HOME > IR情報 > IRニュース > ファーストリテイリング 2022年8月期 第1四半期決算サマリー

IRニュース

最終更新日: 2022.01.13

ファーストリテイリング 2022年8月期 第1四半期決算サマリー

株式会社ファーストリテイリング
PDF (248KB)
to English page
to Chinese page

連結業績

グループ事業別業績

【決算ハイライト】

■2022年8月期第1四半期の連結業績:増収増益、計画を大幅に上回る

  • 売上収益は6,273億円、前年同期比1.2%増、営業利益は1,194 億円、同5.6%増と、増収増益。
  • その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州は大幅な増収増益と好調。国内、グレーターチャイナのユニクロ事業、ジーユー事業は減収減益も、収益の柱が多様化したことで、連結の売上、営業利益は計画を大幅に上回る。
  • 金融損益に為替差益など148億円を計上、親会社の所有者に帰属する四半期利益は935億円、同33.0%増。

■国内ユニクロ事業:大幅な減収減益も、計画を上回る水準

  • 売上収益は2,264億円、前年同期比 10.8%減、営業利益は487億円、同18.8%減と、大幅な減収減益。
  • 既存店売上高は同7.7%減。前年の売上のハードルが高いこと、10月中旬まで気温が高い日が続き秋冬商品の販売に苦戦したことによる。
  • 粗利益率は値引率の改善により 0.5p改善。販管費比率は減収に伴い 2.6p上昇。

■海外ユニクロ事業:大幅な増収増益。その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州の販売が好調

  • 売上収益は2,997億円、前年同期比15.0%増、営業利益は599億円、同44.6%増。
  • その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州での販売が好調で大幅な増収増益。一方で、グレーターチャイナは若干の減収、大幅な減益。
  • 収益の柱が多様化したことで、海外ユニクロ事業全体では、第1四半期は過去最高の業績。

■ジーユー事業:減収、大幅な減益。ほぼ計画通り

  • 売上収益は698億円、前年同期比8.7%減、営業利益は89億円、同34.5%減と、減収、大幅な減益。
  • 気温が高く推移したことで秋物商品の販売に苦戦したことに加え、生産や物流の遅延の影響により冬物商品の立ち上げが遅れたことにより既存店売上高は減収。

■グローバルブランド事業:増収、黒字に転換。ほぼ計画通り

  • 売上収益は307億円、前年同期比9.5%増、営業利益は25億円の黒字と、増収、黒字に転換。
  • 欧米で新型コロナの影響が大きかった前年同期に対し、通常通り店舗営業ができたことで、セオリー事業は大幅な増収増益、コントワー・デ・コトニエ事業は大幅な増収、営業利益は黒字に転換。

■2022 年8月期の連結業績予想:期初予想通り、変更なし

  • 2022年8月期の連結業績は期初予想通り、売上収益2兆2,000億円、前期比3.1%増、営業利益2,700億円、同8.4%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,750億円、同3.0%増を見込む。
  • 1株当たり年間配当金は、中間配当金260円、期末配当金260円を合わせて520円を予想。

業績概要

■国内ユニクロ事業:大幅な減収減益も、計画を上回る水準

国内ユニクロ事業の第1四半期の売上収益は2,264億円(前年同期比10.8%減)、営業利益は487億円(同18.8%減)と、大幅な減収減益となりました。既存店売上高は7.7%減となりました。これは、前年同期は在宅需要やエアリズムマスクの販売が盛り上がったことで、ハードルが高かったことに加え、9月から 10月中旬まで気温が高い日が続き秋冬商品の販売に苦戦したことによります。10月中旬からは、気温が低下したことで、アウターやインナーなどの防寒衣料の販売が好調、11月の感謝祭期間中の売上も前年を上回りましたが、第1四半期3ヶ月間では減収となりました。Eコマース売上高は366億円(同 0.2%減)と、若干の減収となりましたが、2年前比では約5割増収と順調に拡大しています。売上総利益率は、過度な値引き販売を抑制し値引率が改善したことなどにより、同0.5ポイント改善しました。売上高販管費率は、減収に伴い同2.6ポイント上昇しました。

■海外ユニクロ事業:大幅な増収増益。その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州の販売が好調

海外ユニクロ事業の第1四半期の売上収益は2,997億円(前年同期比15.0%増)、営業利益は599億円(同44.6%増)と、大幅な増収増益となりました。これは主に、その他アジア・オセアニア地区、北米、欧州での販売が好調で大幅な増収増益となったことによります。グレーターチャイナは若干の減収、大幅な減益となりましたが、収益の柱が多様化したことで、海外ユニクロ事業全体では、第1四半期は過去最高の業績となりました。

地域別では、中国大陸は減収、大幅な減益となりました。これは、新型コロナウイルス感染症に伴う厳しい規制が継続的に実施されたことで、アパレルへの購買意欲が低下した影響や、前年の売上が好調でハードルが高かったためです。香港、台湾は大幅な増収増益、韓国は増収増益となりました。その他アジア・オセアニア地区は、大幅な増収増益となり、2年前の水準まで回復しました。米国は、大幅な増収、黒字へ転換しました。旅行需要が一部回復したことや、ブランディング強化のための情報発信や商品のニュース発信を継続したことで、販売が好調に推移しました。欧州は、気温の低下や購買意欲の高まりにより商売環境が良好だったことに加え、Eコマースのアプリ会員の獲得などを通じてお客様からの支持を高められたことで、大幅な増収増益を達成することができました。

■ジーユー事業:減収、大幅な減益。ほぼ計画通り

ジーユー事業の第1四半期の売上収益は698億円(前年同期比8.7%減)、営業利益は89億円(同34.5%減)と、減収、大幅な減益となりました。気温が高く推移したことで秋物商品の販売に苦戦したことに加え、生産や物流の遅延の影響により冬物商品の立ち上げが遅れたことで、既存店売上高は減収となりました。売上総利益率は、秋物商品の値引き販売を強化したこと、素材高や輸送費の高騰の影響を受け原価率が若干上昇したことで、同1.7ポイント低下しました。売上高販管費率は同3.2ポイント上昇しましたが、これは主に、Eコマースの拡大に向けて西日本に自動化倉庫を稼働したことで一時的に物流費が増加したこと、ブランディングのためにマーケティングを強化したことによります。

■グローバルブランド事業:増収、黒字に転換。ほぼ計画通り

グローバルブランド事業の第1四半期の売上収益は307億円(前年同期比9.5%増)、営業利益は25億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)と、増収、営業利益は黒字に転換しました。セオリー事業は、大幅な増収増益となりました。これは主に米国事業の業績が回復し、黒字に転換したことによります。プラステ事業は、緊急事態宣言の影響を受けたことで集客に苦戦し、減収減益となりました。コントワー・デ・コトニエ事業は、増収、黒字に転換しました。これは主に、フランスにおいて新型コロナによる臨時休業がなかったことに加え、不採算店舗の閉店を中心とした事業構造改革を進めたことで経費効率が改善したことによります。

■2022年8月期の業績予想:期初予想通り、変更なし

2022年8月期の連結業績は、売上収益が2兆2,000億円、前期比3.1%増、営業利益が2,700 億円、同8.4%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が1,750億円、同3.0%増と、10月に発表した期初予想から変更していません。 新型コロナウイルス感染症の感染がグローバルで拡大し、今後の状況を見通すことが難しいですが、現時点では通期の業績予想は達成できる見込みです。

海外ユニクロ事業は、上期は大幅な増収増益、計画を上回る見込みです。エリア別では、その他アジア・オセアニア区、欧州は、大幅な増収増益、北米は大幅な増収、営業利益は黒字化する見込みです。グレーターチャイナは、減収、大幅な減益、韓国は増収増益を見込んでおります。国内ユニクロ事業は、上期は減収、大幅な減益となる見込みですが、計画をやや上回る水準を達成できる予想です。ジーユー事業は、上期は計画通り、減収、大幅な減益となる見込みです。グローバルブランド事業は、上期は大幅な増収、黒字化、ほぼ計画通りの業績となる見込みです。

1株当たり年間配当金は、直近予想から変更せず、中間配当金260円、期末配当金260円を合わせて520円を予想しています。

 IR情報に決算データや各種リリースなどを開示しております。

ページトップへ