CONCEPT MESSAGE

WORK
地域に根ざした働き方「地域正社員」とは?

▲2015年に入社、地域正社員3年目を迎えた井戸奈津子(写真中央)

学びのきっかけとなった「旧・宝塚店」の新店オープン

まずは入社してすぐに新店のオープンを経験した率直な感想を教えてください。

オープン当日はあいにくの雨にもかかわらず、開店前から300人以上のお客さまにお並びいただき、とても驚きました。
以前勤務していた店舗の常連のお客さまにも声をかけていただきましたし、その日の店舗の売上が全国1位を記録したと知ったときはみんなで泣いてよろこんで、より結束力が強まったように思います。

しかし、実はその裏で大失態もありました。
ズボンのすそ上げを担当する補正のリーダーを任せていただいたのですが、これまでとは違う大型店の速いペースに思わずパニックになり、何もできなくなってしまって……。
他店舗から応援に来てくださったスタッフにフォローしていただいたことをよく覚えています。

私もそれはよく覚えています(笑)。

でも副店長がこう言っていましたよね。
「完璧に回してもらうために井戸さんに任せたのではなく、経験をしてもらいたかったんだよ」って。

▲宝塚歌劇場前店・店長 森山裕子

はい。そのときに「これは成長のチャンスだな」と感じました。

さっそく学びの機会を得たわけですね。

ところで今回の成功のカギは、地域に根ざした準備にあったと思います。
具体的にはどんな取り組みを行ったんですか?

宝塚歌劇場前店は歴史が古く、ベテランスタッフが中心のアットホームなお店です。

オープンまでの2ヵ月半はチラシ配布や先着の方にお渡しするためのお菓子のリサーチなど、チーム一丸となってひとつずつ取り組んでいきました。
地元出身スタッフの多さはうちの強みでもありますね。

当日は先着で宝塚ホテルの「ハードドーナツとカフェオレ」を配ったり、オープンから3日間は、ノベルティとして宝塚市立手塚治虫記念館限定の「鉄腕アトム立体パズル」をプレゼントしたりしました。

どちらも宝塚市民には馴染み深いものです。

▲宝塚歌劇場前店を含める西関西ブロック責任者、楠本将人

井戸さんは今いろいろな業務に携わっていると思うけれど、初めは何からスタートしましたか?

最初はレジや補正からです。

実は、研修のときにいただいたレジ打ち練習用の紙を拡大コピーして、自宅で練習していました(笑)。
学生時代にアルバイトをしたことがなかったので、「お金を扱うシーンで失敗をし、お客さまの信頼を失ってはいけない」という気持ちが強かったです。

それはすごい!

わたしも初耳です(笑)。

井戸さんがそこまで努力できる「原動力」はなんですか?

「『その職場にいてほしい人』になりたい」、そして「教えてくれた方に恩返ししたい」という二つの思いです。
だから店長や店長代行者、ベテランの方からいただく言葉は一言一句聞き漏らさないようにしています。

そういえば先日、図らずも自分が以前教わったことを新人スタッフに伝えていて、思わずハッとしました。

教えが繋がっていくのはユニクロの魅力ですよね。
長い年月をかけて考えられてきたオペレーションやユニクロのDNAを人に伝えていく、この文化をきちんと受け継いでいる店舗は今後もお客さまの期待に応えられると思います。

たしかに、「こうしたほうが、お客さまもわかりやすいよね」と、お客さま目線で教えてもらうことが多いです。

そのおかげで、業務を覚えるのに必死だった入社当時に比べ、今は「何のための作業か」という目的を考えながら行動するようになりました。
以前より判断力がついてきたように思います。

性別も年齢も関係ない「やればやるほど」成長できるユニクロの風土

僕は2000年に、アルバイトとして入社したのですが、ユニクロという会社にもっとも魅力を感じたのは、やればやるほど責任のある仕事を任せてもらえる完全実力主義という点でした。
現在、井戸さんがそう感じるシーンはありますか?

仕事の成果をきっちり認めてもらえる風土だと感じています。
たとえば最近CS(カスタマーサービス)チームのサブリーダーを任されたことは、私にとって非常に大きな変化です。
売り場の状況やスタッフとお客さまとの距離感など、これまで以上に注意して見る必要がありますが、これまでの自分の働きが評価されたのだと思うとやりがいを感じます。
楠本さんのおっしゃるとおり、本当に「やればやるほど」ですね。

井戸さんは本当にいいステップアップをしていますね。
店長より現場に出ることも多いと思うけど、「これなら店長以上にこなせるぞ」と自信がある業務は?

え~!(少し考えて)……店長や店長代行者と新人スタッフの双方をフォローすることでしょうか。
私はもともと何事に対しても気にしがちな性格なのですが、言い換えればこの性格が相手を気配りする原点となっています。
この性格を活かして、今チームの仲間がどのように感じているか、何を困っているのか常にアンテナを張り、チームのコミュニケーションが円滑になるようにフォローをしています。

一緒に働いていて、井戸さんの視野の広さに感心することは多いです。
たとえば商品整理をしているとき。
どうしても目の前の作業に集中してしまいがちですが、井戸さんは手を動かしながらもお客さまや売場、他のスタッフのことまでしっかり見てくれていますね。

小さなコミュニケーションエラーはES(従業員満足度)を低下させます。
お客さまを理解するのと同じくらいスタッフを理解することも大事。
正確に情報は伝達されているか、困っているスタッフはいないかなど、いつも気にしていますね。

では今後、挑戦してみたい業務は?

補正やCSなどのチームリーダーを経験したので、これからは時間帯責任者になることを目指しています。
全ての業務を高い水準で実施出来るようになり、チームのメンバーと一緒に良いお店づくりが出来る中心人物になっていきたいです。

スタッフもエリアマネージャーも目指す方向は同じ

ユニクロに魅力を感じるのは、たとえば服のリサイクル制度のように“世界と繋がっている“ところ。
グローバルに店舗を持つ会社で働けることは自分にとって誇りでもあります。
まずは宝塚のお客様に喜んでいただける店舗をつくること、そして将来的に世界へ挑戦したいと考えているのですが、今後どんなことを意識すればよいでしょうか。

井戸さんはまじめだから「こうあるべきだ」と自分を追い込んでしまいがちだけど、「チームとしてどうやったらできるか?」と考えてみたらどうでしょう。
チームワークを高めて仕事を進めるということは、世界中で通じる力だと思いますよ。

スタッフもエリアマネージャーも、たとえそれが部長であろうと「お客さまのために」というユニクロのスタンスは同じ。
必ずしも職階を意識することはないと思います。
携わり方は多少違うとしても、目指す方向は同じじゃないかな?焦らず、これから徐々にステップアップしていきましょう。

これまでは早く職階を上げていかなければ、と少し重荷に感じていたのですが、お二人の話を聞きホッとしました。

私も、入社3年目から職階が上がっていき責任が大きくなっていくことを、当時はプレッシャーに感じていました……(笑)。
しかし今では、井戸さんのようなスタッフと一緒に働けることがうれしいし、こういう人材を増やしていくことも自分の仕事だと思っています。
力がつけば業務の幅も自然と広がっていくもの。
「役職に就くことを目指す」というよりは自分がやりたいビジョンを大切にし、地域のお客様に貢献できるお店を目指していきましょう!