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最終更新日: 2011.07.14

2011年8月期 第3四半期(2010年9月~2011年5月)決算サマリー 

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績
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【サマリー】3Qは減益となったものの、夏物販売好調で通期予想は達成の見込み

第3四半期3ヶ月間の連結業績は、売上高1,946億円、前年同期比3.5%増、営業利益225億円、同4.6%減となりました。同3ヶ月間の国内ユニクロ事業の営業利益は減益となりましたが、これは、震災や4月、5月の低温の影響で既存店売上高が同1.9%の減収となったほか、粗利益率が前年比で低下したことによります。一方、海外ユニクロ事業の3ヶ月間の業績は引き続き大幅な増収増益でした。グローバルブランド事業は、セオリー事業の好調な業績の寄与により、3ヶ月間では計画通り、前年並みの利益となりました。

国内ユニクロ事業の第3四半期の業績は、計画比で下ぶれとなっていますが、7月以降の気温の高まりに伴って夏物販売が好調に推移していること、特にスーパークールビズ関連商品が好調なことから、下期では計画通り、増収増益を達成する見込みです。

通期の連結業績は、売上高8,360億円、前期比2.6%増、営業利益1,215億円、同8.2%減、1株当り利益は589.38円を予想しています。事業部別の営業利益の予想としては、国内ユニクロ事業が1,090億円、同14.6%減、海外ユニクロ事業が100億円、同57.1%増、グローバルブランド事業が85億円、同8.3%増です。なお、配当金は、5月に実施した中間配当金95円とあわせて、1株当たり年間配当金180円を予想しています。

 国内ユニクロ事業

連結売上高の74%を占める国内ユニクロ事業の第3四半期9ヶ月間の売上高は4,821億円、前年同期比4.7%減、営業利益は910億円、同21.3%減と減収減益の結果となりました。そのうち、第3四半期3ヶ月間の売上高は1,400億円、同0.7%増、営業利益は207億円、同11.2%減でした。営業利益が減益となった理由は、第3四半期3ヶ月間の既存店売上高が、震災や4月、5月の低温の影響で同1.9%の減収となったほか、粗利益率が実質ベースで同3.0ポイント低下したことによります。春物の売価変更が増えたこと、綿花を中心に素材価格が高騰した影響により、粗利益率は計画に対しても低下しました。この結果、国内ユニクロ3ヶ月間の業績としては、計画に対して売上高で約30億円、営業利益で約10億円下回る結果となりました。

出店は、2010年10月には、日本初のグローバル旗艦店となる「ユニクロ 心斎橋店」をオープンして成功を収めたほか、東京、大阪などの都心部への大型店の出店を進めました。2011年3月には「ユニクロ 大丸梅田店」、4月には「ユニクロ 立川高島屋店」といった百貨店立地にも次々と大型店を出店しました。2011年5月末の店舗数は842店舗(FC店21店舗含む)に達し、このうち大型店は128店舗となっています。なお、前年期末から9ヶ月間の直営店の出店数は56店舗、大型化のためのスクラップ&ビルドにより23店舗を閉店、フランチャイズ店への転換1店舗でした。

商品開発面では、お客様の潜在的なニーズに応えるべく、素材メーカーとの開発体制をさらに強化し、秋冬シーズンには、ヒートテック、ウルトラライトダウンなどを、また春夏シーズンにはサラファイン、シルキードライ、ブラトップ、スタイルアップインナーといった機能性が高い商品を開発し、需要を拡大しました。2011年8月期におけるヒートテックの販売数量は7,000万枚(海外ユニクロでの販売数量含む)、夏の機能性インナー(サラファイン、シルキードライ、スタイルアップインナー)は3,600万枚と、前年比で大幅増となっています。

2011年8月通期の国内ユニクロ事業の売上高は6,080億円、前年比1.2%減、営業利益1,090億円、同14.6%減の見込みです。第3四半期の業績は計画に対して下ぶれとなっていますが、7月以降の気温の高まりに伴って、夏物販売が好調に推移していること、特にスーパークールビズ関連商品が好調なことから、下期では前年同期比で増収増益を達成する見込みです。

 海外ユニクロ事業

海外ユニクロ事業の第3四半期3ヶ月間の業績は、引き続き大幅な増収増益を達成しました。特にアジア地区における出店が進んでおり、中国・香港、韓国、台湾、シンガポール、マレーシアでは前期末からの9ヶ月間で店舗数が34店舗増え、5月末には152店舗まで店舗網が拡大しました。また、アジア地区の各国では既存店売上高の二桁増収が続いています。2010年10月にオープンした台湾1号店の売上高は計画を大幅に上回っており、台湾ユニクロは初年度黒字の見込みです。また台湾では、2011年9月にグローバル旗艦店「台北 明曜百貨店」をオープンする予定です。アジア地区における新規国への出店としては、2010年11月にマレーシアへ進出したのに続き、2011年9月にはタイへ1号店をオープンする予定です。

米国では、グローバル旗艦店「ニューヨーク ソーホー店」の二桁増収が続いており、好調です。2011年秋には「ニューヨーク 5番街店」(グローバル旗艦店)、「ニューヨーク 34丁目店」(メガストア)のオープンを予定しており、米国市場におけるユニクロブランドのさらなる確立をめざしています。この第3四半期では、フランスのグローバル旗艦店「パリ オペラ店」が計画通り好調に業績を伸ばした一方で、英国、ロシアの業績は引き続き計画を下回りました。

2011年8月通期の海外ユニクロ事業の売上高は1,000億円、前年比37.4%増、営業利益100億円、同57.1%、期末の店舗数は176店舗、同40店舗増の予定です。

 グローバルブランド事業

グローバルブランド事業の第3四半期3ヶ月間の業績はほぼ計画通りでした。 2011年8月通期では売上高1,250億円、前年比0.2%減、営業利益85億円、同8.3%増を見込んでいます。セオリー事業は米国を中心に計画を上回る好調な業績が続いています。日本のセオリー事業は震災の影響がありましたが、第3四半期3ヶ月間ではほぼ前年並みの売上高と営業利益を達成しました。コントワー・デ・コトニエ事業の第3四半期3ヶ月間の業績は計画を下回り、通期では減益を予想しています。

ジーユー事業については、2010年10月に「ジーユー 心斎橋店」、2011年4月には「ジーユー 池袋東口店」といった旗艦店2店舗を出店したことにより、ジーユーブランドの知名度が上がり、4月から既存店売上高は増収に転じました。ただし、旗艦店のオープンコスト負担により、ジーユー事業の今期の営業利益は減益を見込んでいます。

 2011年8月期の業績予想

通期の連結業績は、売上高8,360億円、前期比2.6%増、営業利益1,215億円、同8.2%減、当期純利益600億円、同2.7%減、1株当り利益589.38円を予想しています。これは、4月7日に発表した直近予想の数値から変更ありません。なお、配当金は、既に実施した中間配当金95円とあわせて、1株当たり年間配当金180円を予想しています。

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 震災の影響と支援活動について

3月の東日本大震災直後にユニクロ160店舗、ジーユー14店舗で一時的に営業を停止しましたが、この店舗の多くは翌日に営業を再開し、3月末の一時閉店店舗はユニクロ14店舗、ジーユー6店舗でした。7月14日現在、ユニクロ4店舗のみが一時閉店しており、このうち2店舗は近々に営業再開の予定です。なお、第3四半期に震災関連として特別損失7.9億円を計上しています。

ファーストリテイリンググループでは、東日本大震災の被災地へヒートテック、フリース、肌着類、タオル類など7億円相当(約85万枚)の支援物資を寄贈し、社員がボランティアとして現地に赴き、NPOと協働して物資の配布をしました。また、当社グループからの義援金2億円、ユニクロ・ジーユーの店頭での募金活動によるお客様からの義援金(2011年5月末現在 約2億4千万円)を日本赤十字社および、復興支援活動に取り組むNPO団体に寄付しています。なお、世界の著名人からの応援メッセージをデザインした「SAVE JAPAN」のTシャツを世界中のユニクロ店舗で販売し、その利益の一部約1.3億円を日本赤十字社に寄付(6月末実施)したほか、東日本大震災遺児育英資金の「桃・柿育英会」へ約2億円の寄付を予定しています。

 決算説明会の資料についてはこちらをご参照ください。

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