奥村
ファッションアドバイザー 新宿伊勢丹店
2014年入社
セオリーは、ターゲットにしている年齢層が幅広く、洗練された女性が選ぶブランドイメージがありました。長く働き続けたいと考えていたので、年齢を重ねても着こなせるブランドは魅力でした。入社前に店舗を訪れると、働いているスタッフがきれいな方ばかりで、近づきがたい印象があったため、スタッフとうまくやっていけるか少し不安はありました。
しかし、いざ入社してみると、店長も含めフレンドリーな方が多く、安心しました。分からないことがあれば色々と教えていただけるので、すぐに馴染むことができました。実は今私が勤めている新宿伊勢丹店は2店舗目。結婚をきっかけに大阪から東京に引っ越すこととなり、上司に相談したところ、新宿伊勢丹店に異動することになりました。(※)
※就業規則では、自宅から1時間半が通勤圏内と定めております。
新宿伊勢丹店も、以前勤務していた阪急うめだ本店と同じように、フランクに話せる人ばかり。職場の雰囲気には、比較的早く慣れることができました。特に店長の面倒見がよく、スタッフ一人ひとりの困り事にも親身になって相談にのってくださるので、働きやすく、仕事にも専念できています。
異動して、困った事が一つありました。それは接客です。阪急うめだ本店では、テンポの良さを重視していたので、東京でそのスタイルが受け入れられるのか不安でした。来店される年齢層は変わらなくても、タイプは異なります。最初は、関西弁や声のトーンなどをできる限り抑えて接客しました。すると、それまで順調に伸ばしていた売上が一気に下がってしまったのです。思い切って以前のスタイルで挑戦したところ、『あら、関西人?』と反応してくださるお客さまが多く、「そうなんです、直らないんです」というように会話のテンポも自然と弾むようになりました。そうすることで以前よりお客様のことを深く知ることができ、売上も上がるようになりました。やはり大切なのは、お客さまのニーズをしっかり把握し、最適な商品を提案することだと思います。私が勤務した阪急うめだ本店や新宿伊勢丹店はどちらも人気店。お客さまも多く、幅広い年代の方を接客することができるので、接客スキルも上がります。また、スタッフは11名と比較的多いので、先輩からは商品提案やお客様へのアフターフォローなど、さまざまなことを学ぶ日々です。売上を伸ばしている後輩も多いので、刺激も数多く得られます。
この店舗では、業務の悩みや目標への取り組み、向き合い方を相談できる「メンター制度」を導入しています。メンターは、売上が下がってきた時などすぐに気づき、落ち込んでいたり困っていることがあれば、最初に声をかけてくださいます。メンターに見てもらっているという「安心感」と、良い「緊張感」が得られます。自分がメンターとして後輩スタッフから相談を受けるときも、自分で「解」が示せないときは、先輩スタッフなどに聞くことがあり、メンターも良い勉強になります。経験の浅いスタッフには、キャリアのあるスタッフで協力して教えたり、繁忙期のセールの時期には「みんなで頑張って乗り切ろう!」と励まし合える一体感もあります。
メンター制度などを通じて、スタッフ同士支え合う関係が作れているので、ライバル心も一切なく、心強いです。そんな仲間がいるから、自分の目標もクリアしようと全力で取り組めるのです。今の目標は、次のランクへの昇格。それができれば店長になるための試験も受けられます。今日も目標を達成するための業務チェックシートについて、クリアできていないところはどう取り組むのか、メンターに相談に乗ってもらっています。一日も早く、尊敬できる店長に近づきたいですね。みんながいれば、頑張れます。