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ユニクロのビジネスモデル

最終更新日: 2024.01.31
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ユニクロは、企画・計画・生産・物流・販売までのプロセスを一貫して行うビジネス モデルで、他社には真似のできない独自商品を次々と開発しています。合繊メーカーとの協業で開発した画期的な素材や、高品質な天然素材を使用したベーシックなデザインのブランドとして、世界中でシェアを拡大しています。
ユニクロはLifeWearというコンセプトに基づき、世界中のあらゆる人々の日常を快適にする究極の普段着をつくり続けています。デジタル化が進んだ現代社会のなかで、ユニクロはお客様とダイレクトにつながり、お客様のご要望をすぐにカタチにするビジネスモデルへと進化していきます。

 

R&D(デザイナー/パタンナー)

  • R&Dでは常にお客様の声を吸い上げ、新素材や世界のファッショントレンドをリサーチしています。お客様のご要望にお応えする商品を開発するほか、新しいニーズを発見することも、R&Dの重要な仕事の一つです。
    ユニクロでは、商品が発売される約1年前に、マーチャンダイジング、マーケティング、素材開発などの部門とR&Dの従業員が集まって、「コンセプト会議」を開きます。この会議でデザインコンセプトが決定され、そのコンセプトに沿って、デザイナーがデザインを起こします。起こされたデザインを基に、数多くのサンプルを作製します。サンプルを基に、さまざまな検討を重ね、色やシルエットなどの微調整を複数回にわたり行います。その後、実際に販売するデザインが決定されます。

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マーチャンダイジング(商品企画)

  • マーチャンダイザーは、商品の企画から生産までの過程で、重要な役割を担っています。
    R&Dや生産部など各部署と密接にコミュニケーションを取りながら、シーズンごとの商品のデザインと素材を決定しています。また、戦略的に打ち出す商品のマーケティングを担当部署と連携しながら決定しています。加えて、秋冬・春・夏の各シーズンの商品構成や生産数量を決定するのも、マーチャンダイザーの重要な仕事です。
    ユニクロの商品は、1品番の生産数量が100万着単位になることが多いため、シーズン中も販売状況に照らし合わせながら、生産部と連携し、工場に増産・減産の指示を出します。これも、マーチャンダイザーの大切な役割です。

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素材開発・調達

  • ユニクロは、世界の素材メーカーと直接交渉することで、高品質な素材をローコストで大量に安定調達しています。この際、スケールメリットを活かすことで、どのメーカーよりも有利な条件を得ることが可能になっています。
    コア商品の素材開発は、特に重要だと考えています。機能性、着心地、風合いなどを徹底的に検討し、より良いものになるように改良を重ねています。デニムを例にとると、世界中のジーンズメーカーから高い評価を得ているカイハラ株式会社から、ユニクロ仕様で紡績・染色したデニム生地を調達しています。東レ株式会社とは協業で、新たな素材を糸から開発しています。そうした取り組みから、ヒートテックをはじめとする、これまでにない機能性素材の商品を生み出しています。

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生産工場

  • ユニクロの取引先の生地編立工場

  • ユニクロは、ほとんどの商品の生産を、中国大陸をはじめ、ベトナム、バングラデシュ、インドネシア、インドなどの工場に委託しています。取引先工場とは長年にわたる強い信頼関係を築いており、ファーストリテイリングの経営者と工場の経営者が本音で議論する場である「工場コンベンション」を毎年開催しています。また、すべての縫製工場と主要素材工場に、人権侵害、労働環境、管理体制などのモニタリングを実施することで、適切に商品が製造されていることを確認しています。モニタリングの評価が低い工場には、改善に向けたサポートも実施しています。2023年からは、紡績工場でも同様のモニタリングを開始しました。工場とのWin-Winの関係を継続することで、責任ある調達を実現し、高品質な商品を生産し続けています。

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生産部

  • 上海、ホーチミン、ダッカ、ジャカルタ、ベンガルールの生産事務所には、品質・生産進捗管理の生産部や匠チームが常駐しています。生産部は毎週、工場を訪問して、直接工場の現場に入り込むことで、課題解決、品質管理を行っています。また、お客様からの品質に関するご要望は、即座に生産部に伝えられ、問題があった場合は速やかに工場と連携し、改善を図ります。

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匠チーム

  • 匠は、工場へ直接出向き、技術アドバイスを行うことで、徹底した品質管理や強い信頼関係の構築を行っています。
    「ユニクロの生産工場で、私は、染色技術を指導しています。技術だけでなく、工場で働く人々の生産管理に対する心構えを変え、より良い工場に成長させることが大切です。日本の優れた技と心を伝承していくことに、やりがいと誇りを感じています」

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在庫コントロール

  • 在庫コントロールの役割は、個店ごとの販売力や商品ごとの売れ行きに応じて、店舗へ在庫を投入することで、経営効率を上げることです。週次で各店舗の販売状況と在庫水準を確認し、必要な在庫を各店舗に送り込み、適正な在庫を保ちます。また、店舗からの発注要望にも応えます。シーズン終盤には、商品を売り切るために、マーチャンダイザーや営業部門と連携を取り、売価変更のタイミングを図ります。

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マーケティング

  • 季節ごとにコア商品(ヒートテック、ウルトラライトダウン、エアリズム、ブラトップなど)を対象に、キャンペーンを実施しています。キャンペーン期間中は、商品の特性や機能性などを、テレビやウェブCMで広く告知します。また、新聞折り込みチラシ、ユニクロアプリ、Eメール、SNSなどを通して、シーズンごとの新商品を「期間限定価格(通常価格の約2~3割安いお試し価格)」で提供することで、集客を図っています。

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店舗

  • 2023年8月末の国内のユニクロ店舗は800店舗(フランチャイズ店10店舗を含む)、海外のユニクロ店舗は1,634店舗と、国内の2倍以上です。地域別では、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)が1,031店舗、韓国が126店舗、東南アジア・インド・豪州が342店舗、北米が67店舗、欧州が68店舗です。大量出店を維持しながら、各地域の歴史や文化を大切にした、地域に根差した店舗の出店を強化します。

    ユニクロの「店舗検索」はこちらをご覧ください。

    海外ユニクロの「店舗検索」はこちらをご覧ください。

    国内ユニクロの出退店情報は「IR情報 l 国内ユニクロ出退店情報」をご覧ください。

    国内ユニクロの店舗写真は「フォトライブラリー|国内ユニクロ事業」をご覧ください。

    海外ユニクロの店舗写真は「フォトライブラリー|海外ユニクロ事業」をご覧ください

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Eコマース

  • Eコマースと店舗の両方を利用するお客様が増えるにつれ、Eコマースの重要性がより高まっています。2023年8月期の売上収益に占めるグローバルでのEコマースの売上構成比は、約15%でした。地域別では、日本で15.0%、グレーターチャイナ、韓国、北米、欧州で約20%、東南アジア・インド・豪州では約10%です。お客様のご都合に合わせて便利に買い物をしていただける、店舗とEコマースを融合したサービスの拡充や、ライブコマースなど、情報発信基盤としての役割も強化していきます。

    ユニクロオンラインストア」のサイトはこちらをご覧ください。

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カスタマーセンター

  • お客様のご要望などの情報を、カスタマーセンターで分析し、商品の改善、新商品の開発、サービスの改善に役立てる重要な役割を担います。AI(人工知能)やチャットボット、音声認識の最新技術も導入し、電話やメール、チャットなど、お客様のニーズに合ったチャネルを提供しています。お客様のご要望を受けて改善した商品の一部を、特設ウェブサイト「UNIQLO UPDATE」などを通じてお客様にお伝えしています。

    ユニクロアップデート」のサイトはこちらをご覧ください。

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