HOME > IR情報 > IRニュース > 2008年8月期 本決算を発表(決算サマリー)

IRニュース

最終更新日: 2008.10.09

2008年8月期 本決算を発表(決算サマリー)

株式会社ファーストリテイリング
PDF ( 19KB )
to English page

連結業績
474qsummary.jpg

【サマリー】2008年8月期 は大幅な増益を達成

2008年8月期の業績は売上高5,864億円、前期比11.7%増収、営業利益は874億円、前期比34.7%増、当期純利益435億円、前期比37.0%増と増収増益の決算となりました。

主力の国内ユニクロ事業は、順調な売上と値引販売コントロールによる売上高総利益率の改善、経費コントロールにより大幅な増益を達成することができました。海外ユニクロ事業は、中国・香港・韓国といったアジア地区での業績が順調に拡大したことと、米国ユニクロの収益改善により、事業全体として通期で初めて黒字となりました。国内関連事業ではキャビンが営業黒字を達成しました。一方、コントワー・デ・コトニエ事業およびプリンセス タム・タム事業を営むグローバルブランド事業では、欧州景気悪化の影響で、下期から業績は調整局面にあります。2008年8月期の1株当り年間配当金は、期末配当金65円を含み130円を予定しております。

2009年8月期の業績予想は売上高6,200億円、前期比5.7%増、営業利益930億円、前期比6.3%増、1株当たり利益は471.28円を予想しております。国内ユニクロ事業が引き続き、増収増益の予想であることと、海外ユニクロの黒字拡大、国内関連事業の赤字縮小により増収増益を予想しています。2009年8月期の1株当たり年間配当金は中間配当金75円を含み150円と増配を予想しております。

 国内ユニクロ事業

連結売上高の約8割を占める国内ユニクロ事業の2008年8月期売上高は8.9%増収、営業利益は864億円、前期比35.0%の大幅増益を達成しました。既存店ベースの売上高が前期比2.9%増と好調に推移したことと、ユニクロ直営店が前年期末比で10店舗純増したことが増収に寄与しました。2008年8月期末の直営店数は740店舗となっております(フランチャイズ店含む店舗数は、749店舗)。今期は、営業、マーチャンダイザー、在庫コントロールなど各部署が、「利益を最大化させる」ことに集中して値引き販売のコントロールを強化したことで、売上高総利益率は48.5%と前期比で3.1ポイントと大幅に改善しました。また、期を通じて売上高が順調に推移したことによる在庫処分が少なかったこと、シーズンの立ち上げを早めたことも粗利益率改善につながっています。

経費面でも、店舗での作業効率が改善したことや、地域限定正社員の登用によりスタッフの採用・育成に要する時間が短縮されたことなどから、売上高人件費比率を前期比で0.5ポイント改善することができました。また、ボトムスキャンペーン、ブラトップキャンペーンなどキャンペーンによる販売促進により客数を増やしながら、売上高に対する広告宣伝費の比率は0.3ポイント改善することができました。

2009年8月期の国内ユニクロ事業は、500坪規模の大型店の出店を進め、通期の大型店出店は24店舗、期末の直営店は19店舗の純増を予定しています。同時に2008年8月期と同様に柔軟な生産調整と値引き販売のコントロールを進めることで、売上高総利益率はほぼ前期並みを確保する見込みです。国内消費環境は厳しい状況が予想されますが、画期的な商品開発を進めるとともに、キャンペーンを中心とした販促活動をさらに強化していく予定です。2009年8月期の国内ユニクロの売上高は4,820億円(前期比4.3%増収)、営業利益は900億円(前期比4.2%増益)の増収増益を見込んでおります。

 海外ユニクロ事業

2008年8月期の海外ユニクロ事業の売上高は293億円と、前期比で約7割の増収となりました。英国では2007年11月にオープンしたロンドン、オックスフォードストリートのグローバル旗艦店出店コストにより赤字でしたが、アジア地区(中国・香港・韓国)の売上高は順調に拡大したこと、米国ユニクロの採算性が大幅に改善したことから、海外ユニクロ事業としては初めて年間で営業黒字を達成することができました。2006年11月にオープンしたニューヨークSOHOグローバル旗艦店は順調に売上を伸ばし、米国ユニクロもほぼ黒字化することができました。

2009年8月期の海外ユニクロ事業は、引き続き中国、香港、韓国などのアジア地区で積極的な出店を進める予定です。2009年春にはシンガポール1号店のオープンを計画しており、アジア地区の店舗数は倍増(期末店舗数78店舗)の予定です。英国のグローバル旗艦店の採算改善も見込まれることなどから、2009年8月期の海外ユニクロ事業の売上高は410億円、営業利益は10億円の見込みです。なお、2009年秋にはパリ・オペラ地区にグローバル旗艦店をオープンする予定です。

 国内関連事業

2008年8月期の国内関連事業にはほぼ計画通りの業績となりました。事業改革を進めてきたキャビンでは通期で営業黒字を達成できました。ジーユーの業績はほぼ計画通りに推移し、ワンゾーンでは不採算店のスクラップを進めたことなどから赤字幅を削減できましたが、同じ靴業態のビューカンパニー(下期から連結子会社)の業績は計画未達となりました。

2009年8月期の国内関連事業は売上高500億円、営業損失は10億円にまで縮小する見込みです。キャビンは引き続き、ザジやアンラシーネといった主力ブランドへ経営資源を集中し、黒字幅を拡大させる計画です。また、2008年9月1日に、ジーユー、ワンゾーン、ビューカンパニーの3社は経営統合を実施しGOVリテイリングとして運営を開始し、より一層の経営改革を進めます。具体的には、それまで3社別々に行ってきた本部機能の共通化を進めるとともに、グループでの生産・仕入の共同化をすることにより原価低減を図り、赤字幅は前期に比べて半減を目指しています。

 グローバルブランド事業

2008年8月期のグローバルブランド事業は、下期より欧州景気悪化の影響を受け、業績は調整局面にあります。コントワー・デ・コトニエ事業は売上未達により減益、プリンセス タム・タム事業はほぼ計画通りの利益を達成し、グローバルブランド事業全体としては、売上高437億円、営業利益77億円を計上しました。

2009年8月期は、欧州の景気減速から、新規出店を抑制し、経費の抑制を図る計画ですが、グローバルブランド事業全体では増収減益の見込みです。

 2009年8月期の業績予想

2009年8月期の業績予想は売上高6,200億円、前期比5.7%増、営業利益930億円、前期比6.3%増、1株当たり利益は471.28円を予想しております。国内ユニクロ事業が引き続き、増収増益の予想であることと、海外ユニクロの黒字拡大、国内関連事業の赤字縮小により増収増益を予想しています。2009年8月期の1株当たり年間配当金は中間配当金75円を含み、150円と増配を予想しております。

 決算説明会の資料についてはこちらをご参照ください。

ページトップへ