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最終更新日: 2006.01.12

2006年8月期第1四半期の決算を発表(決算サマリー)

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株式会社ファーストリテイリング

【2006年8月期 第1四半期決算】増収・増益を達成

2005年8月期の第1四半期(2005年9月~11月)の連結業績は売上高1,205億円(前年同期比15.4%増)、経常利益247億円(同21.5%増)とほぼ計画とおりの増収・増益を達成することができました。
  2005年11月1日より持株会社体制へ移行した結果、国内ユニクロ事業の前年比較がしにくくなっておりますが、国内ユニクロを運営している㈱ユニクロとファーストリテイリング単体(持株会社)を合わせた国内ユニクロ事業の第1四半期の業績としては、売上高1,096億円、前年比5.9%増収、経常利益は238億円となりました。経常利益は前年同期の単体の経常利益201億円と比べて約18%の増益に相当しております。

■ 売上高
連結売上高の約91%を占める国内ユニクロ事業の売上高は5.9%増収となりました。既存店売上高は前年同期比1.7%減となりましたが、ユニクロ直営店(除く小型専門店)が前年同期比で25店舗増えて676店舗(含むフランチャイズ店695店舗)となったことが寄与し、全店ベースでは増収となりました。客数は前年同期比2.5%減と前年水準を下回りましたが、気温の低下とともに、11月、12月と回復してきております。客単価は、「消費税総額表示に伴う実質値下げ」の影響が一巡したことにより、同0.9%増となりました。また、ワンゾーン、ネルソンフィナンス社が新しく連結対象に加わったことにより、連結売上高は2ケタ増となりました。

  売上高総利益率
連結の売上高総利益率は47.9%と前年同期比1.9ポイントの改善となりました。これは、主に国内ユニクロ事業の粗利率が前年同期比1.4ポイント改善し、47.4%となったこと、粗利率の高いネルソンフィナンス社が連結に加わったことの影響です。国内ユニクロ事業では、需要動向を見極めてより的確な商品発注を実施したことにより、在庫処分などによる値引率を減少させることができました。

 経費
連結の売上高販管費比率は28.1%と前年同期比1.1ポイントの悪化となっております。これは主に連結対象子会社が増加した影響によるものです。国内ユニクロ事業においては、店舗数増加に伴う経費増がありましたが、人件費や広告宣伝費をコントロールした結果、売上高販管費比率は若干改善しております。

 バランスシート
第1四半期末の現預金及び有価証券の合計額は1,375億円と8月末比で165億円増加しております。これは主に国内ユニクロ事業の営業キャッシュ・フローの増加によるものです。たな卸資産は8月末比65億円増加となっておりますが、これは国内ユニクロ事業、ワンゾーンにおいて冬物を中心に在庫を投入したことによる季節要因によるもので、前年同期比では39億円の増加にとどまっております。

【海外ユニクロ事業】
英国事業の第1四半期の業績はほぼ計画通りとなり、今四半期でも若干の黒字を達成しております。10月に出店した新店2店舗は順調で、増床したリージェントストリート店も好調に推移しております。中国事業は連結期間が7月~9月と夏物処分期にあたることと、北京出店によるコストアップにより赤字となりましたが、第1四半期の業績はほぼ計画とおりの数値を達成しております。
  2005年秋に進出いたしました米国事業につきましては、第1四半期の売上・利益ともに計画を下回っております。現在、改善計画を策定中です。同じく2005年秋に進出しました韓国・香港事業の第1四半期の業績は売上高・利益ともに計画を上回り、第1四半期では若干の黒字を計上しております。韓国・香港事業は今後のユニクロの海外オペレーションの成功例となると考えております。
  今後の海外ユニクロ事業は、日本からの支援体制を一層強化していきたいと考えており、2005年9月には「海外事業経営支援部」を設立しております。

【グループ事業】
この他のグループ事業につきましては、2005年3月に買収いたしましたワンゾーン、フランスを中心に「コントワー・デ・コトニエ」ブランドを展開するネルソン フィナンス社(2005年5月に経営権を取得)が新規に第1四半期の連結業績に寄与しております。
  ワンゾーンの第1四半期の売上高は前年同期比で若干の減収となりましたが、ほぼ計画とおりの売上高・利益水準を達成いたしました。2005年8月末までに在庫処分がほぼ終了し、今期から商品構成の見直しをすすめており、下期からの売上回復を予想しております。また、仕入れの仕組みを構造的に変え、オリジナル商品の構成をあげることにより粗利率の改善を図り、通期では経常黒字を見込んでおります。
  ネルソンフィナンス社の第1四半期の業績は好調で、計画の売上高・経常利益を達成することができました。1月12日のファーストリテイリングの取締役会にて2007年7月までにネルソンフィナンス社を実質100%子会社にすべく株式の追加取得を決議しております。投資金額は前回の取得金額を含め合計で約230億円(約1億6000万ユーロ)となる見込みです。
  なお、持分法適用関連会社である、リンク・セオリー・ホールディングズの「持分法による投資利益」はこの第1四半期では3.9億円となりました。

【2006年8月期 予想】
2006年8月期の連結業績では、売上高4,350億円(前期比13.3%増)、経常利益690億円(前期比17.7%増)、当期純利益379億円(前期比11.9%増)と増収・増益を計画しております。中間期・通期の業績予想につきましては2005年10月に発表いたしました数値から変更はございません。