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【Story】ビジネスとサステナビリティは両立できるのか。

サステナビリティとは、わたしたちの生き方である。

よい服とは、シンプルで、上質で、長く使える性能を持ち、あらゆる人の暮らしを豊かにできる服。資源を有効に使い、過剰な生産、余計な労働は生み出さない。サステナビリティとは、商品だけでなく、商売に関わる全てのものが体現していく経営のあり方。つまり、ビジネスそれ自体のあり方なのである。

「ビジネスそれ自体が、人々にとって本当に良いものになっているかどうか」企業が選ばれる1つの基準になってきたのではないだろうか。

「その選択は、本当に世の中を良くしているか」全ての個人が問われているのではないか。サステナブルを提供する企業の先に、サステナブルを実現する個人がいる。この循環こそ、持続可能な社会を創る。わたしたちは本気でそう信じている。サステナビリティとは、ビジネスそのものであり、未来を生きるわたしたちの生き方そのものなのだ。

妥協ゼロ。真のサステナビリティを追求した商品開発へ。

ユニクロのダウン。まさにこの商品こそ、我々のサステナビリティを体現している。ウルトラライトダウンに代表されるユニクロのダウン商品は、ヒートテック、エアリズムに並ぶヒット商品。既に勝ちパターンは知っていた。にも関わらず、商品開発チームは新たな挑戦に挑んでいた。貴重な天然資源であるダウン素材の循環利用。着なくなったダウン商品から、新しいダウンを。新たな資源は使わない。回収した服そのものを資源にするという、究極のサステナビリティ。

一見簡単そうに見えるこの取り組みが、商品開発チームの頭を悩ませた。なぜか。ダウンそれ自体は非常に軽く繊細な素材。手作業での解体が一般的だった。一方でユニクロのダウンは表地が薄く縫製も複雑。手作業だと時間もコストもかかってしまう。「無駄なものは一切生み出したくない」全員本気だった。

すぐに専用機械の開発に取り組んだ。東レ株式会社との協働開発により、手作業に比べて約50倍の速さでの処理を可能に。大規模かつスピーディな作業を実現した開発技術は、業界全体でも画期的だった。

これまで機能面にだけ注目されてきたヒット商品は、更に理想的「LifeWear」として生まれ変わった。真のサステナビリティを追求したダウンは、2020年秋に誕生。

お客様、社会、世界にとってサステナブルかどうか。それが、わたしたちの新たな基準。