インドのカシミール地方原産の山羊(カシミヤ山羊)が由来で、そのカシミヤ山羊の毛のこといいます。現在では中国、モンゴル、イランなど寒暑のきびしい山岳地で産出されています。
その体毛は、極寒を防ぐため2重構造になっており、外毛は15~20cmの硬い毛ですが、その下には長さ2~3cmのなめらかで絹のような光沢をもつ内毛が密生しています。
この内毛は、人間の髪の毛の1/5くらいの細さしかなく、柔らかさ、風合い、軽さ、保湿性にすぐれているのがカシミヤの特徴です。
ちなみに1頭から採れる量はわずか150~200gでしかなく、1着分の服地をつくるためには30頭分ぐらいの内毛を集めなければならないといわれています。