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【インターンシップ体験記】IT部データ分析チーム

(登壇社員)

2020年ファーストリテイリングへ新卒入社。2019年にグローバルサプライチェーンマネジメント部での長期インターンへ参加。修士時代の研究分野は組合せ最適化(離散最適化)現在はデジタル業務改革サービス推進部(IT部門)所属。

(インタビュアー)

2019年ファーストリテイリングへ入社。人事部新卒採用チーム所属。

ファーストリテイリングが提供する、グローバルヘッドクオーターでの長期インターンシップ「GLOBAL BUSINESS INTERNSHIP」。本部のさまざまな部門でのインターンを募集しています。

増村は、2019年にグローバルサプライチェーンマネジメント部での長期インターンに参加しました。修士時代の研究分野は応用数学の一分野である組合せ最適化(離散最適化)。その後2020年にファーストリテイリングに入社し、現在はデジタル業務改革サービス推進部(IT部門)で活躍しています。

本記事では、彼がFRを知ったきっかけからインターンに参加した当時を振り返り、インターンで何に取り組んでいたのか、そしてどんなことを学んだのかを掘り下げていきます。

<目次>

アパレル企業のイメージだったファーストリテイリング

渡辺:今日はよろしくお願いいたします!本日はインターン当時のことや今のお仕事についてざっくばらんに伺いたいと思っております。

増村:こういうの初めてなので緊張しますね、よろしくお願いします。

渡辺:増村さんは、ファーストリテイリング(以下FR)のインターンシップに参加され、その後入社し、IT部門で活躍されています。
大学時代はどんな勉強をされていたのでしょうか?

増村:数理最適化という分野の中の、組合せ最適化という領域について、研究を行っていました。

渡辺:なるほど。ちなみに増村さんはどのようにFRを知ったのでしょうか?

増村:FRを知ったのは、大学の講義にFRの社員が登壇していたことがきっかけです。彼は数理最適化の分野の専門家で、FRでどのように数理最適が用いられているかというケースを用いて講義していました。
アパレル企業のイメージでしたが、その話の中でITの領域にも力を入れていることを知り、興味を持ちました。

渡辺:確かに、ユニクロのイメージが強く、裏で何が起こっているのかは考えないですものね。
ちなみにその後はどんな流れでインターンシップに参加されたのですか?

増村:その後、登壇していた社員と話す機会があり、話をする中で自分の研究分野が活かせそうなことがわかりました。しかもこれから解決していく課題がたくさんあるということで、とても興味がわきました。そこでインターンに応募した、という流れです。
研究室で理論寄りなことを勉強していたので、それを実践できる場として面白そうだなと思い、応募しました。

渡辺:なるほど、理系の方々からすると、FRに活躍の機会があるのは想像しにくいのでしょうね。事業会社だからこそできることもあるのですが…。だからこそ増村さんのような方にインターンに来ていろんな可能性を見て欲しいなと感じます。

リアルなビジネスの課題解決に挑戦

渡辺:ちなみにインターンではどんなことをされていたのでしょうか?

増村:グローバルサプライチェーンマネジメント部に所属し、物流の課題解決に取り組みました。
当時、自動倉庫を立ち上げる話がありました。倉庫のキャパシティを決めるにあたって、どれくらいの在庫をさばける機能が必要かを推測することが求められていたため、私はその最適な数量について考えました。

渡辺:非常にリアル、かつスケールが大きいですね。思っていた以上に実際の課題に取り組んでおられるのでびっくりです。
その課題を解決するためにはいろいろな情報が必要で、さまざまな関係者を巻き込んでいったのだと想像しますが、それは増村さんが一人で取り組まれたのですか?

増村:社内のデータの種類や場所をはじめ、分からないことについては、メンターの方にサポートをしていただきました。しかし、そこから先の実際の分析や提案は自分で行いました。

渡辺:なかなかに自由度が高いですね!
ちなみにその仕事を始めるに当たって色々なインプットをされたと思うのですが、どんなことをされましたか?倉庫ってなかなかイメージが湧かないですよね。

増村:そこは実際に倉庫に足を運んだり、店舗でヒアリングをしたりしました。倉庫では実際にピッキング作業をしました。そういったことを通じて、なんとなく改善すべき点のイメージが湧いてきました。数値だけでなく、その数値は現実でどう動いているのかを知るのはとてもいい経験になりました。

渡辺:現場を理解することって大事だと言いますが、インターンで経験したからこそ身にしみてわかるといったところでしょうか。

大企業のイメージがいい意味で変化

渡辺:他には何かインターンで印象に残っていることはありますでしょうか?

増村:思ったよりもチャレンジできることがたくさんあるなと思ったことですかね。
世界中にビジネスを展開している大きな組織なので、自分がすぐにできることはあるのだろうか、と若干心配に思っていましたが、いい意味でそんなことがなかったです。
解決してみたいなと思う課題がいくつもあったことが印象的でした。

渡辺:なるほど、それは増村さんが優秀だっていうこともあるのでしょうけれども。
ただSPAとして、企画、生産、物流、販売を全て自社で行っているのでITの活用範囲も広いのでしょうね。

増村:そう思います。インターン中は物流の課題解決でしたが、今はITのチームで他の領域の仕事もしています。いろんな分野でチャレンジができるのは魅力だと思います。

渡辺:仕事以外の点ではどうでしょうか?増村さんの入ったチームはどんな方が多かったのでしょうか?

増村:それでいうと、規模が大きい会社なのでお堅いイメージがあったのですが、全然そんなことは無かったのが印象的でした。皆さんカジュアルで話しやすい方が多い印象でしたね。
居心地はとても良かったですし今もそうです。

渡辺:確かにそれは人事部でも感じます。インターンの方でも積極的にいろいろチャレンジできますものね。

増村:あとは、インターンが終了して打ち上げをしたのですが(インターンは2年前に実施)、その時にFRの中で数理最適化を用いてこんなことができるんじゃないかと熱い議論をしたことが記憶に残っています。

渡辺:FRって前向きな人が多いですよね。学生の方々にはインターンを通じて、仕事だけじゃなくどんな人と一緒に働きたいかについても考える機会にしてほしいですね。

研究も大事だが、それをどう使うのかも重要

渡辺:最後に、これを見ている学生に何かアドバイスはありますか?

増村:個人的には、学生時代はしっかり腰を据えて学習できる期間だったので、専門性をしっかりと身につけることが大事なのではないかと考えています。
一方で、自分の専門分野がどのように世の中の役に立つのか、立てたいのかを考える機会も重要だったなと思います。偉そうにすみません。

渡辺:とんでもないです。研究室で今、何を活かして働こうか悩んでいる方も多いと思いますので、きっと参考になると思います。
本日はお忙しい中、お話させていただき、ありがとうございました!またいろいろお話を聞かせて下さい。

増村:ありがとうございました。何か参考になれば幸いです。