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労働環境モニタリング

最終更新日: 2017.03.31
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取引先工場と協働する労働環境モニタリング

取引先工場との取組み・目指す姿

取引先工場との取組みと目指す姿

ファーストリテイリンググループの労働環境モニタリングは、取引先工場とともに安心で安全な生産現場の労働環境を維持し、従業員の人権の尊重と満足度向上、工場経営の生産性と品質の向上といった、双方向に価値を生み出すための重要な取組みです。2004年にファーストリテイリングが制定した「生産パートナー向けのコードオブコンダクト(CoC)」を基準として、生産現場の労働環境を外部の専門機関が監査し、ファーストリテイリングが取引先工場に対して評価をフィードバック。改善が必要な工場については、サステナビリティ部が直接訪問し、現場で取引先工場とともに、問題の根本的原因の特定と、改善活動に取り組んでいます。2016年度の労働環境モニタリングの実施件数は、のべ901件です。

2015年度から、国際労働機関(ILO)と国際金融公社(IFC)の共同プログラム「ベターワーク」にも加盟しました。このプログラムは、複数ブランドによる縫製工場への監査や改善活動の重複を減らし、管理体制の強化に注力することで、労働環境を持続的に改善することを目指しています。

また、新規に取引を開始する工場を対象に「事前モニタリング」を実施しています。「事前モニタリング」によって、取引先工場が早期に改善活動に着手することで、取引開始後のモニタリングにおいて、指摘が減り、評価の向上につながっています。

労働環境モニタリングの仕組みを強化

労働環境モニタリングを、取引先工場とファーストリテイリングの双方にとって価値ある活動として展開していくためには、取引先工場と密なコミュニケーションを取りながら生産活動を行っている生産部とサステナビリティ部が一体となって、日常業務として主体的に適正な労働環境の実現に取り組む必要があります。そのために、サステナビリティ部が生産部に対して、定期的に研修を実施するなどしています。

また取引先工場の生産計画を確認する毎月の会議にサステナビリティ部も参加し、取引先工場が適正な労働環境を維持できるよう、発注量のモニタリングにも取り組んでいます。

労働環境モニタリングを素材工場にも導入

2004年より、一次取引先である縫製工場に対して実施してきた労働環境モニタリングを、2015年9月から、ユニクロの全生産量の70%を占める素材工場に対しても導入。素材工場では、労働環境および環境負荷に関するモニタリングを実施しています。

労働環境モニタリングの仕組み

労働環境モニタリングの仕組み

1. 事前モニタリング

事前モニタリングでは、その工場が取引を開始するのに適しているかどうかを判断します。定例モニタリングと同様の手順と基準で実施し、児童労働など特に重要な項目については重点的に確認します。

取引開始前モニタリング

2. 定例モニタリング

外部監査員が直接契約のある縫製工場を抜き打ちで訪問してモニタリングを行います。その後、外部監査員、またはサステナビリティ部が改善状況を確認するためのフォローアップモニタリングを実施します。モニタリングはオープニングミーティングに始まり、工場や食堂、寮など関連施設の視察、工場従業員へのインタビューや工場経営者との面談、必要書類の確認などを行います。最後にクロージングミーティングを開き、工場経営者に対してモニタリングで確認された指摘事項を説明し、改善に向けたコミットメントを得ています。

定例モニタリング

3. 工場評価制度

モニタリングの評価

モニタリングの結果はA~Eの5段階で評価されます。
モニタリングでB~D評価の指摘事項が確認された場合、サステナビリティ部は問題の根本原因の分析を行い、工場に対し適切な改善計画策定を促し、問題を解決できるよう支援します。工場が所定期限内に改善できなかった場合には、「企業取引倫理委員会」での審議を経て、取引の見直し(通常取引額に対する上限の設定)を行います。取引の見直しは、これまでに工場が実施した改善策を確認し、あわせて工場経営者の改善へのコミットメントや、当該工場の経営状態及び雇用状況なども考慮した上で決定します。
きわめて悪質で深刻な指摘事項があった工場はE評価となり、「企業取引倫理委員会」で取引の停止を含めた見直しが行われます。取引見直しとなった場合でも、工場に対し改善と再発防止策の実行を支援し、フォローアップモニタリングにて改善状況を確認します。
モニタリングにて指摘事項の改善が確認された場合には、通常の取引関係を再開します。

労働環境モニタリング結果(取引先工場の評価)

各生産事務所におけるサステナビリティ部の体制を強化したことから、指摘事項の改善がすすみ、A、Bの評価が増加、E評価となるケースも減少しました。また、事前モニタリング後のフォローアップも強化したため、D評価も前年から減少。C評価の工場では労働安全衛生に関連する指摘が最も多いことから、引き続き工場の管理体制強化を支援していきます。

ファーストリテイリンググループの労働環境モニタリング結果(2015年8月末時点)

労働環境モニタリング結果

2016年度に検出された結果の改善事例

2015年10月にバングラデシュの取引先工場で長時間勤務と残業代支払の問題が検出されました。9月に週当たり最大75時間となる長時間勤務があり、また管理体制の不備により残業代の支払いが遅延していました。

そこで、労働時間をFRの基準以内(週60時間以内)に管理することや、残業代を含む賃金を法定期限どおり支払うことの重要性について、改めて工場経営者と話し合い、改善に取り組むことに同意を得ました。工場経営者は、直ちに従業員に遅延分の残業代を支払い、また労働時間厳守のため、必要に応じて新規に従業員を雇用することも含めた、管理体制の見直しを実施。同工場は継続的に労働時間の短縮を進め、2016年8月現在、週当たりの労働時間を60時間以内に維持、午後7時以降の勤務も禁止としています。

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