What Diversity Means to Us

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アルバイトから正社員。そして店長へ
一緒に働く人をもっと幸せにしたい

ユニクロ日本 イオンモール各務原店 店長

※所属・役職は取材時のもの

「ママが店長になった!」と子どもが一番喜んだ

ユニクロにアルバイトで入社したとき、子どもは1歳でした。その後、より勤務時間の長い準社員(一般的には契約社員)になり、正社員登用のための試験を受け、地域限定社員に合格。翌年、店長に昇格しました。
ユニクロには入社時の雇用形態に関係なく、公平・公正な人事評価と試験に基づいて雇用形態を転換できる機会と制度があります。多様なキャリアパスが用意されていますが、私にとっての最初の関門は実母でした。フルタイム勤務を選ぼうとしたとき、「やめなさい。あなたは小さな子どもがいるお母さんなんだから」と猛烈に反対されたのです。それでも自分の意志を押し通したのは、夫の応援があったからです。
しかし、準社員から地域限定社員になってしばらくはモヤモヤしていました。「子どもの生活を豊かにするために働くのか。それとも、自分のキャリアのために仕事をするのか」と私の中に葛藤と罪悪感があったからです。しかし、店長昇格が決まったとき、「ママ、すごいじゃん!」と子どもがすごく喜んでくれました。その瞬間、自分のキャリア選択を誇らしく思えました。

一緒に働く人たちを、もっと幸せにしたい

店長になってからは、女性従業員が子育てなどのライフステージの変化とキャリアアップの両立を推進する「女性活躍推進ネットワーク」に関わっています。この活動に参加して、新たな使命感が生まれました。
今は子育てや介護などの関係でアルバイトやパートという働き方を選んでいるものの、ゆくゆくは地域限定正社員として働きたいと考えている人がいます。しかし、誰にも相談できず、次のステップに踏み出せなかったり、仕事と家庭の両立などを理由に自分の仕事を肯定できずにいる人もいます。一人ひとりユニクロで働く理由は違いますが、「ここで働いて良かった。自分らしい働き方ができている」と、心から思える場所にしたいという目標ができました。そこで、ユニクロがさらに働きやすく、もっと幸せを感じてもらえる場になるために、グローバルヘッドクォーター(本部)勤務が可能なナショナル社員(一般的には総合職)を目指しています。なぜなら、より広い範囲で社員の教育や支援に携われるからです。

子どもと二人で東京に赴任。
そういう選択肢があっていい

夫は地元企業に勤務しているため、住まいを変えられません。東京本部への異動が実現した場合、もし子どもが「一緒に行く。東京で進学してみたい」と考えることがあれば、母と子での赴任を考えています。私は自分自身の決断でキャリアチェンジをしてきました。いまの時点ではこうした選択は正解だったと思っています。だからこそ、子どもにも選択肢を増やし、自ら選びとるチャンスを与えたい。自分自身のキャリアの幅を広げることは、家族の選択肢を増やすことにもつながると思っています。