しかし、アンコンシャスバイアスが原因で多様性を排除する文化が根付いたり、公正な評価を妨げたり、ハラスメントなどの人権侵害に発展したりする可能性があります。ファーストリテイリンググループは多様なバックグラウンドを持つ全従業員が「受け入れられている」という安心を感じる風土づくりと、それぞれが能力を最大限に発揮することができるように様々な取り組みを実施しています。その一つに、ダイバーシティを妨げるアンコンシャスバイアスを無くすための研修を、外部から講師を招き実施しています。

また、女性が対象の研修では、キャリアを構築する上で必要になるセルフコンフィデンス（自信）の創出について研修を行いました。一般的に女性は自身を過少評価する傾向や自己評価が厳しい傾向があり、結果として自分に自信が持てずキャリアアップを阻害する要因となることがあります。今回の研修では、自分自身への偏見を自覚し、自己を正しく評価することで自信を創出し、自身のキャリアについて考え直す良い機会となりました。

実際に研修を受けた方からは「差別や偏見に対して注意していても無意識的な印象による判断が多分にある事に気付くことができ、それが事業にとってマイナスになる可能性がある事を再認識できた」「会社で女性活躍が進まない理由の一位が女性の意識という調査結果が印象的でした。自信を持つことの重要性を改めて認識することができました。」などの感想をいただき、高評価の研修となりました。今後はアンコンシャスバイアス研修の対象者をさらに拡大する予定です。

私たちはアンコンシャスバイアス研修のほかにも、全従業員が快適に働き全ての能力を発揮できるようにダイバーシティ＆インクルージョンを推進し、多様な人々を尊重して受け入れる企業文化を育んでいきます。