What Diversity Means to Us

ユニクロの欧州事業は次々と新規国に拡大して、新しい店舗をオープンしています。現在、10ヵ国で約100店舗を展開しています。
ここまで急成長できたのは、私たちの「服」に対する基本的な価値観を体現した、ユニクロのLifeWearというコンセプトへの共鳴と支持があるからだと思います。LifeWearとは、国籍・人種・性別・年齢を超えた「あらゆる人のための服」、MADE FOR ALLの服です。
服に個性があるのではなく、着る人に個性がある。つくり手ではなく、着る人の価値観からつくられる服です。私たちが企画・製造・販売するLifeWearが体現しているように、ユニクロとここで働く私たちもまた、国籍・人種・性別・年齢・バックグラウンドの違いを一人ひとりの個性として尊重し、多様な人たちの多様な価値観を包含・包括しているからこそ、成長を続けられているのだと思います。

私は英国、ドイツ、ベルギーのユニクロで11年間働いてきて、こんなにチャンスを与えてくれる会社はないと思いました。それぞれの職務領域は明確に決まっていますが、どんなポジションであれ、自分自身が積極的にかかわって周囲を巻き込んでいけば、与えられた職責を超えて様々なことにチャレンジできます。次から次にチャレンジへのチャンスがやってくるので、自分自身の行動で仕事内容もキャリアパスも広げていくことができます。たとえば、一人の販売スタッフが発案して新しいプロジェクトを立ち上げ、リーダーとして推進するのは当社ではごく自然なことです。だからこそ、「自分の仕事」がより楽しく充実したものになります。しかも、チームで取り組んで成果や喜びが何倍にもなるのがユニクロの魅力です。
なぜ、そういうチームが築けるかというと、やはり一緒に働く人とその人の可能性を信じる文化があるからだと思います。そして、一人ひとりの個性や才能をいきいきと発揮できるように、組織が柔軟に対応する姿勢があるからだと思います。

店舗を訪れるお客様は、地元の方からビジネスや観光で来られた方まで、実に多様です。年齢も赤ちゃんから高齢者まで、とても幅広いです。デジタルの進化でお客様の購買行動も激変しています。こうした多様なお客様にLifeWearをお届けするのが、私たちのミッションです。多様なお客様の期待に応えて、最高の購買体験を提供するためには、私たち自身が常に多様な人と多様な価値観で構成されたチームであることが必要です。
現在、私はベルギーとオランダのCOOを努めています。多様性豊かな最高のチームをつくり上げるために、一緒に働く仲間には「自分はこうだ」とあきらめたり、決めつけたりしないように、しっかりチャンスをつかむサポートをしていきたいです。