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最終更新日: 2016.10.13

ファーストリテイリング 2016年8月期 決算サマリー

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績

グループ事業別業績

【決算ハイライト】

■2016年8月期の連結業績実績:通期は減益も、下期は業績回復により大幅な増益に転じる
・売上収益が1 兆7,864 億円、前期比6.2%増、営業利益は1,272 億円、同22.6%減、親会社の所有者に帰属する当期利益は480 億円、同56.3%減と増収減益
・その他費用に為替差損110 億円、J Brand 事業の減損損失138 億円、米国および国内ユニクロの店舗の減損損失および閉店に伴う除却損・閉店損の合計93 億円などを計上。また、円高により外貨建資産などの換算差額が減少し、金融費用に為替差損369 億円を計上。この結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は大幅な減益となる。
・通期の営業利益は減益となるも、下期6ヶ月間の営業利益は前年同期比94.3%増と大幅な増益に転じた。これは国内ユニクロ事業、海外ユニクロ事業が下期から売上が回復したことに加え、経費削減の効果によるもの。

■国内ユニクロ事業:粗利益率の改善、経費削減により、下期は大幅な増益に転じる
・売上収益は7,998 億円、前期比2.5%増、営業利益は1,024 億円、同12.6%減と増収減益。ただし、下期6ヶ月間の営業利益は同38.0%増と大幅な増益に転じる。
・下期は既存店売上高が同4.9%増と上期の1.9%減からプラスに転じる。「毎日お買い求めやすい価格」戦略の定着により、下期の売上総利益率は改善。また、経費削減の効果により、売上販管費比率も改善。

■海外ユニクロ事業:通期は増収減益も、下期は大幅な増益に転じる
・売上収益は 6,554 億円、前期比 8.6%増、営業利益は 374 億円、同 13.7%減と増収減益。ただし、下期6ヶ月間の営業利益は前年同期比15 倍と大幅な増益に転じる。下期の増益幅が大きかったエリアは、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)、東南アジア・オセアニア、欧州。
・米国は、下期にビジネスの改善が見られたものの、店舗の減損損失など一時的な損失を計上、通期の営業損失は前期比で拡大。
・2015年10月にはベルギー、2016年9月にはカナダへ初出店。

■グローバルブランド事業:J Brand 事業の減損損失を計上し、減益
・売上収益は 3,285 億円、前期比 11.3%増、営業利益は、J Brand 事業の減損損失 138 億円を計上したことなどから 95 億円、同 34.0%減と、増収減益。
・ジーユー事業は極めて好調。売上収益が 1,878 億円、前期比 32.7%増、営業利益が 222 億円、同 34.8%増と大幅な増収増益。
・セオリー事業の営業利益は増益、コントワー・デ・コトニエ事業、プリンセス タム・タム事業、J Brand 事業は赤字。

■2017年8月期の連結業績予想:
・2017年8月期の連結業績は、売上収益 1兆 8,500 億円、前期比 3.6%増、営業利益 1,750 億円、同 37.5%増、親会社の所有者に帰属する当期利益 1,000 億円、同 108.1%増を見込む。各セグメントでは、いずれも増収増益を見込む。
・1 株当たり年間配当金は、前期と同額の 350 円を予想。

業績概要

■国内ユニクロ事業:粗利益率の改善、経費削減により、下期は大幅な増益に転じる

国内ユニクロ事業の売上収益は 7,998 億円、前期比 2.5%増、営業利益は 1,024 億円、同 12.6%減と増収減益となりました。増収となったのは、既存店売上高が 0.9%増となったこと、Eコマース事業が 30.1%増と好調だったことによります。通期の売上総利益率は 1.4 ポイント低下、販管費比率は 0.5 ポイント増加したことから営業利益は同 12.6%の減益となりました。ただし、下期6ヶ月間では、営業利益は同 38.0%増と大幅な増益に転じています。下期はジョガーパンツ、スカンツ、ウィメンズのブラウスといったトレンドの新商品や、エアリズム素材やドライ素材を使ったスポーツキャンペーン商品が好調で、下期の既存店売上高は同 4.9%増となりました。また、「毎日お買い求めやすい価格」戦略の定着により、下期の売上総利益率は改善、また、経費削減の効果により、売上販管費比率も改善しました。

■海外ユニクロ事業:通期は増収減益も、下期は大幅な増益に転じる

海外ユニクロ事業の売上収益は 6,554億円、前期比 8.6%増、営業利益は 374 億円、同 13.7%減と増収減益となりました。ただし、下期6ヶ月間では、営業利益は前年同期比 15倍と大幅な増益に転じています。下期の増益幅が大きかったエリアは、グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)、東南アジア・オセアニア、欧州でした。
グレーターチャイナの通期の業績は、売上収益が 3,328 億円、前期比 9.3%増、営業利益が 365億円、同 5.5%減でした。グレーターチャイナも通期では減益となりましたが、下期は計画を上回る大幅な増益を達成しました。特に中国大陸では、第2四半期から既存店売上高が増収に転じたこと、経費削減の効果により、下期は大幅な増益となりました。また、東南アジア・オセアニア地区および欧州は、通期で増収増益を達成しています。
米国は、下期においてビジネスの改善が見られたものの、店舗の減損損失、除却損・閉店損など一時的な損失を合計で 74億円計上した結果、通期の営業損失は前期比で拡大する結果となりました。
なお、2015 年 10 月にはベルギーへ、2016 年9月にはカナダへ初出店を果たしたほか、2016 年3月には英国のグローバル旗艦店 311 オックスフォードストリート店をリニューアルオープン、2016 年9月には東南アジア初となるグローバル旗艦店オーチャード セントラル店をシンガポールにオープンしています。2016 年 8 月期末の海外ユニクロ事業全体の店舗数は 958 店舗に達し、前期末比 160 店舗の純増となりました。

■グローバルブランド事業:J Brand 事業の減損損失を計上し、減益

グローバルブランド事業の売上収益は 3,285 億円、前期比 11.3%増、営業利益は、J Brand 事業の減損損失 138億円を計上したことなどから 95 億円、同 34.0%減と、増収減益となりました。この秋、1 号店の出店から 10 周年を迎えるジーユー事業の業績は極めて好調で、通期の売上収益が 1,878 億円、前期比 32.7%増、営業利益が 222億円、同 34.8%増と大幅な増収増益となりました。ニット、スカンツ、ワイドパンツなどウィメンズのトレンド商品の販売が好調だったことから、既存店売上高は2桁増収となりました。2016 年 8 月期末のジーユーの店舗数は海外10 店舗を含めて 350 店舗に達し、前期末比 31 店舗の純増となりました。
また、セオリー事業の営業利益は増益、コントワー・デ・コトニエ事業は赤字、プリンセス タム・タム事業と J Brand 事業は赤字が継続しました。

■2017 年8月期の業績予想:すべてのセグメントで増収増益

2017年8月期の連結業績は、売上収益1兆8,500億円、前期比3.6%増、営業利益1,750億円、同37.5%増、税引前利益1,750億円、同93.9%増、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円、同108.1%増、基本的1株当たり当期利益は980.74円を見込んでおります。各セグメントでは、いずれも増収増益を見込んでいます。国内ユニクロ事業は、既存店+Eコマース売上高は約2.0%の増収を見込み、粗利益率は前年並み、経費削減で営業利益率は若干の改善を見込んでいます。海外ユニクロ事業は、引き続きグレーターチャイナ、東南アジア・オセアニアの増益が寄与し、カナダを含む北米事業も赤字が大幅に縮小することから営業利益は大幅な増益となる見込みです。グローバルブランド事業は、ジーユー事業が増収増益となることに加え、減損損失がなくなることから大幅な営業利益の増益を見込んでいます。2017年8月期末の店舗数は国内ユニクロで837店舗(フランチャイズ店含む)、海外ユニクロで1,104店舗、グローバルブランドで1,395店舗、合計3,336店舗を予想しています。
なお、1株当たり年間配当金は、中間配当金175円、期末配当金175円を合わせて350円、前期と同額の配当金を予想しております。

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