What Diversity Means to Us

久保田 祥子
  • DISABILITIES

多様なお客様すべてに喜ばれる服を提供したい

久保田 祥子 PLSTラシック名古屋店 店長

店舗の全員が手話の挨拶で、新しい仲間を迎える

聴覚障がいを持つ新しい仲間が初めて出社したとき、私たちは手話で挨拶をして迎えました。新しい職場で働き始めるときは障がいの有無に関係なく、誰もが不安と期待を抱えています。彼女と一緒に働くうれしさや期待を伝えるために、迎える日までに手話での挨拶を店舗の全員で練習しました。
私が店長を務めるPLST(プラステ)はファーストリテイリングのブランドの一つです。PLSTは大人の様々なシーンに対応し、世界中の旬な情報を活かした「素材」「着心地」「着こなし」に徹底的にこだわった日常着ブランドです。私は店長として、PLSTらしく、スタッフが日々の生活で育まれた経験や感性、個々の能力やスキルを十分に発揮し、お客様の期待を超えるサービスをワンチームで提供したいと考えています。彼女にものびのびと活躍してほしいと願っていました。しかし、私たちは聴覚障がいのある方と働いた経験がなく、そこに不安を感じていました。
ファーストリテイリングでは本部と現場が一体になって、障がい者の皆さんが働きやすい環境づくりに取り組んでいます。障がい者雇用の一環として、本部による受け入れ側への勉強会が設けられており、チーム全員で参加しました。この勉強会で不安が一掃され、私たちの意識が変わりました。

互いの壁を取り払う
コミュニケーションがチームを変える

「手話で迎えられるとは思わなかった」と、彼女はとてもうれしく驚いたと話してくれました。でも、それ以上に驚かされたのが、私を含めた以前からいたスタッフでした。
「みんなが働きやすいように。すぐに在庫を取り出せて、お客様にお待たせしないように」と、彼女は入社してすぐにバックルームの改善を提案。彼女のおかげで働きやすい店舗に変わりました。
私たちは彼女から多くのことを学んでいます。彼女の参加によってチーム全体のパフォーマンスが上がりました。これは「より良くしたい。チームに貢献したい」という彼女自身の意欲と、これまでの努力や経験で培ってきた能力です。聴覚障がいは関係ありません。
私たちがすべきことは、一人ひとりが発見した課題を、スタッフ間の日々のコミュニケーションを通して解決し、全員で店舗とサービスをより良くしていくことです。「それには手話が役に立つ。だから、みんなで学ぼう!」と決めました。個人的には寝る前に動画で手話を学んでいます。単語の羅列程度でも手話ができるようになり、彼女に感謝しています。

いろいろな個性が集まって、
より多くのお客様に喜ばれる店舗へ

「新しいことを教えてほしい」「もっと要望してほしい」が、彼女の口癖です。私も遠慮無く、彼女に新しい仕事を次々にお願いしています。手話での会話が、チームの一体感をさらに高めています。新しい仲間の良い影響力は想像以上に大きいと感じています。
先日、彼女のネームプレートに「耳が聞こえません。手話ができます」というメッセージを加えました。「お客様がお声をかけても、彼女がスムーズに対応できるように」と人事部からの提案でした。このネームプレートを見て、「手話を介して買い物できるのは、いいことね」と言ってくださるお客様がいらっしゃいます。ささやかな試みかもしれませんが、こうした共感の輪が広がって、聴覚障がいのあるお客様も不自由なく、心からお買い物を楽しんでいただける店舗になっていけたらと思っています。