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最終更新日: 2007.01.11

2007年8月期第1四半期の決算を発表(決算サマリー)

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株式会社ファーストリテイリング

連結業績

(単位 : 億円)

2006年8月期
第1四半期
実績
2007年8月期
第1四半期
実 績
(前年
同期比)
通期
予 想
(前年
同期比)
売上高 1,205 1,450 (+20.3%) 5,325 (+18.6%)
売上総利益 577 689 (+19.4%) 2,562 (+20.6%)
(売上比) 47.9% 47.5% (▲0.4p) 48.1%
販管費 338 438 (+29.4%) 1,804 (+27.0%)
(売上比) 28.1% 30.2% (+2.1p) 33.9%
営業利益 238 250 (+5.2%) 758 (+7.7%)
(売上比) 19.8% 17.3% (▲2.5p) 14.2%
経常利益 247 258 (+4.5%) 764 (+4.5%)
(売上比) 20.6% 17.9% (▲2.7p) 14.3%
当期純利益 138 141 (+2.2%) 410 (+1.4%)
(売上比) 11.5% 9.8% (▲1.7p) 7.7%

【サマリー】2007年8月期第1四半期 増収増益を達成
2007年8月期の第1四半期(2006年9月~11月)の業績は売上高1,450億円、前年同期比20.3%増、営業利益250億円、同5.2%増、当期純利益141億円、同2.2%増と増収増益を達成いたしました。

売上高が二桁増収となった背景としては、主力の国内ユニクロ事業(㈱ユニクロ)の増収、キャビン、プティ ヴィクルといった新規連結子会社の寄与などによるものです。利益面では新規連結子会社が増えたことによる経費増やユニクロのニューヨーク・グローバル旗艦店の出店コスト、新規事業ジーユーの立ち上げ関連経費、のれん償却費増などがありましたが、国内ユニクロの増益や、エフアール・フランスが引き続き増益となったことにより、連結の営業利益は5.2%増益となりました。

しかし、国内ユニクロ事業の売上高総利益率が計画以上に低下していること、12月の既存店売上高が減収になったことから、国内ユニクロ事業(㈱ユニクロ)の中間期の業績修正を行っております。また、連結子会社のジーユー、エフアール・フランス、ワンゾーン、キャビンの業績見通しを修正し、ファーストリテイリング連結業績予想も修正しております。2007年8月期の中間期の連結売上高は2,820億円、前年同期比18.2%増、営業利益442億円、同2.9%減とし、通期では、売上高5,325億円、前期比18.6%増、営業利益758億円、前期比7.7%増へ修正いたしました。

 第1四半期の国内ユニクロ事業は10.9%増収、営業利益は3.1%増
連結売上高の約84%を占める国内ユニクロ事業(㈱ユニクロ)の2007年8月期第1四半期は前年同期比10.9%の増収となりました。既存店ベースの売上高が同4.3%増とプラスになったこと、ユニクロ直営店が2005年11月末比で33店舗増加したこと(11月期末直営店:714店舗、含むフランチャイズ店:732店舗)、売場面積500坪規模の大型店を中心とする新店の売上が順調に推移したことによるものです。既存店売上高が前年比で4.3%と増収となった要因は、9月、11月の客数が増えたことにより、第1四半期の客数が4.2%増と大幅に伸びたことです。9月はスキニーボトムスを中心としたキャンペーンが奏功し、11月は値引き販売を実施したたことにより、客数を増やすことができました。
国内ユニクロ事業の売上高は順調に伸ばすことができましたが、売上高総利益率は、当初計画になかった「まとめ買いセール」などの値引き販売や、動きの悪かった商品の値引き販売による処分を早めに進めた結果、45.7%と前年同期比で1.6ポイント低下しました。このため、第1四半期の国内ユニクロ事業(㈱ユニクロ)の営業利益は前年同期比3.1%の増益にとどまっております。

 国内ユニクロ事業の中間期業績の見直し
国内ユニクロ(㈱ユニクロ)事業の第1四半期の売上高総利益率が計画を下回ったこと、12月の国内ユニクロの既存店売上高が前年比3.3%減収になったことをふまえ、中間期の業績の見直しをいたしました。中間期の売上高総利益率の予想は45.3%(前年同期比1.2ポイントダウン)に修正し、中間期の営業利益予想を421億円(前年同期比2.6%減)といたしました。

 海外ユニクロ事業
海外ユニクロの第1四半期の業績については、ほぼ計画通りの推移となっております。
2006年11月10日にニューヨーク・ソーホー地区で1000坪のグローバル旗艦店をオープンし、ユニクロブランドの知名度をグローバル市場で高めることに成功いたしました。ソーホー旗艦店は順調な売上を達成しております。英国ではオックスフォード店をリニューアル増床(2006年10月)、中国では上海の浦東(プートン)地区に700坪の旗艦店をオープン(12月)しております。

 グループ事業
新規事業であるジーユーは、2006年10月13日に第1号店をオープンし、11月末までに19店舗、12月末までに上期計画の25店舗の出店を完了いたしました。売上高は客数が想定を下回ったことから、計画未達となっております。直近の業績結果をふまえ、通期の業績予想を減額修正すると同時に、経費予算の削減を実施する計画です。また、商品構成についてはウィメンズ商品の構成比を高める一方で、低価格商品やファッション商品を強化することで、同業他社とのさらなる差別化をはかる計画です。

フランス事業は主力の「コントワー・デ・コトニエ事業」とランジェリーの「プリンセス タム・タム事業」が好調な業績を維持しており、エフアール・フランスの第1四半期の業績は売上高85億円、営業利益21億円となりました。「コントワー・デ・コトニエ事業」の第1四半期の既存店売上高は前年比20%増と期初予想を上回るペースとなっております。売上が好調だった理由としては、追加増産をスムーズに行うクイックレスポンスの仕組みが機能していること、新チーフデザイナーによる2006年秋冬シーズンのコレクションが好評であったことがあげられます。今後は、フランス事業の好調を維持しながら、その他ヨーロッパ諸国や日本などの店舗網を拡大し、グローバルブランドを目指す計画です。エフアール・フランスの通期の業績見通しは増額修正しております。

ワンゾーンの第1四半期の業績は、靴業界の厳しい価格競争により値引き幅が拡大し、営業赤字となりました。第1四半期の業績と厳しい外部環境を勘案し、通期の業績予想は営業損失3億円と減額修正しております。今後は、商品や店舗オペレーションの改革を続け、需要最盛期である3~4月に向けて商品構成の見直しをすすめ、損失を最小限に抑えていきたいと考えております。

2006年8月末に連結子会社となったキャビン(東証1部上場)の9月~11月の業績は、売上高が57億円、営業利益が4億円となりました。2007年度(2006年9月~2007年8月)の年間業績としては、売上高229億円、営業利益8億円を予想しております。

尚、2006年11月に株式取得(持株比率33.4%)した婦人靴専門店を展開するビューカンパニー(JASDAQ上場)は、第2四半期より持分法適用関連会社として連結業績に反映される予定です。

 2007年8月期業績予想
前述の国内ユニクロ事業(㈱ユニクロ)と連結子会社のジーユー、エフアール・フランス、ワンゾーン、キャビンの業績修正を反映し、ファーストリテイリングの連結業績は、中間期、通期ともに修正いたしました。

2007年8月期の中間期の連結売上高は2,820億円、前年同期比18.2%増、営業利益442億円、同2.9%減、当期純利益240億円、同9.6%減と修正し、通期では、売上高5,325億円、前期比18.6%増、営業利益758億円、前期比7.7%増、当期純利益410億円、前期比1.4%増へと修正しております。尚、通期の1株当たり連結予想当期純利益は402.55円を見込んでおります。配当金につきましては、期初計画の年間140円の予定は変更しておりません。

► 決算説明会の資料については、こちらをご覧ください。