CONCEPT MESSAGE

PEOPLE
スタッフの「教育」とは、
企業内のオペレーションの一つではなく、
人の生き方や未来を変えることである。

「スタッフ一人ひとりの人生に寄り添う」
「深くコミュニケーションする」ことの大切さを。

店長の頃、学んだ大切なこと。

2008年に新卒で入社し、5年目で店長になりました。店舗にはアルバイト・パートのスタッフがたくさんいます。入社2年目には、「自分がスタッフをしっかり守らなきゃいけないんだ」というプレッシャーと責任を感じていました。自分が想像していた以上に、店舗の社員は「スタッフから頼りにされる存在」だったんです。私次第でユニクロで働くという経験が、プラスにもマイナスにもなる。それは大きなプレッシャーであると同時に、やりがいでもありました。気付けば、一緒に働いてくれているスタッフの存在そのものが、自分のモチベーションになっていったのです。ユニクロの店長は、経営者たることを大事にしています。経営者ならば当然、スタッフ一人ひとりと深くコミュニケーションを取り、その人生に寄り添っていきます。表面的な付き合いだけで終わってしまうのでは、本物のチームワークは生まれないし、あるべき姿ではないと思いました。職場の仲間に寄り添うことは、お客さまに寄り添うためにも大切なこと。一緒に働く人に興味を持てない人は、お客さまにも興味を持てません。まずは私自身が積極的にみんなと関わることでスタッフ同士の人間関係も深まり、それが接客レベルの向上につながっていく。そんなことを学びました。

海外で働く際に必要なものとは、「相手を受け入れて心の底から理解しようとする謙虚さ」と「自分の考えを努力して伝えようとする謙虚さ」。

これからグローバル展開を加速させ挑んでいく会社で働きたい。

就職活動時、「日本だけでなく世界中の人に受け入れられる会社こそが、本当にいいものを生み出せる会社だ」と思っていたのです。大手メーカーをはじめ、日本企業の中にはすでに世界で認められているグローバル企業がたくさんあります。でも私の場合は、すでに世界的なポジションを確立している会社ではなく、「これからグローバル展開を加速させ挑んでいく会社」がよかった。当時のFRは海外展開といってもアメリカやUK、中国ぐらいで、まだまだこれからという段階でした。実は、私は父親の仕事の都合で、小学生時代をインドネシアで過ごしました。いずれはインドネシアをはじめとした東南アジアに貢献したい。だからこそ、これから東南アジアに進出していくような企業への就職を希望していました。入社後、ユニクロがインドネシアに出店すると聞いた際には、そこに一から関わり、共につくり上げていきたかったんです。そしてインドネシアへの異動が決まりました。

海外で働く際に必要なものとは?

私は、海外で働くには「二つの謙虚さ」が大切だと思っています。一つは、「相手を受け入れて心の底から理解しようとする謙虚さ」。もう一つは「自分の考えを努力して伝えようとする謙虚さ」です。日本にいるときは、言葉が通じることに甘えて「これぐらいで分かってくれるだろう」と、曖昧なコミュニケーションをしていたことに海外に出て気づかされました。でもインドネシアでは、価値観の違う相手だからこそ、言葉をより正確に扱わないといけないと思うのです。現地の人たちは離れて暮らす親に毎日電話をするのが当たり前だし、身内の行事があれば休みを取って参加する。イスラム教徒が多い国なので、将来の夢を聞くと「両親をメッカに連れていきたい」と答える人も多いです。そんな風に文化的な背景も違う者同士なので、曖昧な言葉で伝えようとせず、しっかりインドネシア語を学び直して的確な言葉を探すように努力していました。それを怠っているのに「なぜ伝わらないんだ」と不満に思うのは自分勝手なことです。ちゃんと伝えるための準備をせずにコミュニケーションを図ることが、いかに傲慢なことか、インドネシアではそれを強く感じました。

世界で起きているさまざまな問題を解決していくために、日本でどのようなアクションを起こしていくべきなのか。「海外と日本をつないで新たな視点で発信できる」存在を目指していきたい。

「ただJoinするのではなく、一緒にBuildし、Leadして下さい。」

2014年からはFR-MICで勤務。そこでの仕事とは、教育機関として、FRやユニクロのことを全く知らない人に対してメッセージを発信し、自社のことを伝えていく仕事です。その上でスタッフの教育や新たな人材採用に携わっています。日本ではブランドの知名度がありますが、グローバルではまだまだです。だからこそ、一緒に働いてくれるスタッフにはユニクロのビジョンやミッション、思いを伝え、理解してもらうことが必要。自分の一言がブランドイメージにつながる、責任ある仕事だと思っています。インドネシアでもシンガポールでも大学生のエリート意識は強く、就職先として人気なのは今も、金融系や石油系など。そんな中でFRを志望してくれるのは、事業会社だからこその魅力である「お客さまとの接点を持つビジネスで自分を磨きたい」「将来は経営者を目指したい」といった強い向上心を持つ人たちです。そんな彼らに対して、「経営者との距離が近く、店長の意見で事業の方向性も決まる」という仕事のおもしろさを伝えるようにしています。これは日本でも同じですが、FRは自分次第でどんなことにも挑戦できます。チャンスが平等にあり、誰でも挑戦できる環境が用意されているということを伝えると、インドネシアやシンガポールの学生さんは目を輝かせて話を聞いてくれるんです。

今後、FR-MICでの仕事を通じて、実現していきたいこと。

FRを世界一の会社にしたいです。それを実現するために、仕事を通じてFR-MICが提供する価値を高めていきたいと思っています。自社の社員教育だけでなく、「人としての成長」にもつながるような働きかけをしていきたい。なかには「時間を守る」「約束したことを守る」といった仕事の基本を、これまでの人生で求められたことがなかった人もいます。インドネシア人のスタッフに「『ちゃんと時間を守ってください』と言われたのは人生で初めてでした」と言われたことは今でも印象的です。インドネシアやシンガポールで、教育と向き合い、「人の生き方や未来を変えることもある」ということを知りました。私たちのビジネスを成立させ、利益を出すための源泉は人。私は未来のFRを創るための仕事をしていると毎日実感しています。一人ひとりがユニクロで働くことを通して、人生の志を持てるような場所にしたいです。FRが世界一を目指すにあたり、教育を充実させていくことが欠かせないと思っています。そして、FRが世界一の会社になった後も、私の中では教育というテーマが続いていくと思っています。海外で感じたことを日本で暮らす人びとに伝えていきたい。世界で起きているさまざまな問題を解決していくために、日本でどのようなアクションを起こしていくべきなのか。仕事はもちろん、社会を構成する一人の人間としても、「海外と日本をつないで新たな視点で発信できる」存在を目指していきたいです。