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最終更新日: 2007.10.11

2007年8月期 決算を発表(決算サマリー)

株式会社ファーストリテイリング
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連結業績
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【サマリー】 2007年8月期 は増収減益

2007年8月期の業績は売上高5,252億円、前期比17.0%増収、営業利益は649億円、前期比7.7%減、当期純利益317億円、前期比21.4%減と増収増益の決算となりました。

主力の国内ユニクロ事業は、店舗数の増加と既存店売上高が伸びたことにより増収となったものの、天候要因などによる上期の在庫処分が響き、売上高総利益率が前年比で低下したこと、事業成長に向けて人件費などの経費が増えたことにより減益となりました。海外ユニクロ事業はニューヨークや上海にオープンした旗艦店、大型店が成功を収め、中国、香港、韓国においては黒字となったことから、赤字幅は縮小しました。一方、国内関連事業ではキャビン、新規事業のジーユー、ワンゾーンが赤字となっております。グローバルブランド事業ではコントワー・デ・コトニエ事業とプリンセス タム・タム事業が引き続き順調な拡大を続けております。なお、1株当たり年間配当金は期末配当金60円を含み、130円を予定しております。

 2008年8月期の業績予想は売上高5,700億円、前期比8.5%増、営業利益728億円、前期比12.1%増、1株当たり利益は380.95円を予想しております。1株当たり年間配当金は130円を予想しております。

 国内ユニクロ事業

連結売上高の約81%を占める国内ユニクロ事業の2007年8月期は7.9%増収となりましたが、営業利益は640億円、前期比7.1%の減益となりました。売上高につきましては、既存店ベースの売上高が前期比1.4%増、ユニクロ直営店が前年期末比で27店舗増加したことが増収に寄与しました。2007年8月期末の直営店数は730店舗となっております。(フランチャイズ店含む: 748店舗)しかし、上期は暖冬により冬物在庫処分が増えたことで売上高総利益率が前年同期比で2ポイント低下したこと、下期は売上高総利益率コントロールを実施したものの、前年並みの水準にとどまったことから、通期の売上高総利益率は前年比1.1ポイント低下しました。また、成長のための採用拡大などによる人件費増に加え、ブランディングの強化のための広告宣伝・販促費等のコスト増により減益となりました。

2008年8月期の国内ユニクロ事業は、500坪規模の大型店を成長エンジンと位置づけ、年間40店舗を出店し、スクラップ&ビルドを進めることで、直営店は37店の純増を予定しております。同時に、経営計画の一層の精緻化を図り、需要予測や販売動向に応じた、より柔軟な生産調整と売価変更のコントロールによって売上高総利益率を改善させる予定です。また、費用対効果をふまえたローコスト経営を引き続き推進していきます。2008年8月期は売上高4,480億円(前期比5.5%増収)、営業利益は710億円(前期比10.9%増益)の増収増益を見込んでおります。

 海外ユニクロ事業

2007年8月期の海外ユニクロ事業の売上高は169億円と前期にくらべほぼ倍増いたしました。米国、英国ではグローバル旗艦店関連のコストにより赤字となっておりますが、アジア(中国・香港・韓国)では売上高は順調に拡大し、黒字を達成しています。

海外ユニクロは、ユニクロの知名度を高め、ブランド力を強化するために「旗艦店戦略」に転換しており、2006年11月にオープンしたニューヨークのグローバル旗艦店(売場面積約1000坪)は成功を収めております。これらに続き、2007年11月にはロンドンのオックスフォードストリートにグローバル旗艦店をオープンする予定です。また、同年12月にはパリのラ・デファンスにフランスでの第1号店をアンテナショップとしてオープンすることを予定しており、パリにおけるグローバル旗艦店オープンに向けての準備を開始します。2008年8月期の海外ユニクロ事業の売上高は300億円、営業損失は4億円へ縮小の予定です。

 国内関連事業

2007年8月期の国内関連事業にはキャビンやジーユーが加わったことにより売上高は460億円となりましたが、赤字幅は拡大しました。キャビンは夏物商戦がふるわず、若干の赤字となりました。新規事業のジーユーは50店舗の出店を完了したものの、客数が伸び悩み、創業赤字を計上しています。靴事業のワンゾーンは厳しい競争環境の中、店舗オペレーションの標準化、自社企画商品の強化など進めてきましたが、売上げを回復することができず、赤字が続いています。また、2006年11月には婦人靴専門店を展開する株式会社ビューカンパニー(JASDAQ上場)の第三者割当増資を引き受け、持分法適用の関連会社といたしました。

2008年8月期の国内関連事業は売上高470億円、営業損失は縮小する見込みです。キャビンは今期よりブランド統廃合を含めた抜本的な改革に着手し、黒字化をめざします。ジーユーとワンゾーンは1店舗あたりの売上げを改善させると同時に、本部のスリム化による経費減により、営業損失を半減させる計画です。

 グローバルブランド事業

2007年8月期のグローバルブランド事業は、欧州でフレンチカジュアルブランドを展開するコントワー・デ・コトニエ事業と、フランスの代表的なランジェリーブランドを展開するプリンセス タム・タム事業が引き続き好調に推移したことで、売上高367億円、営業利益72億円を計上しております。

2008年8月期はコントワー・デ・コトニエ事業がフランス以外のヨーロッパ各国への積極的な出店をすすめること、また、プリンセス タム・タム事業もフランス市場での基盤を強化することにより増収、増益を予想しています。

 2008年8月期の業績予想

2008年8月期の業績予想は売上高5,700億円、前期比8.5%増、営業利益728億円、前期比12.1%増、1株当たり利益は380.95円を見込んでおります。1株当たり年間配当金は130円を予想しております。

 決算説明会の資料についてはこちらをご参照ください。