最終更新日: 2021.08.26
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ファーストリテイリングは、バングラデシュの繊維産業の発展と社会課題の解決をめざして、ソーシャルビジネスである「グラミンユニクロ」を展開しています。
グラミンユニクロ
ファーストリテイリングは2010年、ノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス氏が創設したグラミン銀行グループとともに、バングラデシュでソーシャルビジネスを開始し、翌年には、同グループとの合弁会社GRAMEEN UNIQLO Ltd.(グラミンユニクロ)を設立しました。バングラデシュは、ファーストリテイリンググループの重要な生産拠点のひとつで、衣料品の製造を基幹産業のひとつとし、近年著しい経済発展をとげています。その一方、貧困や健康管理面での問題などを抱えており、ファーストリテイリングは、グラミンユニクロを通じて、現地の課題解決に貢献することをめざしています。
アプローチ
グラミンユニクロは、バングラデシュの現地コミュニティの発展をめざしています。そのため、グラミンユニクロの服は、すべてバングラデシュで生産・販売され、収益のすべてが事業に再投資されています。現地雇用の創出と安心・安全な環境で働ける機会の提供を通じて、バングラデシュの人々の生活を豊かにしていきます。
①
従業員が安心して働ける職場環境の提供
従業員の健康・安全が守られ、安心して働ける職場環境を提供します。当社が模範となり、バングラデシュの働く環境を変えるリーディングカンパニーをめざします。②
取引先工場の従業員支援
グラミンユニクロで販売される商品は、すべてバングラデシュ国内の縫製工場で生産されています。取引先工場とともに労働環境を改善し、健康的な生活を営むための基礎教育機会を提供するなどして、工場の従業員が安心・安全に、長く働ける環境づくりを進めています。働きやすい職場環境を整えることで、現地雇用の拡大につなげていきます。
また、グラミンユニクロは、社会貢献活動として、現地の貧困層および災害の被災者に服などの支援活動を行っており、今年からは他の日系企業と連携し、支援の規模を拡大しています。また、グラミンユニクロ店舗では、利益の全額が支援に充てられるチャリティー商品を販売し、お客様とともに社会貢献を行っています。
グラミンユニクロのソーシャルビジネスモデル
グラミンユニクロは、生産から販売に至るすべての事業プロセスを、バングラデシュ国内で完結させています。現地で採用したスタッフが企画・デザインした商品を、現地工場で生産し、バングラデシュ国内の直営の16店舗(2021年8月現在)で販売しています。快適さを追求したカジュアルウエアやバングラデシュの伝統服を、現地の人々がお求めやすい価格で提供しています。その収益のすべては、事業に再投資しています。
