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ユニクロの事業戦略

最終更新日: 2017.02.15
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グレーターチャイナ

グレーターチャイナで圧倒的No.1をめざす

2016年8月期は、世界的な異常気象の影響と中国経済のスローダウンによって、営業利益は若干の減益でした。高い成長を続けてきたグレーターチャイナ事業にとって、いまだかつてないほど経営の舵取りが難しい1年でした。しかし、下期は、よりユニクロの商品の良さが伝わるようなマーケティング、経費削減の実施、在庫コントロールの精度改善に意欲的に取り組んだ結果、下期の営業利益は前年同期比で増益に転じることができました。

中国大陸は国土が広く、北と南で気候が大きく違うため、地域ごとに新商品の投入時期や商品構成を緻密に考える必要があります。それぞれの地元で何が必要で、どんな商品が求められているのかを日々考えることのできる能力をもつ店長を育成していくことも大切なことです。高い能力をもつ店長による「個店経営」がきちんとできてこそ、今後の高い成長も維持できると考えています。

また広大な国土をカバーするために、成長性が高く、ブランディングのチャネルとしても活用できるEコマース事業のさらなる強化をめざします。中国で最も影響力のある経済誌『第一財経週刊』が選んだTop Brand in Chinaで、ユニクロは5年連続でアパレル部門の1位を獲得しました。これは、ユニクロを強く支持してくださる中国のお客様が、たくさんいらっしゃることの表れだと思います。

ファーストリテイリンググループ
上席執行役員
ユニクログレーターチャイナ CEO
潘 寧(パン・ニン)

進化し続ける中国の消費市場においてユニクロブランドの高い人気を維持していくため、LifeWearというコンセプトをより多くの中国のお客様に理解していただき、今の勢いを大切にしていきたいと思います。常に「すべてを変革してより強くなる」ということを肝に銘じ、景気や天候などに負けない高収益の事業モデルの実現にチャレンジし続けていきます。

高い経営理念をもち、社員全員と目標を共有していきます。そうすれば、2020年には中国市場で圧倒的なNo.1になれると信じています。

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欧州

欧州で最も愛されるブランドへ成長

現在、欧州で約40店舗を展開していますが、2~3年のうちには店舗数を倍増させたいと考えています。パリでは、2014年春に出店したマレ店が人気で、マレ店の出店をきっかけに、デベロッパーと良い条件で出店交渉ができるようになりました。欧州の各地で「ユニクロに来て欲しい」というご要望をいただくようになり、出店交渉もしやすくなりました。2017年度は、フランスのボルドー、トゥールーズなどの地方都市へ出店エリアを拡大していく予定です。

マレ店のオープン時には、フランスの文化と歴史を大切にし、日仏の文化の融合をめざした店づくりを心がけました。その地域の方たちに喜んでいただくことや、「ユニクロがあってよかった」と思っていただけることが本当の意味での地元に根づくということだと思います。

欧州1号店をロンドンにオープンしたのは2001年のことです。あれから16年がたち、ドイツのベルリン(2014年4月出店)やベルギーのアントワープ(2015年10月出店)などへと、欧州の出店エリアも広がっています。地元に根づく店づくりを1店舗ずつ積み重ねてきたことが、欧州事業を黒字化することにつながりました。

ファーストリテイリンググループ
上席執行役員
ユニクロ欧州事業CEO
桑原 尚郎

2016年3月にリニューアルオープンしたロンドンのグローバル旗艦店311オックスフォードストリート店では、ユニクロの商品に加えて、英国カルチャーを凝縮した雑貨や書籍なども揃えています。日本発のブランドであるユニクロがもつ日本文化と、英国文化の融合により、ユニクロの本当の価値や楽しみ方を体感できる場になっています。

311オックスフォードストリート店のトップ2フロアは吹き抜けで、ガラス張りの天井になっています。最上階では数多くのアートイベントを開催していて、毎回、多くの方がご参加されています。店舗にお客様が集い、活気ある場所になれば、それ自体が大きなブランディング効果を生み出します。

ロンドンやパリといった大都市以外では、ユニクロの知名度はまだまだ高くはありません。今後はEコマース事業も拡大して、店舗とEコマースが一体となった形でユニクロというブランドを広くアピールしていきたいと考えています。

欧州のお客様は、我々のCSR(企業の社会的責任)の考えに、高い関心を持っておられます。信頼できる生産プロセスでつくられた商品なのか、どんな社会貢献活動を行っているか、地域貢献をしているかなどが問われています。我々の経営方針、CSR方針についても深く知っていただき、そのうえでユニクロファンを増やしていきたいと思います。それが、欧州で最も愛されるブランドになるという目標に近づくことだと思います。

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北米

改革に取り組み、1店舗1店舗の売上を増加


ファーストリテイリンググループ執行役員
ユニクロ米国 CEO
滝 寛志

米国市場への本格出店は、今から10年前の2006年秋、米国初のグローバル旗艦店としてソーホー ニューヨーク店からスタートしました。続いてグローバル旗艦店のニューヨーク5 番街店、大型店の34丁目店と、マンハッタンにユニクロの店舗が次々とオープンしたことで、ニューヨーカーに馴染みのブランドとなることができました。ニューヨーカーに人気の商品は、ウルトラライトダウン、ヒートテック、カシミヤセーターなどです。素材の機能性や品質の良さに加えて、着心地の良さ、色の豊富さなどに定評があり、人々の生活に密着したLifeWearとしてのユニクロへの支持が高まっていることを実感します。

米国事業のCEOに就任してから、北米事業の黒字化に向けてさまざまな改革を進めてきました。1店舗1店舗の売上を増やすために何をすべきかを真剣に考え、サービスレベルの向上、店長のマネジメント力の強化、店舗スタッフの日々のオペレーションの効率化、在庫コントロールの改善、商品構成の見直しなどの店舗運営改革を行いました。2016年度下期の業績が増益傾向に転じたのは、これらの効果が出始めた結果だと思います。

国土が広い米国市場では、出店戦略が大変重要です。出店の軸足を売上不振の郊外のショッピングモールから、大都市やA 級ショッピングモールへと転換を図りました。また、これからは、アメリカンカジュアルの発祥地であるサンフランシスコやロサンゼルスに出店を集中させることも考えています。

Eコマース事業も、国土が広い米国では重要な分野です。すでにEコマースの売上構成比は約20%と高く、利益率も店舗より高くなっています。Eコマースで服を購入するお客様が増え続けている今、Eコマース事業は、成長ポテンシャルが高い分野だといえます。商品がより見やすく、より購入しやすいサイトをつくること、モバイルでの購入を増やすこと、配送時間の短縮などの課題にも積極的に取り組んでいきます。

2016年秋には、カナダのトロントに旗艦店レベルの大型店を2店舗オープンし、大盛況でした。カナダのアパレル市場は、H&Mやフォーエバー21などの世界的なファッションブランドがひしめく激戦区です。そうしたなかで、お客様からの強い支持を得たことは、ユニクロが北米でも受け入れられるという自信となりました。

これからも北米のお客様のニーズをしっかりと掴み、最高の商品と最高のサービスを提供していきます。米国とカナダの方々により愛されるユニクロになることをめざして、日々努力をしていきたいと思います。

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