店舗純減しました。このうち、2店舗は直営店がフランチャイズ店に転換したものです。
既存店売上高が増収となった要因は、11月に実施した「ユニクロ感謝祭」の販売が好調だったこと、ヒートテック、カシミヤセーター、ブロックテックなどの冬のコア商品の販売が順調に推移したこと、2月の春物商品の立ち上がりが好調だったことによります。
収益面では、「毎日お買い求めやすい価格」戦略を継続し、値引率をコントロールしたことで売上総利益率は同2.1ポイント改善しました。前年度から引き続き経費削減を進めた結果、物流費以外の経費では、計画以上に削減することができています。ただし、物流改革に伴う一時的な物流コストの増加により、売上販管費比率は同0.8ポイント上昇しました。
上期のEコマースの売上収益は282億円、同11.7%増、売上構成比は6.2%となりました。特別サイズやオンライン限定商品などの品揃え、コンビニエンスストアやユニクロ店舗での受け取りなどのサービスを充実させ、お客様の利便性を高めることで、さらなる拡大をめざしています。

■海外ユニクロ事業: 中国大陸、東南アジアがけん引し、営業利益は大幅増益

海外ユニクロ事業の上期の売上収益は3,928億円(同0.9%増)、営業利益は487億円(同65.9%増)と増収増益となりました。現地通貨ベースの売上収益はほぼすべてのエリアで増収となりましたが、為替による押し下げ要因が平均約11%あったため、同セグメント売上収益は同0.9%増にとどまりました。
収益面では、売上総利益率と売上販管費比率の改善により、営業利益は大幅な増益となりました。特に増益幅が大きかったエリアは、中国大陸および東南アジアです。中国大陸では好調な売上に加え、売上総利益率や売上販管費比率の改善で大幅な増益となりました。また、東南アジアの既存店売上高が高い伸び率を達成しています。これは、現地の気候や文化に合わせた東南アジア企画商品の構成を高めたことで客層が広がったこと、マーケティング活動の強化や2016年9月にシンガポールにオープンした東南アジア初のグローバル旗艦店「オーチャード セントラル店」の効果により、ユニクロの知名度が高まったことによります。米国では事業改革が計画通りに進み、赤字幅が大幅に縮小しました。また、2016年9月に初出店したカナダはトロントの2店舗が大成功を収めています。海外ユニクロ事業全体の2月期末の店舗数は1,029店舗、前年同期末比139店舗増となりました。

■グローバルブランド事業:ジーユー事業が減益

グローバルブランド事業の上期の売上収益は1,681億円(同0.5%増)となりましたが、営業利益は主にジーユー事業が減益になったことから、100億円(同29.7%減)と減益となりました。
ジーユー事業が減益となった要因は、2016年秋冬の商品が想定したほどのヒットにはならず、在庫処分を進めたことで、売上総利益率が低下したことによります。また、前年同期の営業利益が6割増益とハードルが高かったことも減益の要因です。ただし、ビッグスウェット、バギージーンズ、ラウンジウエア、スポーツスニーカーなどの好調な商品が寄与したことで、上期の既存店売上高は同1.1%減にとどまりました。ジーユーは、上海、台湾に続いて、2017年3月に香港に初出店しました。今後は国内市場での出店加速に加え、海外市場で積極的に出店を進め、事業の拡大を図っていきます。
セオリー事業の上期の業績は増益と順調でした。コントワー・デ・コトニエ事業は減収と売上不振が続いているものの、経費削減効果で営業利益は前年並みとなりました。プリンセス タム・タム事業、J Brand事業はほぼ前年並みの赤字が継続する結果となっています。

■2017年8月期の業績予想:大幅な増益を見込む、期初予想から変更なし

2017年8月期の連結業績は、売上収益1兆8,500億円、前期比3.6%増、営業利益1,750億円、同37.5%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円、同108.1%増、EPSは980.74円と、期初予想から変更せず大幅な増益を見込んでいます。
国内ユニクロ事業は、通期で増収増益を予想しています。下期に春夏の新商品の打ち出しの強化、キッズ商品の拡大、Eコマースのサービスの拡充を行うことで、通期の既存店売上高(Eコマース含む)は約1.8%の増収を見込んでいます。 海外ユニクロ事業は、通期で大幅な増益を予想しています。グレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア、韓国が増益、欧州の利益は横ばい、カナダを含む北米事業は赤字が大幅に縮小することを見込んでいます。
グローバルブランド事業は通期で増収増益を見込んでいます。ジーユー事業は、上期の減益幅が大きかったことから、通期では減益の見込みへ変更しました。ただし、下期は、春物トレンド商品のニュース発信、売れ筋商品の追加生産への対応を強化し、増収増益を見込んでいます。
2017年8月期末の店舗数は国内ユニクロで837店舗(フランチャイズ店含む)、海外ユニクロで1,104店舗、グローバルブランドで1,375店舗、合計3,316店舗を予想しています。
なお、1株当たり年間配当金は、中間配当金175円、期末配当金175円を合わせて350円、前期と同額の配当金を予想しております。

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