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最終更新日: 2016.07.14

ファーストリテイリング 2016年8月期 第3四半期決算サマリー

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績

グループ事業別業績

【決算ハイライト】2016年8月期第3四半期3ヶ月間は、増収増益を達成

■2016 年8月期の連結業績実績:第3四半期3ヶ月間では、国内、海外ユニクロの業績が回復
9ヶ月累計の売上収益は1 兆4,346 億円、前年同期比6.4%増、営業利益は1,458 億円、同23.0%減と 増収減益となりました。セグメント別では、グローバルブランド事業は増収増益を達成、国内ユニクロ事 業、海外ユニクロ事業は増収減益でした。税引前四半期利益は1,220 億円、同41.9%減の大幅な減益とな りましたが、これは5月末の為替レートが期首に比べて円高となったことにより為替差損を計上したこと によります。
ただし、第3四半期3ヶ月間の連結業績は、国内ユニクロ事業および海外ユニクロ事業の業績が回復し、 増収増益に転じたことから、連結売上収益は前年同期比6.2%増、営業利益は同18.6%増と、増収増益と なりました。

■国内ユニクロ事業: 第3四半期3ヶ月間は増収増益
第3四半期3ヶ月間は、増収増益に転じました。これは、トレンド商品、スポーツキャンペーン商品の販売が好調で、既存店売上高が増収となったこと、粗利益率が 2016 年春からの価格戦略の見直しにより改善したこと、売上販管費比率が経費削減対策の効果により改善したことによります。第4四半期は同様のトレンドが続き、下期は増収増益の見込みです。ただし、上期の減益幅が大きかったことから、通期の国内ユニクロ事業は増収減益となる見込みです。

■海外ユニクロ事業:第3四半期3ヶ月間は増収増益、グレーターチャイナが増益に転じる
第3四半期3ヶ月間は、増収増益を達成。グレーターチャイナは増益に転じ、東南アジア・オセアニア地区、欧州は引き続き増収増益、米国は、赤字が縮小しました。一方、韓国は減益が続いています。海外ユニクロ事業は、第4四半期も順調な業績が続く見込みで、下期は増収増益を見込んでいます。ただし、上期の減益幅が大きかったことから、通期では増収減益となる見込みです。

■グローバルブランド事業:増収増益、ジーユーが引き続き好調
第3四半期3ヶ月間は、増収増益を達成。ジーユー事業は、既存店売上高が2桁増収と、高い成長が続いています。セオリー事業は若干の増益、コントワー・デ・コトニエ事業は赤字幅が拡大、プリンセスタム・タム事業、J Brand 事業はほぼ前年並みの赤字となりました。第4四半期もジーユー事業の好調が続き、グローバルブランド事業の通期の事業利益は増益を見込んでいます。ただし、J Brand 事業の減損損失 150 億円の計上を見込んでいることから、営業利益は減益の予想です。

■2016 年8月期の連結業績予想:円高により、親会社の所有者に帰属する当期利益を減額修正
通期の売上収益は 1 兆 8,000 億円、前期比 7.0%増、営業利益は 1,200 億円、同 27.0%減と直近予想より変更しておりません。ただし、足元の円高の影響から、金融費用に発生する為替差損 370 億円を見込み、親会社の所有者に帰属する当期利益は 450 億円、同 59.1%減、EPS は 441.41 円へ減額修正いたしました。 1 株当たり年間配当金は、中間配当金 185 円を含み、年間配当金 350 円を予想しています。

業績概要

■国内ユニクロ事業:第3四半期3ヶ月間は増収増益

国内ユニクロ事業の第3四半期9ヶ月累計の売上収益は 6,454 億円(前年同期比 1.1%増)、営業利益は932 億円(同 18.1%減)と、増収減益となりました。ただし、第3四半期3ヶ月間では、売上収益は前年同期比 4.4%の増収、営業利益は同 19.7%の増益と、増収増益に転じております。ウィメンズ商品を中心にジョガーパンツ、スカンツといったトレンド商品の販売が好調だったことに加え、エアリズム素材やドライ素材を使ったスポーツキャンペーン商品の販売が好調だったことから既存店売上高は同 2.8%増とな っております。また、Eコマースの販売は同 40.6%増(売上構成比 5.5%)と引き続き好調に推移いたしました。収益面では、2016 年春からの価格戦略の見直しにより値引率が改善し、売上総利益率が同 0.9 ポイント増加いたしました。また、経費削減対策の効果により、売上販管費比率は同 1.2 ポイント改善いたしました。物流改革に伴う物流費は増加傾向にありますが、広告宣伝費、委託費などの経費を大幅に削減いたしました。5月期末の国内ユニクロの店舗数は 846 店舗(フランチャイズ店 39 店舗を含む)と、前年同期末比で2店舗増加しております。

■海外ユニクロ事業:第3四半期3ヶ月間は増収増益、グレーターチャイナが増益に転じる

海外ユニクロ事業の第3四半期9ヶ月累計の売上収益は 5,328 億円(前年同期比 10.6%増)、営業利益は422 億円(同 18.7%減)と、増収減益でした。ただし、第3四半期3ヶ月間では、売上収益は前年同期比 5.3%増、営業利益は同 41.1%増と増収増益を達成しております。グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)は増益に転じ、東南アジア・オセアニア地区(シンガポール・マレーシア・タイ・フィリピン・インドネシア・オーストラリア)、欧州(英国・フランス・ロシア・ドイツ・ベルギー)は引き続き増収増益、米国は赤字が縮小した一方で、韓国は減益が続きました。2016 年3月には、全面改装したグローバル旗艦店311 オックスフォードストリート店がオープンし、欧州全体におけるユニクロの知名度アップに貢献いたしました。米国では在庫調整が一巡したことにより粗利益率が改善、経費比率も改善するなど、経営の立て直しが進捗しております。韓国では引き続き景気のスローダウンの影響や競争激化により業績の苦戦が続きました。海外ユニクロ事業全体の5月期末の店舗数は 928 店舗、前年同期末比で 161 店舗増となりました。

■グローバルブランド事業:増収増益、ジーユーが引き続き好調

グローバルブランド事業の第3四半期9ヶ月累計の売上収益は 2,543 億円(前年同期比 12.6%増)、営業利益は 230 億円(同 16.5%増)と、増収増益となりました。また、第3四半期3ヶ月間でも、売上収益は前年同期比 12.0%増、営業利益は同 8.7%増と増収増益を達成しております。ジーユー事業は、スカンツ、ロングTなどのキャンペーン商品の販売が好調だったことから、既存店売上は二桁増収、高い成長が続いております。また、セオリー事業は若干の増益となりました。一方で、コントワー・デ・コトニエ事業は赤字幅が拡大し、プリンセスタム・タム事業、J Brand 事業はほぼ前年並みの赤字となりました。

■2016年8月期の業績予想:円高により、親会社の所有者に帰属する当期利益を減額修正

2016年8月期の連結業績予想につきましては、売上収益1兆8,000億円(前期比7.0%増)、営業利益1,200億円(同 27.0%減)と直近予想通りですが、親会社の所有者に帰属する当期利益 450 億円(同 59.1%減)と減額修正しました。これは、円高が進んだことにより、6月末の為替レート1ドル約 103 円を期末の為替レートの前提とし、金融収益・費用に発生する為替差損を 175 億円から 370 億円に変更したためです。
セグメント別の業績トレンドとしては、国内ユニクロ事業は、第4四半期も順調な業績が続き、下期は増収増益の見込みですが、上期の減益幅が大きかったことから、通期では増収減益となる見込みです。海外ユニクロ事業は、第4四半期にグレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア、欧州が増益となり、下期は増収増益の見込みですが、上期の減益幅が大きかったことから、通期では増収減益となる見込みです。グローバルブランド事業は、引き続きジーユー事業の好調により、通期の事業利益は増益となるものの、 J Brand 事業の減損損失 150 億円を見込んでいることから、営業利益は減益の見込みです。
なお、1株当たり年間配当金は、中間配当金185円を含み、年間配当金350円を予想しております。

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