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全商品リサイクル活動

最終更新日: 2017.03.31
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服の価値を最大限に活かすために

難民キャンプの風景ファーストリテイリンググループは、服を生産し、販売するだけではなく、ご使用後の服をお預かりし、リユース・リサイクルすることを通じて、服の価値を最後までむだなく活かすことも重要な責務と考えています。ユニクロとジーユーの店舗で両ブランドの服を回収。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)(※1)や各地のNGOとともに、難民をはじめ、服を必要としている人々に届ける「全商品リサイクル活動」を展開しています。

「全商品リサイクル活動」の歩みは2001年10月、ユニクロのフリースのリサイクルから始まりました。2006年に回収対象をユニクロで販売する全商品に拡大。2010年には、ジーユーでも活動を開始しました。さらに2011年からは海外にも活動を拡大しています。

活動を開始した当時は、おもな再利用方法として燃料化リサイクルを考えていましたが、UNHCRの協力を得て、難民・避難民への寄贈を実施。服のニーズの高さに加えて、回収した服の多くはまだ着られる状態であったことから、リサイクル中心からリユース中心へとシフトしました。回収した服は選別し、まだ着られる服(約90%)は、必要な数量や種類、届けられるルートを確認したうえで、難民などに寄贈。もう着られない服(約10%)は、燃料としてリサイクルしています。

2016年8月末現在、16の国や地域のユニクロ、ジーユー店舗で回収を行っています。累計回収点数は約5,433万点。これまでに、62の国や地域に約2,033万点の寄贈を実施しました。

また、従業員が現地を訪問し、現地の課題やニーズを体感することも重要だと考えています。従業員が難民キャンプなどで、服の寄贈とともに、服の配布状況を確認しているほか、人々の生活や服に対する要望について、直接話を聞く活動も継続的に実施。2016年度は、UNHCRとともに、ウガンダ、ルワンダ、ミャンマーなどの難民キャンプを訪問しました。

※1 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR):1950年に設立された国連の難民支援機関。難民・避難民を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に努めている。1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞。スイス・ジュネーブに本部を置き、世界各地で活動を展開している

ニーズに合わせて、多様な支援を実施

ドイツ

世界各地では難民や避難民だけではなく、妊産婦や乳幼児、都市型の生活困窮者など、服を必要としている人たちのニーズは急速に多様化しています。こうした社会的課題を解決するために、ファーストリテイリングはUNHCRだけではなく、各地のNGOなどと協働しています。

ドイツでは、2015年3月より、地元NGOのBerliner Stadtmissionと協働し、服の寄贈活動を行っています。

現在、ベルリン市内には120カ所を超える難民キャンプがあり、6万5,000名以上が避難生活を送っています。ベルリンに避難してくる難民数は、1日あたり500名以上。受け入れが間に合わず、新しいキャンプが次々と開設されている状況です。

2016年1月、ファーストリテイリングはこうした難民に対して、全商品リサイクル活動で回収した衣料を含む、5万点の冬服を寄贈しました。1月9日・10日の配布には、ユニクロドイツ事業のほか、英国、米国、フランス、日本のファーストリテイリンググループの従業員50名以上がボランティアとして参加。従業員たちは6カ所の難民センターを訪問し、そこで暮らす家族を中心に、ヒートテックなど暖かい衣料を届けました。またスムーズに届けられるよう、服を仕分けし、袋に詰める作業には、地元の物流業者GO! Warehouseにも協力いただきました。

9日・10日の大規模な配布活動以降も、数週間にわたって50カ所以上の難民キャンプへ寄贈を実施。寒さが厳しくなるなか、合計1万名の人々に、暖かい服を届けることができました。

回収強化プロジェクトの展開

1000万着のHELPポスター

「全商品リサイクル活動」の開始から10年目となる2015年、ファーストリテイリングは、活動を拡大し、服の回収を強化する「1000万着のHELP」プロジェクトを10月より開始しました。これは、深刻化する難民問題に対し、新たに1,000万着の服の回収・寄贈を目指すものです。

2015年10月に開始した「1,000万着のHELP」プロジェクトでは、2016年5月までに目標数を上回る1,281万着の衣料を回収。ユニクロが事業を展開する16の国と地域、日本国内の取引先企業112社、教育機関238校などの協力を得て、達成しました。そして2016年度は、合計1,490万着の服を回収することができました。

教育機関との連携

学校での衣料回収活動

子どもたちに、難民問題に関心をもってもらうため、教育機関と協働したプロジェクトを日本全国で行っています。2009年より、従業員が講師となって出張授業を実施する活動を開始。2013年からは本格的に取り組む全社プロジェクトとして展開しています。授業ではまず、難民の避難生活や服の役割について学びます。その後、子どもたちが主体となって、服の回収活動を体験。学習の最後には、従業員が難民キャンプを訪れ、服を寄贈している様子をまとめたフォトレポートが各学校に届けられ、服が現地でどのように役立てられているかを、子どもたちも確認します。

参加した子どもたちからは「これからは一着一着、大事に扱って、服だけではなく他の物も大切にしていきたい」「近所に小さい子がたくさんいるので、着られなくなった服を集めたい」などの声が聞かれ、国際問題への理解が深まるとともに、地域の方々と一緒に活動に取り組むことで、コミュニティへの貢献心が養われるといった教育効果が生まれています。2016年度は全国47都道府県から270校・約30,120人が参加し、約38万着の子ども服を集めることができました。

全商品リサイクル活動における衣料寄贈の実績

全商品リサイクル活動の詳細

回収方法

実施期間 いつでもお預かりしています(営業時間内)
回収場所 日本、韓国、英国、米国、フランス、中国、香港、台湾、シンガポール、
タイランド、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ロシア、ドイツ、ベルギー
のユニクロ、ジーユー店舗
回収方法 店頭のリサイクルボックスに入れていただくか、スタッフにお声がけください
対象商品 ユニクロ・ジーユーで販売した全商品

おもちいただく衣料について

・良い状態でお届けするために、ご家庭で洗濯したものをおもちください
・破れ、しみなどがあり、支援衣料として適さない場合でも回収させていただき、
 燃料化して最後まで活かします

「全商品リサイクル活動」の流れ

「全商品リサイクル活動」のフロー

これまでの回収点数推移

これまでの回収点数推移

衣料が果たす役割

衣料は、ただ着るということにとどまらず、さまざまな役割があります。私たちの活動が少しでも難民の人々などへの「服を着る喜び・幸せ・満足」につながればと願っています。

衣料の果たす役割

安全・衛生面 すり傷や切り傷を防ぎ、感染症の予防に役立ちます
防寒・防暑面 暑さ・寒さから身を守ります
教育機会 着る服がなく、学校に行けない子どもたちへの通学の動機づけとなります
尊厳 衣料は人間の尊厳を表し、自己表現の手段ともなります
女性の社会参加 難民キャンプでのコミュニティ活動に積極的に参加するきっかけになります
自立 コミュニティ活動への参加は、自立への第一歩となります
環境負荷低減 着なくなった衣料のリユースやリサイクル等により環境にやさしくします
生活の潤い 母国を離れ、慣れない土地で暮らす難民の人々などの生活に潤いを与えます

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