最終更新日: 2006.10.12
2006年8月期決算を発表(決算サマリー)
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株式会社ファーストリテイリング
連結業績
(単位 : 億円)
2006年8月期 | 2007年8月期 | ||||
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実 績 | (前年比) | 予 想 | (前年比) | ||
売上高 | 4,488 | (+16.9%) | 5,355 | (+19.3%) | |
売上総利益 | 2,124 | (+24.7%) | 2,610 | (+22.9%) | |
(売上比) | 47.3% | (+3.0p) | 48.7% | (+1.4p) | |
販管費 | 1,420 | (+25.1%) | 1,806 | (+27.1%) | |
(売上比) | 31.7% | (+2.1p) | 33.7% | (+2.1p) | |
営業利益 | 703 | (+24.1%) | 804 | (+14.3%) | |
(売上比) | 15.7% | (+1.0p) | 15.0% | (▲0.7p) | |
経常利益 | 731 | (+24.8%) | 805 | (+10.1%) | |
(売上比) | 16.3% | (+1.1p) | 15.0% | (▲1.3p) | |
当期純利益 | 404 | (+19.3%) | 445 | (+10.0%) | |
(売上比) | 9.0% | (+0.2p) | 8.3% | (▲0.7p) |
【サマリー】2006年8月期 大幅な増収・増益を達成
2006年8月期の業績は売上高4,488億円、前期比16.9%増収、営業利益は703億円、前期比24.1%増、当期純利益404億円、前期比19.3%増と大幅な増収・増益を達成いたしました。
売上高が二桁増収となった背景としては、1)主力の国内ユニクロ事業は、好調だった冬物販売に続き、春夏商戦でも順調に売上を伸ばしたこと、2)フランス事業のネルソンフィナンス、プティ ヴィクルや、国内で靴チェーンを展開するワンゾーンなどの新規連結子会社が寄与したことがあげられます。利益面では新規連結子会社が増えたことによる経費増の粗利益率がやのれん償却費増などがありましたが、主力事業の国内ユニクロ前期比2.0ポイント改善したことから、連結の営業利益は前期比24.1%増となりました。国内ユニクロ事業は売上高、営業利益ともに計画を上まわったため、米国ユニクロやワンゾーンなどの赤字を埋め、連結でも計画を上まわる利益を達成いたしました。なお、1株当たり年間配当金は期末配当金65円を含み130円を予定しております。
2007年8月期の業績予想は売上高5,355億円、前期比19.3%増、営業利益804億円、前期比14.3%増、当期純利益445億円、前期比10.0%増、1株当たり利益は436.9円を見込んでおります。1株当たり年間配当金は140円を予定しております。
■ 国内ユニクロ事業は7.7%増収、営業利益21.1%増
連結売上高の約88%を占める国内ユニクロ事業の2006年8月期は順調に売上を伸ばし、7.7%増収となりました。これは、1)既存店ベースの売上高が前期比0.7%増とプラスになったこと、2)ユニクロ直営店が前年期末比で39店舗増加したこと(8月期末直営店:703店舗、含むフランチャイズ店:720店舗)、3)銀座店など売場面積500坪の大型店を中心とする新店の売上が順調に推移したことによるものです。10月、4月、5月は客数が大幅に減少するなどの天候の影響を受けましたが、通期では客単価が3.1%増となったことで、既存店増収率は期初計画の0%を若干上回り0.7%増となりました。また、国内ユニクロ事業では、値引き販売が減少したことなどにより粗利益率が同2.0ポイント改善し、46.5%となったこと、広告宣伝費を中心に販売管理費が増収率程度の伸びに抑えられたことから、営業利益は前期比21.1%増の大幅な増益となりました。 2007年8月期の㈱ユニクロ(注)の業績は9.3%増収、営業利益は11.0%増益を予想しております。既存店増収率は1.4%増、直営店は38店の純増を見込んでおります。新店のうち500坪クラスの大型店の出店が20店舗となる見込みです。粗利益率は売価変更のコントロール等により0.8ポイントの改善を見込んでおります。
(注)2007年8月期から国内ユニクロ事業の数値は㈱ユニクロの業績にて表示
■ 海外ユニクロ事業
2006年8月期の海外ユニクロ事業は、2005年秋に1号店をオープンした香港以外のエリアでは赤字となりましたが、2007年8月期には英国、中国、韓国が黒字化する見込みです。11月10日にニューヨークソーホー地区で1000坪のグローバル旗艦店のオープンを予定している米国ユニクロについても赤字幅は縮小の見込みです。今後の海外ユニクロ事業は「旗艦店戦略」に転じており、12月には上海の浦東(プートン)に700坪の旗艦店のオープンを予定しているなど、各国で旗艦店をオープンし、ブランドの知名度を上げ、売上と効率性の改善に努めていく計画です。
■ グループ事業
この他の主なグループ事業としては、1)フランス事業、2)国内で靴チェーンを展開するワンゾーン、3)2006年8月に連結子会社となったキャビン(東証一部上場)があります。
フランス事業は中間持株会社であるFRフランスが、コントワー・デ・コトニエを展開するネルソンフィナンスとランジェリーのプリンセス タム・タムを展開するプティ ヴィクルを経営しています。両社の業績は好調で、2006年8月期の連結業績には売上高で226億円、営業利益では50億円寄与しております。2007年8月期もFRフランスは安定的な業績拡大を予想しております。ネルソンフィナンスはヨーロッパ各国への出店コスト増や日本で同ブランドを展開するコントワ・デ・コトニエジャパン(赤字)を連結することから利益は前年並みにとどまる見込みですが、プティヴィクル(通年で連結に寄与)は約1割の増収・増益を予想しています。
ワンゾーンの2006年8月期の業績は売上高が計画を下回ったことにより、営業赤字となりました。2007年8月期は新規出店21店舗を計画しており、業績回復への巻き返しを図る計画です。靴の仕入れの仕組みを根本的に変え、商品力を強化し、また商品構成をドラスチックに変えることにより、今期は黒字転換を目指しております。ワンゾーンの業績回復に向けて、FRグル ープが全面的に支援を行っていく計画です。
2006年8月末に、東証上場一部の㈱キャビンのTOBを成功させ、連結子会社としました。2007年度(2006年9月から2007年8月)の年間業績予想は売上高226億円、営業利益9億円を見込んでおります。10月1日よりFRからキャビンに、経営・人事・経営計画・生産企画・管理部門の強化のため5名の人材を派遣し、経営支援を開始しております。
■ 2007年8月期業績予想
2007年8月期の業績予想は売上高5,355億円、前期比19.3%、営業利益804億円、前期比14.3%増、当期純利益445億円、前期比10.0%増、1株当たり利益は436.9円を見込んでおります。1株当たり年間配当金は140円を予定しております。
IR情報 https://www.fastretailing.com/jp/ir/に決算データや各種リリースなどを開示しております。