ファーストリテイリングについて

社員紹介

情報製造小売業への変革を支える IT戦略室での、経営者としてのキャリア構築

日本

丹原、永江

ファーストリテイリング

ファーストリテイリング

グループ執行役員 CIO 
IT戦略室室長兼計画管理部 次世代ファイナンスチーム 部長

ファーストリテイリングは「情報製造小売業」への進化を始めている。
この一大変革を支えるのが、
全社・各部署を情報で一気通貫させるITの導入と展開だ。
「商売のやり方をゼロから革える」が実現されようとしている今、
IT領域の全体構想と実装の中核、IT戦略室のキーマンは何を目指しているのか。

情報製造小売業への
改革の中枢で商売を革える

ファーストリテイリンググループは「情報製造小売業」に進化するための変革を急速に進めている。この変革を支えているのが、デジタル業務改革サービス部だ。耳慣れない部署名だが、一般的にはIT部と呼ばれているセクションだ。しかし、ミッションと業務内容は一般的なIT部門とはまったく異なる。なぜなら、「ファーストリテイリングの商売を、情報を中心にゼロから革える」ための中枢であり、経営と直結して全社を大きく革えていく部隊だからだ。

ファーストリテイリンググループはアパレル領域では世界第3位、営業利益では世界第2位にまで成長した。そんなグローバル企業が、なぜ今、「情報製造小売業」になって、商売をゼロから革えるのか。そして、なぜIT部門であるデジタル業務改革サービス部がこの一大改革を実現する中枢なのか。

この改革を推進するキーマンが、グループ執行役員でCIOの丹原崇宏だ。

丹原 「かつての当社は、企画・製造・物流・販売までを一貫してコントロールし、服をつくる『製造小売業』でした。しかし、お客様の声のすべてを服づくりやサービスに反映するには、全部署の連動がまだまだ不十分でした。
私たちの大きな経営資源は、店舗・EC・カスタマーセンターから、毎日、それも世界中から集まってくる膨大な『生のお客様の声』です。こうしたお客様情報をすべての起点として、企画・製造・物流・店舗やECでの販売まで、すべてのプロセスで情報を共有して連動させていくことが、『ファーストリテイリングの商売を、ゼロから革える』ということです。そのためには、情報を中心にした『情報製造小売業』への進化が必須であり、ITの専門家が集まるデジタル業務改革サービス部が全社・全部署を情報で連動させる基盤をつくる中核を担っているのです。
それに、IT主導の業務改革で社員の働き方の効率や生産性を格段に高めることができます。お客様にも、社員にも、パートナー企業で働く人にも、全方向に良い影響を与えられます。当社のITの領域はこれほど広いんです」

ITで商品やサービス、
企業の価値を高める

丹原は、「これからは商品そのものの価値に加えて、情報を付加価値として同時に提供していくのが『情報製造小売業』です。」とも言う。

彼の言う「情報の価値」とは、商品としての服の情報だけでなく、あらゆる人に着こなしの喜びを提供する情報であり、同社のサステナビリティな服づくりの情報などである。こうした情報は、同社の商品やサービス、企業の価値を高めるとともに、ファッションに対する人々の考え方や購買行動を大きく変える可能性さえある。

実際、デジタル業務改革サービス部による業務改革と情報基盤構築は、サプライチェーン全体で「無駄なものはつくらない、無駄なものは運ばない、無駄なものは売らない」という、これまでのアパレル産業がやろうともしなかったことの実現に貢献している。根本的に、ほかのアパレル産業と服づくりの哲学と必要とされるIT基盤が異なるのだ。

こうしたIT領域での改革の司令塔が、IT戦略室だ。IT戦略室室長である永江竜太は、計画管理部の次世代ファイナンスチームの部長でもあり、「GLOBAL ONEのファイナンス業務/システム」構築の推進もしている。永江のアサインからも、経営が全社改革のためにITを中核にしていることがわかる。

永江「デジタル業務改革サービス部は、店舗の業務改革、EC、ロジスティクス、生産、R&D, マーケティング、ファイナンス、人事など、全社の業務をITで変革していく領域別の部署があります。それぞれ事業に入り込んで業務改革を進めていますが、こうした各部署が最大のパフォーマンスを発揮するために、各部署を有機的に結びつけ、IT組織の人材戦略や組織戦略、そしてITへの投資をコントロールしているのが、IT戦略室です。
人・モノ・カネを扱う少数精鋭の部署なので、いわゆるITの企画部門と同じように思われがちですが、オーガナイズされたことをマネジメントする部署ではありません。むしろ、決まっていることはほとんどない。ものすごいスピードと大規模投資で、今までにないビジネスモデルを構築するための部署なので、既存のやり方や考え方に固執していると成果を出しにくいかもしれません」

かなり厳しい意見だが、IT戦略室では、どのような新しい仲間を求めているのだろうか。

経営者を目指すなら、
絶好の機会とチャンスがそこかしこにある

「既成概念にとらわれず、ロジカルに組み立てられた仮説をもとに、課題解決に立ち向かっていくチャレンジングな方に期待したいと永江は言う。この発言は、永江自身の経験によるものだ。

永江が、IT系コンサル会社と監査法人を経て、2012年にファーストリテイリングに入社して、まもなくのことだった。CFOから「あなた中心になって中期経営計画をつくってほしい」という指示が出されたのだ。入社したての35歳に任せるとは、大胆な決断である。

永江「この指示が出た瞬間に、『これは面白い。やりたい』と思いました。実際、社長と全執行役員の前で中期経営計画立案に必要な情報と要望を聞き出し、再び、全員の前で立案した計画をプレゼンテーションしました。この会社は『この人間ならできる』と認識したら、本当に大きな仕事を任せるんです。
緊張感と責任の重さはすごいですが、経営の近くで、経営者になるための経験や能力を高められる。こんなこと30歳前後で、ほかの会社、しかもこの規模の会社では普通できませんよね」

入社して7年でCIOになった丹原も、永江の意見と同じだ。丹原は異色の経歴でIT系コンサル会社から地方公務員に転職。しかし、東日本大震災を経験して、ファーストリテイリングへの入社を決めた。

丹原「当時、東日本大震災で日本全体が沈んでいました。32歳の私は自治体でITを基軸にした業務改革を進めていましたが、何かを革えるには限界を感じていました。もう一度、民間で日本のプレゼンスを高めたいと、青臭いことを考えたときに当社の名前が挙がったんです。
日本発のグローバル企業で世界NO.1を目指していて、海外展開を急速に進めている企業が、採用で『経営者、求む』と掲げている。そこに惹かれて入社を決めました。入社したら、まったくその通りで、常に経営者候補となる人材を外から求め、ポテンシャルのある人材を次々に重要なポジションに登用しています」

ITで会社と商売を革えて、
より良い未来に革える

ファーストリテイリングは完全実力主義だ。目的を持って、自ら成長への努力を怠らない人間には絶好の環境と言えるだろう。丹原も永江も、「経営を理解するにはITと会計の知識が必要」と学生時代から学び、今もなお新しい知識と経験を求め続けている。

永江「ITの改革を、いかに速く、最適にやるかが『情報製造小売業』になる鍵を握っています。IT戦略室の業務を遂行するには、ある程度の経営管理や会計の知識は必要となります。
しかし、タイトルや前職でのポジションよりも、ロジカルに物事を考えて、今の本質の決定的な課題は何か、それを解決するのは何かを策定し、どうやって周囲を巻き込んで実現させるかが重要です。
次々と思考と実行のPDCAを高速で回して、自ら動いて新しい知識と経験を貪欲に吸収し、成果を出せる人に来てもらいたい。当社が5兆円の規模になったときにどうなるか、未来に向かうIT戦略を一緒に考えて、実現させたい。そこには新たにご入社される方も活躍機会がたくさんあります」

これだけ要望が高いのは、IT戦略室が「情報製造小売業」への進化のために、組織やパートナー企業、投資などの戦略をつくり、会社の生命線を左右する重要な役割を担っているからだ。

丹原「各社が『デジタルトランスフォーメーション』とバズワード的に言っていますが、実際、本当に実現させようとしている会社はどれくらいあるでしょうか。当社ほど、経営者がIT改革とそのための投資に、ものすごい熱量で真剣に取り組んでいる会社はないと思います。IoT、AI、アルゴリズムなど、あらゆる先端技術を導入し、『情報製造小売業』という、まったく新しい産業をつくるために本気で取り組んでいます。
それだけチャンスとオポチュニティが、ここにはある。そういう機会というか、無茶ぶりをされたら、『お、自分がやっていいんだ。やろう!』と身震いするような人が、当社には向いています。変化に強く、入社当時の永江も私もそんな構えで初速は速かったし、いまも同じです。難題であればあるほど、最高にわくわくする。なぜかというと、このITの大改革を実現させた先には、私たちのLifeWearを通して、世界に大きな変革をもたらせると、真剣に思っているからです」


Text by talentbook
( https://www.talent-book.jp/fastretailing/stories/46646)

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