最終更新日: 2012.02.10
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パートナー工場の労働環境モニタリング
ファーストリテイリングは「生産パートナー向けのコードオブコンダクト(CoC)」に基づき、主要なパートナー工場に対する外部の専門機関によるモニタリングを行っています。2008年には評価基準を改定し、2009年から新基準による労働環境モニタリングの運用を本格的にスタートしました。
事前モニタリング
取引開始前に実施するモニタリング。その工場に対する取引が可能かどうかを事前に判断します。その手順や評価基準は、通常の定例モニタリングに含まれる項目と基本的には同じですが、児童労働など特に重要な項目について、重点的に実施します。
定例モニタリング
パートナー工場の労働環境モニタリングは、ファーストリテイリングの従業員や専門機関の監査員が実際に工場を訪問して行います。具体的には、オープニングミーティングに始まり、工場や量、食堂などの現場確認、従業員へのインタビュー、書類のチェックなどと続きます。最後にクロージングミーティングを開き、モニタリングで検出された事項について、工場の責任者らと確認や改善のためのフィードバックを行います。
モニタリングの評価
モニタリングの結果は、当社基準(A〜E)により評価され、特に深刻かつ悪質なケースはE評価として即座に取引を見直す決定をします。CおよびD評価は、改善指導を行い、結果を確認するためのフォローアップモニタリングを実施し、改善が見られない場合は取引を見直すなど、厳正な姿勢でのぞんでいます。また深刻な事象が発覚した場合は、当該工場にファーストリテイリングのCSR部従業員が直接赴き、事実関係を確認したうえで取引内容の見直しを行いますが、工場の経営・雇用状況を踏まえて最終決定をします。その後、工場とともに再発防止に取り組み、改善がみられたら、通常の取引に戻すなどの見直しも行います。
労働環境モニタリングの結果
2011年度(2010年9月〜2011年8月)における労働環境モニタリングは、188工場を対象に実施しました(2010年度は174工場対象)。
●A評価は6、B評価は66、C評価は91、D評価は25工場となり、D評価が2010年度と比較して23%から13%と減少した(非常口不備などの改善が進んだため)
●C、D評価を受けた工場は、ただちに改善が可能な指摘のみであった工場と、残業や連続勤務、 br> 出勤記録不備など、改善と取組みの定着に時間を要する工場の二極化がみられる。また後者については、昨年度改善完了した指摘事項の再発もみられた
これにより、今後の対策としては、以下のような内容が挙げられ、さらなる改善につなげていきます。
●事前モニタリングやチェックリストの徹底運用
●取引先にFR基準を繰り返し伝え、正しく理解していただく
●工場固有の問題を早い段階で特定し、解決を促す
●工場側の問題だけではなく、FR側の発注計画や納期設定に問題がないかなど、
問題の背景まで入り込んで課題を特定し、解決する
●工場の抜本的なレベルアップにつながる施策を考え実行する
2011年度の改善事例
超過勤務防止可能な仕組みの定着による連続勤務の防止
連続勤務14日間、20日間などの状況が検出されたため、ファーストリテイリングの従業員が工場を訪問し、労働時間管理の重要性を説明。定期的に監視し、未然に超過勤務を防止できる管理の仕組みが定着していることを把握し、フォローアップモニタリングでも改善を確認しました。
出来高払い制従業員に対する賃金算出方法の認識改善
出来高払い制の従業員に対する賃金の算出方法を誤って認識していたことが判明したため、ファーストリテイリングの従業員が工場を訪問し、出来高払いの場合の時給や残業代などの正しい計算方法を確認。その後も給与明細などの継続的な提出を求めて改善状況を把握し、フォローアップモニタリングでも確認しました。
2011年度の定例モニタリングで検出された深刻な事例(E評価)
虚偽報告
初回モニタリングで、生産記録・従業員インタビューとタイムレコードの間に不一致がみられました。その後、ファーストリテイリング従業員が訪問・確認したところ、従業員の土曜出勤や平日残業の事実が認められ、工場側は法定残業時間(月36時間)超過を避けるために、出勤記録を操作していました。よって虚偽報告とみなし、E評価として、取引量を削減しました。
過去の児童労働
満16歳未満の4名が2009年に入社していたことが発覚(訪問当日時点では満16歳以上)。入社時の年齢チェックは業務管理マネージャーが行い、ダブルチェック体制がなく、書類面の管理にも不備があることがわかりました。1カ月後にファーストリテイリング従業員が訪問し、体制改善などを確認しましたが、当初の管理体制に重大な不備があったとしてE評価となり、取引量を削減しました。
※2011年度中にE評価は4件ありましたが、すべて改善を確認し、年度末である2011年8月末時点でE評価は0件です