FAST RETAILING

業界の抱える課題を
ジーユーで解決する。
「数字」に基づく経営と、
「服」や「商売」を楽しむ。

Yutaka Kikuchi

SPECIAL 03

社員たちの「使命」と「実行」

ミッション・業務内容

大学を卒業し、商社に入社。アメリカのビジネススクールで経営学を学び、アパレルメーカーで取締役を務めるなど、輝かしい経歴を持つ菊地 豊だが、そんな彼が何より重視するのが現場であり、エモーション。利便性を提供するだけではなく、ファッションの力でワクワクを生みだす。このワクワクの創造こそが、お客様に新しい自分との出会いを提供するジーユーの醍醐味なのだと熱く語る。

会社を業界上位まで押し上げ、
すっかり有頂天になっていた。

30歳を目前に、はじめて「経営」の本質に直面、
何も答えられない自分に気がついた

ファッションが好き、商売が好き。この2つの好きを、世界を股に掛けて追求したい——。これが、当時私が商社に入社した理由でした。入社した当時のファッション業界は、コストが高く、ムダも多い上、企画も曖昧でした。そこで私はクライアント企業のために、製造拠点として中国だけでなく他の国々も開拓し、安く作れる生産体制を確立しました。結果、部署で一番の営業成績を残し、会社を業界上位に押し上げることができました。

ところが、そんな私をつかまえて、当時の本部長が言った言葉は今でも忘れられません。「お前は腕力で部下を支配しているだけで、マネジメントというものをちっともわかっていない。お前、経営とは何だと思う?」。私は恥ずかしながら30歳を目前に、はじめて「経営」ということの本質に直面し、何も答えられない自分に気がつきました。

以後、経営について自分なりに猛勉強し、アメリカのビジネススクールにも留学。初めのうちは周囲が話す英語がわからず、人生で初めて劣等感や疎外感を味わいました。そうした経験がその後の私にとって財産となりました。

トップダウンでもなく、ボトムアップでもなく、ミドルアップダウン

帰国後、私はクライアント企業のひとつであるアパレル企業に出向。任期内に出向先企業を黒字にすることができ、経営の楽しさ、奥深さを、身をもって学んだ濃密な期間となりました。任期満了を機に、出向先の会長から「将来を託したいから、商社を辞めてくれないか」と相談され、私は転籍を即決しました。

ここでひとつの転機が訪れました。それはカフェ事業を営むグループ企業の社長を兼務したことでした。繊維畑を歩んできた私にとって、飲食業は全くの初めて。どのようにリーダーシップを発揮すればよいのか、正直、戸惑いました。

そこで、私が取った行動はとにかく皆の意見を聞くことでした。皆の想い、やりたいことを整理して一定の方向性と大まかなアクションプランを考え、中堅メンバーへと共有する。中堅メンバーがそのプランをブラッシュアップさせながら実行へと移す。トップダウンでもなく、ボトムアップでもなく、ミドルアップダウンという経営手法。このマネジメントの仕方は、そのまま私の経営スタイルとして身に付いていくことになりました。

ファッションの力とは、
ある特定の人だけが楽しむものではない。

業界が抱える課題を解決できるのは
ファーストリテイリンググループであり、ジーユーだと考えていた

アパレル産業が注力すべき課題は、「グローバル」と「ファッション」です。

「グローバル」はもはや時代の要請です。利益の追求のみならず、リスクヘッジの観点からも、アパレル企業においてもグローバル戦略は必須です。

そして「ファッション」。「アパレル企業なのに、なぜ?」と思うかもしれませんが、ファッションというのはある特定の人の満足にだけ好影響を与えればそれでいいというような、そんな限定的で表層的なものではありません。発展途上国の人たちに対しても、ファッションを楽しめるようにすることができたら、その国にさらに活力を与えることができます。ファッションというのは、そうした大きな力を秘めているのです。

ファーストリテイリンググループの強みは、世界に影響を与え得るスケールとネームバリュー、そして人材。なかでもジーユーは、その強みを生かして安くいいものを作るだけでなく、そこにファッションという要素をきちんと加味していました。ファッションの力で世界中にワクワクやドキドキを与えようとしている。このような企業は、なかなかありません。

自社の商品価値を向上させる。
「適切な商品構成」「トレンド感」「マーケティング」、この3つを確実に遂行する

私が取り組んでいるのは、自社の商品価値向上のための戦略の実行です。具体的に言えば、「適切な商品構成」「トレンド感」そしてそれを伝える「マーケティング」、この3つを確実に遂行することです。

「適切な商品構成」においては、コアなカテゴリーの質を高めていくこと。そして、定番と流行の「比率」をきちんと割り出すことで、数字に基づいた利益コントロールを行う。

「トレンド感」については、ジーユーの真骨頂でもあります。グローバルにトレンドを追いかけ、商品開発に結びつけていくことが大事である一方、トレンドというのはときに曖昧です。そんな中、たとえばレギンスだったとしたら、そのレギンスを単品で提案するのではなく、ワンピースと組み合わせるといったスタイリング、商品群で魅せていくことが、ジーユーの存在意義だと私は考えています。

そして最後に「マーケティング」についていえば、要は「商品の特徴や特長をどうお客様に伝えるか」というのがポイント。もっと言えば、最初の段階からマーケティングを見越した商品開発をしていく必要があると言えます。

ワクワク、ドキドキを
掛け算する。

低価格のファッションを世界規模で提供する。
それができれば世界に対し、新しい自由を提供できる

これから私が長期的に取り組んでいきたいと思うのは、「ジーユーとは何か?」という本質的な部分の追求です。ワクワク、ドキドキを掛け算することでお客様や社員とco-creation(共創)を生み出し、低価格のファッションを世界規模で提供することへとつなげること。新しい自分に出会うキッカケを与えることで、その人に新しい人生を提供できるほどの力を持っています。それができれば発展途上の国々を含め、ジーユーは世界に対し、新しい自由、人生の自由を提供できると、私は信じています。

そして、すべての人に伝えたいのは、「学ぶ」ということに「遅すぎる」ことはないということ。ジーユーにはファッションから経営、そしてデジタル活用にいたるまで、広大な学びのフィールドが広がっています。各分野のスペシャリストたちが集結し、同じ目標、同じ夢に向かって、一致団結して邁進しています。これこそがジーユー最大の強みであり、ジーユーという会社の素晴らしさだと、私は考えています。

GU

菊地 豊

Yutaka Kikuchi

ファーストリテイリンググループ 執行役員
ジーユー グローバル商品本部 本部長

1995年商社に入社。在籍中にアメリカのビジネススクールに留学。2009年から3年間、アパレル企業に出向、そのまま同社に転籍。経営企画・管理本部担当取締役を務める傍ら、グループ企業の代表取締役社長を兼務。2017年にジーユーに入社し、経営企画部統括部長などを経て、2018年9月より現職。

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