CONCEPT MESSAGE

PEOPLE
自分が生きる時代や社会を良くするのは
他の誰でもない、
自分自身であるということ。

「『世界一になる』という夢を自分も一緒に実現したい」。いつしか私もそう考えるようになっていた。そして、思った。この夢に共感する仲間を増やしたい。

入社した一番の決め手は1枚のチラシだった。

私が就職活動をしていた当時、いろいろな企業が「完全実力主義」を唱えていました。私も本当に実力で勝負できるのであれば、そういう世界に飛び込み、自分を試してみたいと考えていました。そんな折、偶然手にしたのが1枚のチラシでした。ユニクロの新卒採用募集を呼びかけるものでしたが、目を引いたのは「完全実力主義」という文言と並び、まだ無名だったにもかかわらず「日本一を目指す」と記されていたことでした。

チラシの裏には、店長やスーパーバイザーとして活躍する人たちのコメントや写真が掲載されていました。20代にして、すでに経営者のように語るその発言内容と、生き生きと働く姿に、私は驚きを感じるとともに、一瞬にして心を鷲づかみにされました。私がユニクロに入社した一番の決め手は1枚のチラシだったのです。

しかも入社して驚かされたのは、チラシに書かれていたことは誇張ではなく、「日常」だったということです。そして入社後に私は、さらに驚かされることになりました。入社してまだ歳月が浅かったある日のこと。社長の柳井が突然、「われわれは世界一を目指す」と高らかに宣言しました。「日本一」への目標もまだ道半ばだったにもかかわらず、「世界一」という言葉を発したことに、私は強い衝撃を受けました。同時に、社長の言葉を信じたいとも思いました。

そして、数十年経った今、「世界一」というとてつもなく大きな目標にチャレンジすることは何よりもやりがいのあることだと思っています。そして、周囲にはその目標を共有し、苦楽を分かち合えるたくさんの仲間がいます。自分が社長の言葉に共感し本気になったように、夢に本気で挑める仲間を一人でも多く増やしたいです。

「経営者の一人」という自覚を持つようになる。お客様の期待を実現するのは自分。そのために自分で考え、自分で実行する。私にとって仕事は呼吸をするのと同じくらい自然な行為であり、日々の生活とは切り離すことのできない「人生そのもの」である。

会社が自分の夢を作ってくれた。

ファーストリテイリンググループに入社したことで、私の人生は大きく変わりました。会社が私の夢を作ってくれたといっても過言ではありません。入社して丸10年が過ぎた2012年、私は台湾営業責任者として現地に赴任することになりました。

海外事業の最前線で指揮を執り、「世界一」を本気で目指すようになって以降、私のなかにある変化が芽生えました。それは、「自分も経営者の一員である」という自覚です。ファーストリテイリンググループにとって、お客様の期待、社会の期待に応えることはとても大切なことです。もちろん、その意識はそれまでもありました。しかし、世界という舞台に出たことで「経営者の一人」という実感が強くなり、お客様の期待を実現するのは自分自身だとより強く意識するようになったのです。同時に、自分自身もファーストリテイリングに期待するグローバル市民の一員なのだと自覚しました。そして私にとっての仕事は、呼吸するのと同じくらい自然な行為となり、日々の生活とは切り離すことのできない、いわば自分の生きている証、人生そのものになりました。そこには、「服を通じて世の中をよくしたい」と純粋に考えている自分がいました。

私は台湾で働きながら、ユニクロのサービスが現地の人々に必要なものとして強く求められている光景を目の当たりにしました。FRグループには「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という夢があります。私は台湾事業を通じて「FRの夢は自分たちが実現しなければならないことであり、世界で望まれていることである」と確信するようになりました。そして、その使命感と自分の生活とが一体になったのです。

社長の柳井がことあるごとに「社員全員が経営者になりなさい」と語るのも、自分が生きる時代や社会を良くするのは他の誰でもない、自分自身であるということを自覚しなさいというメッセージなのだと自分なりに解釈しています。その発言に強く共感できるようになったことは、自分にとっての大きな変化でした。

ジーユーという組織そのものに、パラダイムシフトが起きようとしている。

私は2016年にジーユーに異動し、現在はジーユー台湾・香港・中国のCEOという役職を担い、ジーユーの副社長も務めています。今、強く感じていることは、「われわれはビジネス活動を通じて何を実現したいのか」「われわれだけがお客様に届けられる価値は何なのか」、この2点を世界水準にまで研ぎ澄ましていかない限り、お客様を喜ばせることもできないし、業績も成長しないということです。

というのも私は異動直後、ある人から「ユニクロはLifeWearですよね? では、ジーユーは何ですか?」と問われたことがありました。それに対し私は自信を持って明確に答えることができませんでした。さらに中国出店時に、市場関係者の間で交わされた冗談のような本当の話にも、衝撃を受けました。「グーって何?」「グーさんが作った、中国の新しいブランド?」

ユニクロ、そして競合ブランドとの違いは何なのか—。この答えを見つけられない限り、ジーユーの成長は難しいと私は考えています。しかし、強調しておきたいのは、これは決してネガティブな話ではないということ。現に私たちは今、「われわれは何者か?」という命題と真正面から向き合い、店舗スタッフから経営陣に至る全社員が、その答えを真剣に考えています。もともとフラットな組織だけに、課題の共有が組織の求心力をいっそう高め、社員のモチベーションもこれまでに以上に高いものとなっています。

考えてみれば、2000億円にものぼる企業の提供価値やブランドコンセプトを社員全員で熟考し、力を合わせて未来を作っていけることほど幸せなことはありません。徹底的なお客様視点、今の世の中のことを考え抜いた先に、自分たちが理想とする未来像を描いていく。こうして未来のジーユーを作れるからこそ、そこに可能性を感じながら仕事をすることができるし、働いていて楽しいのです。

副社長として実感しているのは、ジーユーという組織に今、さらなる飛躍へとつながるパラダイムシフトが起ころうとしていること。そして、その確かな手応えを社員全員が共有できているということです。

FRグループに入社すれば店長業務を通じ、グローバルに活躍できる経営者に成長できる。他方、本部業務においてマーケティング、マーチャンダイジング、財務・経理など、その分野のプロフェッショナルになることもできる。

スタッフも店長も副社長も、経営者であることに変わりはない。

現在の私の肩書きだけを見れば、組織人として大変な仕事をしている人のように思うかもしれませんが、当の本人に言わせると、その業務の本質は入社1年目で経験した店長職と何ら変わらないと感じています。従業員、お客様、地域社会に喜んでもらうために何をすべきかを常に考え行動することです。規模の大小、影響範囲が広いか狭いかの違いこそあれ、スタッフも店長も副社長も、経営者であるという点において変わりはないと実感しています。

それだけに「経営者にとって重要な資質は何ですか?」と問われれば、先ほど申し上げた通り、壮大な夢を描く力であり、同時にその夢に共感してくれる仲間、チームを作る力だと私は考えます。FRグループでいうなら、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という夢を掲げ、共感し、血の通った仲間たちとその夢の実現に向けて共に努力するということです。単純なように聞こえるかもしれませんが、夢を描き、チームを作るというのは絵空事や綺麗事などではなく、経営者としてどれだけ力を発揮できるか、さらに言えばたった一度きりの人生をどれだけ豊かにするか、その部分に決定的な影響を与えるものだと私は考えます。

「完全実力主義」の看板に嘘偽りはない。

FRグループは、本気で「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」考えています。現にユニクロは服という概念を超え、生活必需品として着実に世界に浸透しています。そしてジーユーもその後に続き、ファッションのインフラとなることをグローバルで実現すべく中国、台湾、香港と着実に実績を重ね、将来的には世界中に進出することも視野にとらえています。

こうした現実が示すように、FRグループに入社すれば、グローバルに活躍できる経営者に成長できます。他方、本部業務においてマーケティング、マーチャンダイジング、財務・経理など、その分野のプロフェッショナルになることも可能です。どちらの道を歩むにせよ、「完全実力主義」の看板に嘘偽りはありません。成果を出す人にはどんどんチャンスが回ってくる職場で働くやりがいを、私は多くの人に実感してもらいたいと願っています。

そして経営者として、これから入社されるみなさんにお約束したいのは、常に社員に「夢」を提供できる会社であり続けるということです。その「夢」が人を変え、人を育て、人生を豊かにしながら、自分の想像をはるかに超えた世界へと導いてくれるのだと思いますそれは、私自身のこれまでの足跡が示す通りです。