アンゴラには二つの意味があり、アンゴラ兎の毛(angora rabbit)とアンゴラ山羊の毛(angora goat)の両方を指しますが、通常「アンゴラ」というときはアンゴラ兎の毛を指します。
どちらもトルコのアンカラ地方が原産地で、アンカラの旧称(アンゴラ)に由来した名称です。
アンゴラ兎の毛は、毛の直径が10~30ミクロンと細く、しかも柔らかいのが特徴。
これは毛の中心部が空洞(中空=ちゅうくう)となっているためで、空気を含んで嵩高(かさだか)性があり、軽さはウールの3分の1、暖かさは3倍といわれます。
デリケートな素材のためウールとブレンドされて使用されます。
アンゴラ山羊の毛は、モヘヤの原料となるもので、細くて長く、なめらかな特徴をもちます。